ネッタイチョウ目ネッタイチョウ科ネッタイチョウ属
学名 Phaethon lepturus
和名 シラオネッタイチョウ
英名 White-tailed Tropicbird
【分布】
大西洋、西太平洋、インド洋の熱帯域の海洋に生息。孤島、離島で繁殖。
日本では、北硫黄島、西之島、南鳥島、南硫黄島で繁殖例がある。
ハワイ・グアム・サイパンなどのリゾートアイランドでも観察できる。
5亜種に分類。
◆日本の亜種 P. l. dorotheae
【生態】
食性は動物食。トビウオ類などの魚類、アカイカ類などの軟体動物などを採食。
羽ばたいて空中に静止(ホバリング)して獲物を探し、獲物を見つけると上空から急降下して潜水し捕食。
繁殖期を除いて陸に上がることはなく、海面で休む。長い尾は海面に付けずに上げた姿勢で浮く。
海岸の崖で営巣。集団繁殖(コロニーを形成)する。
ペアは一生解消されず、産卵場所も同じ場所を継続使用。
【サイズ・形態】
全長70-82㎝(うち尾羽長33-45cm) 翼開長90-95㎝.
雌雄同色。
体は白色で、目の前後、翼の上面、背中に黒班。
長く伸びる尾羽は白。中央尾羽2本で構成。
脚は黒。
【その他】
ハワイでは「コアエ・ケア」と呼ばれる。
コアエはネッタイチョウのハワイの呼称。
ケアは白の意味。
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<ここから鳥の写真>
『シラオネッタイチョウ(White-tailed Tropicbird)』
この鳥は、過去にグアム島・サイパン島・ロタ島で見ました。
ロタの旅を少しここでご紹介。
ロタ島は、マリアナ諸島の島。
北からサイパン島-テニアン島-ロタ島-サイパン島(主要な島順)。
ふつうはサイパンやグアムから小型機で向かうのですが
この時は、羽田からの直行便(近ツリの企画旅)でした。
リゾートホテルで宿泊して、島の鳥たちを探し回った4日だったかな?
この旅の後半に椎間板ヘルニアの痛み(神経痛)が激痛になって、
帰国便の中で悶えていた記憶が(^^;)
そんな思い出の中、鳥たちの出会いは素敵でした。
「ルチュンチョンパークバードサンクチュアリ(l'Chenchon Park Bird Sanctuary)」は
断崖絶壁に遊歩道があって、崖の下も見下ろせ、上昇気流に乗った海鳥たちが
巣から浮い来たり、帰巣しに来たりと、時を忘れるほどの海鳥を満喫できる場所でした。
こんな素敵な島ですが、日本人が入植した際に、害虫駆除で移入させたオウチュウが
大繁殖して、あちこちに・・・卵やヒナや幼鳥を襲い、島の鳥たちに影響を与えているようでした。
そのくらい、あちこちでオウチュウがいました。
それがもう、10年ほど前。
再訪したい島ですが、今はどうなっているのでしょうか?
ちょっと心配です。
もちろん、この『シラオネッタイチョウ』も崖の上から撮影出来て
背面が美しい鳥を間近で見ることが出来て、最高の島でした。
その時の写真をご覧ください。
改めて写真を見て、美しい品のある鳥だと実感しました。
紅白揃い踏み・・・奥がアカオネッタイチョウ
順番的には、次はサケイ・ヒメモリバトと続くのですが、まだ見たことがないので、スキップします。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。