【日本の野鳥#03-01】カイツブリ(Little Grebe) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属

学名 Tachybaptus ruficollis

和名 カイツブリ

英名 Little Grebe

 

【分布】

ユーラシア大陸の中緯度以南、イギリス、インドネシア、ソロモン諸島、日本、パプアニューギニア、フィリピン、アフリカ大陸、マダガスカルに生息。多くの地域で留鳥。北部繁殖個体は南下。

日本では、本州中部以南では留鳥として周年生息。

本州北部や山地の個体は冬に渡去する、北海道や本州北部、山地では夏季に飛来する夏鳥扱い。

 

【生態】

流れの緩やかな河川、湖沼、湿原などに生息。

食性は主に動物食で、魚類、昆虫、甲殻類、貝類などを捕食。

潜水が巧みで。脚を櫂のように使い、巧みに餌を捕獲する。

浅瀬で潜水して魚などを捕らえることに適したサイズなので、あまり深く潜ることはない。

概ね15-30秒ほどの潜水時間。

淡水域で繁殖。

繁殖期には、縄張りを持ち、春先頃から縄張りを宣言する声を耳にする。

長木糸を引くような「キュルルルルル♪」「キリリリリリリ♪」声で雌雄で鳴き交わすことが特徴的。

警戒音は「ピッ」と短い声で鳴く。

また、ライバル同士でチェイスをして縄張り確保に努める姿も声とともに日本の水辺の風物詩。

水辺近くの水生植物や杭などに水生植物の葉や茎を組み合わせた逆円錐状の巣作り産卵。

まだ小さい雛うちは、親の背中に乗せて移動する姿が愛らしく、人気の撮影シーンである。

独り立ちする数週後には、親に追い立てられて、親の縄張りを離れる。

 

【サイズ・形態】

全長は25-29㎝ 翼開長40-45㎝。

尾羽は非常に短い。翼の色彩は一様に黒褐色。嘴は短め、先端と嘴基部に淡黄色の斑。

虹彩の色は、日本の亜種は淡黄色。生息地域によって色が異なる(ヨーロッパの亜種では黒褐色)。

繁殖羽は雌雄ともに、頭部から後頸が黒褐色で、頬から側頸の羽衣が赤褐色。体上面は暗褐色。また嘴の色彩が黒く、淡い黄色の斑が明瞭になる。

非繁殖羽は全体として淡色になる。頭部から上面は暗褐色、下面は淡褐色。

頬から側頸の羽衣は黄褐色。嘴の色彩は暗灰色で、斑が不明瞭。

脚は尾羽の基部あたりにあり、水中で水を掻くことに適した位置にある。

ただし、陸上での動きは不器用。

 

 

【その他】

独特の「キュルルルルル♪」は時代劇やドラマの効果音などにも使われる。

古い呼び名は「鳰(にお)」。

まさに潜水して水に入る鳥・・・漢字は習性通りの字体。

室町時代には「カイツブリ」という表記がある。

 

近年では、ブラックバスやライギョなどの外来種に雛が捕食されることから、それらの繁殖が進むとカイツブリが生息しなくなり、それらの駆除が進むと戻ってくるという報告もある。

 

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<ここから鳥の写真>

『カイツブリ(Little Grebe)』

日本の夏の水辺での代表的な水鳥の1種。

カルガモの引っ越しとともに、カイツブリのおんぶ姿は、都市公園でも見ることが出来るので

見たことがある人は多いのではないでしょうか?

雛は水面の波模様に溶けこむ白黒のまだら模様なんですよね。

自然の作る模様に無駄がないというか、理由があるということを感じます。

 

探して見たのですが、おんぶ写真が見つからなくて・・・

見つかったら、再度掲載しますね。

 

雛っこの写真はとてもかわいらしいです。

餌をねだる姿がめんこいんですよね~

 

 

非繁殖羽(冬羽)

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。