【日本の野鳥#02-49】コオリガモ(Long-tailed Duck) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

カモ目カモ科コオリガモ属

学名 Clangula hyemalis

和名 コオリガモ

英名 Long-tailed Duck

 

【分布】

ユーラシア大陸北部、北アメリカ北部、グリーンランド、アイスランド等の極北部で繁殖。

中国東北部からカムチャツカ半島、アリューシャン列島、アメリカ西海岸の北部で越冬。

日本には冬鳥として渡来し、北海道、青森など北日本の港、海岸、海上に生息。

東京湾(浦安市などの沖合)にも越冬個体が確認されている。

近年、道東などでは、観察数が減っている傾向が懸念。

 

【生態】

繁殖期にはツンドラ地帯の淡水池などに生息。

越冬期は海上に多いが、時に港内にも入る。

主に動物(魚介類)食。

巧みな潜水で、水中に潜り貝類や甲殻類、魚類を捕食。

オスは声の繁殖ディスプレイで「アッアオナッ」と特徴的な大きな声で鳴く。

声で同種の存在を知ることがある。

 

【サイズ・形態】

全長 尾まで含めて雄は約60㎝、雌は約38㎝ 翼開長65-82㎝。

雄の長い中央尾羽が特徴的。

オス繁殖羽は全体に白色で、後ろ頸から背にかけて、体が白く、長い尾と翼が黒褐色。

頸部横は黒く、頬は淡い灰茶色、目の周辺は白のリング。

クチバシは黒いが中央部にピンク色の帯がある。

 

メスは、顔の白色の部分が広く、背と翼は黒褐色。クチバシは黒。

 

【その他】

英名の「Long-tailed Duck」を直訳すると「オナガガモ」

ちなみに「オナガガモ」は「Northern Pintail」=「ハリオ」

 

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<ここから鳥の写真>

『コオリガモ(Long-tailed Duck)』

実は、あまり写真がなくて・・・

声が響くので、その存在は分かるのです。

ですが、聞こえていても、近くで撮れないという縁薄いカモなんですよね。

 

↓の写真の時は、落石港から出船する海鳥船の待ち時間に、湾内で撮影した(はず)ですが、

潜水したら、勘で待ち伏せして、浮いてきたところを撮影。

そんなことを繰り返して、何とか収めた次第です。

この愛らしいカモが、ここ数年渡来(越冬)数が減っているということを道東の重鎮の方が口にするので

すごく気になっています。

 

温暖化で、越冬のために南下個体が減っただけならいいのですが

全体数などの影響でないことを祈るばかりです。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。