カモ目カモ科スズガモ属
学名 Aythya marila
和名 スズガモ
英名 Greater Scaup
【分布】
北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸北部で繁殖。
ヨーロッパ北部、カスピ海、中国東部、朝鮮半島、日本、北アメリカ西部及び東部に渡り越冬。
日本に渡来する海ガモ類では、最も渡来数が多い種とされる。
以下の2亜種に分類される。
◆オオスズガモ Aythya marila marila
◆スズガモ Aythya marila mariloides
日本に渡来する亜種はこちら
【生態】
繁殖地は湖や沼、湿地に生息。
越冬期には、主に内湾など波の静かな海に大群で生息。
雑食。アサリをはじめとする貝類が好きで、潜水して採食。
殻ごと飲み込み、砂嚢で砕き割り、消化する。
水草なども採食する。
【サイズ・形態】
全長はオスが約46㎝、メスが約43㎝ 翼開長は74-80㎝。
潜水ガモ(海ガモ)類の1種。
繁殖羽の成鳥はクチバシは灰青色で目は黄色。
オスは黒い頭で緑の光沢がある。
メスは全体的に褐色。嘴の基部に白い斑がある。キンクロハジロと配色が似ている。
キンクロハジロに似るが、
決定的な違いは冠羽の有無と背中の色。
キンクロハジロには頭の後ろに冠羽、スズガモにはない。
キンクロハジロは背中が黒いため、スズガモに比べて全体的に黒く見える。
スズガモは背中は白から灰色で黒く細い線が入っている。
メスはオスの判別と同じように、冠羽の有無。スズガモにはない。
色合いもスズガモの方が赤茶色に見え、クチバシの基部に白い斑紋模様があることで判別。
【その他】
飛ぶときの羽音が金属質で鈴の音に似ていることから命名された。
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<ここから鳥の写真>
『スズガモ(Greater Scaup)』
非常に大きな群れを湾内で作るようですが、その全貌を間近で見たことはないんです。
東京湾の他に大群で渡来する場所は日本では、伊勢湾・宍道湖・中海がありまます。
最近の東京湾では、夏場の青潮の発生頻度が高くなり、餌場としては湾外に出ているという調査結果もあるようです。一方、ねぐらや休息場所としての湾奥・湾南の役割は変わっていないようです。
今までは、休息場所で採食できたのが、叶わなくなってくるとすると、餌の資源としての役割が減ってくると東京湾へのトライ数が減っていくことになる予兆かもしれません。
夏場の青潮の発生が、冬場のスズガモの生活につながるという、自然の摂理や、連鎖を感じます。
こうした、普通種も、ある要因の変化で、急激に生息数に変化が出ることもあります。
東京湾のスズガモがはるか沖に「点」で見えることの確認は、そうした予兆や変化に気が付く大切な観察の目的にもなりえるわけです。
「写真を撮るだけが、鳥見ではない」ということですね。
それにしても、本種を私は撮影していない・・・
お恥ずかしいくらいないんです。
写真が。
ですので、少ない中から何とかこうとか・・・
羽を痛めているようですね。
ハジロカイツブリの群れと
ヘビ・・・と一緒
撮影して、以降
ここに追加していきます。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。