【日本の野鳥#02-40】キンクロハジロ(Tufted Duck) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

カモ目カモ科スズガモ属

学名 Aythya fuligula

和名 キンクロハジロ

英名 Tufted Duck

 

【分布】

シベリア、ヨーロッパ北部などのユーラシア大陸北部で繁殖。

アフリカ大陸北部、ヨーロッパ、中近東、南アジア、東アジアなどへ南下し越冬。

日本では冬鳥として全国的に渡来する。北海道で少数が繁殖。

 

【生態】

湖沼、河川、河口などに生息。

食性は雑食。水生植物、昆虫、甲殻類、軟体動物、魚類やその卵、カエルなどを採食。

潜水が得意で、完全に潜っての採餌も行う。

枯草を積み上げた巣を作り、抱卵。

 

【サイズ・形態】

全長40-47㎝ 翼開長67-73cm。

虹彩は黄色。クチバシは灰青色、先端に黒、その周囲が白。脚は濃青灰色。

繁殖期のオスは後頭の羽毛が伸長(冠羽)。

頭部から胸部、体上面の羽衣が黒く、頭部の羽毛は紫色の金属光沢が出る。

初列風切の上面には白い斑紋。浮いているときは側面(翼)が白く見える。

 

メスは冠羽が短い。

非繁殖期のオス(エクリプス)やメスは全身の羽衣が黒褐色や暗褐色。オスのエクリプスは黒みが強い。

 

【その他】

英名の「Tufted」=房のある という意味 これは「冠羽」より。

和名の「キンクロハジロ」には「金」、「黒」、「白」が入るが、

「金」=虹彩(キン)

「黒」=頭部から頸部・背面(クロ)

「白」=初列風切(羽)の上部(ハジロ)

この3つの色で和名が構成されている。

非常にネーミングセンスを感じますね。

 

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<ここから鳥の写真>

『キンクロハジロ(Tufted Duck)』

冠羽が伸びたオスはとてもコミカルで、可愛らしい反面、黄色の目がやや怪しげに見えたりして

非常に表情豊かに感じるカモです。

比較的春深めの季節で、信州の高原の池で見ることがあります。渡りが遅いカモの一つです。

 

沖縄でも見たことがありますし、サイパン島でも見ました。

比較的小さなカモですが、太平洋の大海原に浮く、島にどうやってたどり着くのか?

そう思いながら、サイパンで観察したことを思い出しました。

 

実は、2010年かな?

神奈川県でキンクロハジロが駅前公園の池(菊名池だったかな?あやふや)で繁殖したんです。

まっくろくろすけのような雛が1羽(3羽いたが2羽は落ちたらしい:天敵多いしね~ カメ カラス 魚など)

その後無事に育ったのか?

その後の情報を得られていないのですが、誠に可愛らしい姿を見ることが出来ました。

 

コミカルな感じのキンクロハジロをご覧ください。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。