カモ目カモ科マガモ属
学名 Anas crecca
和名 コガモ
英名 Common Teal
【分布】
ユーラシア中部・北部および北米大陸中部・北部で繁殖。
冬季はヨーロッパ南部、北アフリカ、中近東、南アジア、東アジア、北アメリカ中部から南部へ渡り越冬、日本には冬季に全国的に渡来して越冬。
中部地方以北の高原や北海道の湿原では、ごく少数が繁殖。
3亜種に分けられる。
◆亜種コガモ
日本に飛来する亜種
◆亜種アメリカコガモ
本亜種のオスは、亜種コガモにはある側面の横白線が入らない、
その代わりに、肩から縦に白線が入る。
◆亜種オオコガモ
アリューシャン列島で繁殖。
【生態】
日本に渡来するカモの中では、最も早く渡来して、最も遅く渡去する。
繁殖地では、河川や湿地の周辺の草地などに生息。
越冬地では、湖沼、池、河川、干潟などに生息。海で見かけることは少ない。
オスのディスプレイを目にする機会が多い。
尾を上げるようなポーズで下尾筒の黄色い三角の模様を目立たせてアピールする。
その仕草が寸詰まりのよう見えるので可愛いらしい。
食性は植物食。
オスの「ピリリ、ピリリ」という独特の声で群れの存在を水辺による前から分かる。
警戒心が強いので、人の気配ですぐに飛ばれることが多い。
【サイズ・形態】
体長34〜38㎝ 翼開長58〜64㎝。ドバトよりやや大きいほどのサイズ。日本のカモの中の最小種。
オスの繁殖羽は頭が栗色で、目の周りから後頸にかけてが暗緑色(金属光沢)、身体は灰色で、側面に横方向の白線が入る。下尾筒は黒、両側に黄色い三角の斑が目立つ。
翼は暗褐色、翼鏡は緑色。嘴と脚は黒。
メスは全体に褐色で、黒褐色の斑が入る。下尾筒の両脇は白い。雄と同様に緑色の翼鏡がある。
【その他】
狩猟鳥として指定。
アジもマガモに匹敵と言われるが、肉の量が1/4ほどなので主たる狩猟対象になりにくい
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<ここから鳥の写真>
『コガモ(Common Teal)』
「kogamo」の変換・・・子ガモ コガモ 小鴨
となります。
カモ類の雛=子ガモ
もちろん、今回ご紹介の「コガモ」にも「子ガモ」もいるわけです。
鳥のことを知っている人は、春から夏にかけてなら「子ガモ」
秋冬の季節では「コガモ」と意識せずに切り替えていると思いますが
子ガモという表現を鳥屋さんはあまりしないかな?
ややこしいので、「雛」「幼鳥」などの表現で、ややこしくなるのを防いでいるかと思います。
でも、そんな知識のない一般の人に「コガモ」というと
コガモを見ていて、何がいるんですか?の問いに「コガモ」と答えると
「これからもっと大きくなるんですか?」と気かけるときがたまにあります。
そう、この質問をしてきた人は、私の「コガモ」の意ではなく、「子ガモ」と思ったんでしょうね。
ま、これが「コガモ」あるあるです。
◆亜種コガモ
↓この個体は、渡ってきて間もなくのエクリプスの後半
あともう少しで繁殖羽ですね
メス
◆亜種アメリカコガモ
刀傷のような白い模様が特徴
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。