【日本の野鳥#02-32】コガモ(Common Teal) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

カモ目カモ科マガモ属

学名 Anas crecca

和名 コガモ

英名 Common Teal

 

【分布】

ユーラシア中部・北部および北米大陸中部・北部で繁殖。

冬季はヨーロッパ南部、北アフリカ、中近東、南アジア、東アジア、北アメリカ中部から南部へ渡り越冬、日本には冬季に全国的に渡来して越冬。

中部地方以北の高原や北海道の湿原では、ごく少数が繁殖。

 

3亜種に分けられる。

◆亜種コガモ

日本に飛来する亜種

 

◆亜種アメリカコガモ

本亜種のオスは、亜種コガモにはある側面の横白線が入らない、

その代わりに、肩から縦に白線が入る。

 

◆亜種オオコガモ

アリューシャン列島で繁殖。

 

【生態】

日本に渡来するカモの中では、最も早く渡来して、最も遅く渡去する。

繁殖地では、河川や湿地の周辺の草地などに生息。

越冬地では、湖沼、池、河川、干潟などに生息。海で見かけることは少ない。

オスのディスプレイを目にする機会が多い。

尾を上げるようなポーズで下尾筒の黄色い三角の模様を目立たせてアピールする。

その仕草が寸詰まりのよう見えるので可愛いらしい。

食性は植物食。

オスの「ピリリ、ピリリ」という独特の声で群れの存在を水辺による前から分かる。

警戒心が強いので、人の気配ですぐに飛ばれることが多い。

 

【サイズ・形態】

体長34〜38㎝ 翼開長58〜64㎝。ドバトよりやや大きいほどのサイズ。日本のカモの中の最小種。

オスの繁殖羽は頭が栗色で、目の周りから後頸にかけてが暗緑色(金属光沢)、身体は灰色で、側面に横方向の白線が入る。下尾筒は黒、両側に黄色い三角の斑が目立つ。

翼は暗褐色、翼鏡は緑色。嘴と脚は黒。

メスは全体に褐色で、黒褐色の斑が入る。下尾筒の両脇は白い。雄と同様に緑色の翼鏡がある。

 

【その他】

狩猟鳥として指定。

アジもマガモに匹敵と言われるが、肉の量が1/4ほどなので主たる狩猟対象になりにくい

 

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<ここから鳥の写真>

『コガモ(Common Teal)』

「kogamo」の変換・・・子ガモ コガモ 小鴨

となります。

 

カモ類の雛=子ガモ

もちろん、今回ご紹介の「コガモ」にも「子ガモ」もいるわけです。

鳥のことを知っている人は、春から夏にかけてなら「子ガモ」

秋冬の季節では「コガモ」と意識せずに切り替えていると思いますが

子ガモという表現を鳥屋さんはあまりしないかな?

ややこしいので、「雛」「幼鳥」などの表現で、ややこしくなるのを防いでいるかと思います。

 

でも、そんな知識のない一般の人に「コガモ」というと

コガモを見ていて、何がいるんですか?の問いに「コガモ」と答えると

「これからもっと大きくなるんですか?」と気かけるときがたまにあります。

そう、この質問をしてきた人は、私の「コガモ」の意ではなく、「子ガモ」と思ったんでしょうね。

 

ま、これが「コガモ」あるあるです。

 

◆亜種コガモ

↓この個体は、渡ってきて間もなくのエクリプスの後半

あともう少しで繁殖羽ですね

メス

◆亜種アメリカコガモ

刀傷のような白い模様が特徴

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。