【日本の野鳥#02-29】ハシビロガモ(Northern Shoveler) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

カモ目カモ科マガモ属

学名 Anas clypeata

和名 ハシビロガモ

英名 Northern Shoveler

 

【分布】

北アメリカ大陸やユーラシア大陸の高緯度から中緯度地域で繁殖。日本では北海道で少数が繁殖。

冬季はアフリカ大陸北部、北アメリカ大陸南部、ヨーロッパ南部、インド、中華人民共和国南部、朝鮮半島、日本などへ南下し越冬。

日本には北海道から沖縄まで広く渡来。

 

 

【生態】

繁殖地では開けた草原に生息し、越冬地では河川、湖沼、池などに生息。

越冬地では数羽から十数羽の群れを形成するが、数十羽の群れを形成することもある。

食性は植物食の傾向の雑食。種子、プランクトン、昆虫、軟体動物、魚類などを食べる。

群れで、円を描くように泳いで、水流で渦を作り、水面の浮遊物を集めてクチバシで濾しとる姿を見る。

 

【サイズ・形態】

全長43-56㎝ 翼開長70-85㎝。

オスは雨覆が青灰色虹彩は黄色。

繁殖期のオスは頭部が光沢のある暗緑色、胸部や腹部側面の羽衣、尾羽は白。

体側面から腹部の羽衣は赤褐色、上下尾筒、下尾筒は黒。クチバシは黒。

メスは雨覆が灰色で、虹彩は褐色。

非繁殖期のオス(エクリプス)やメスは全身の羽衣が褐色で、黒褐色の斑紋が入る。

クチバシは褐色で、外縁が橙色。クチバシには黒い斑点が入る。エクリプス時も、虹彩の色はオスの特徴の通り黄色。

オスの繁殖羽への移行が遅いカモで、冬季の間に繁殖羽への移行が終わらない個体も多く、春先にもエクリプスから繁殖羽への移行個体を見ることが出来る。

 

特徴的なクチバシは幅広く、和名の由来「ハシビロ=嘴広」。英名の

クチバシの上下の脇にブラシ状の突起物(板歯という)があり、これで水面の餌を濾し採る。

 

【その他】

狩猟鳥に指定。

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<ここから鳥の写真>

『ハシビロガモ(Northern Shoveler)』

コミカルなイメージが強いのは、はやり、このクチバシの形状ゆえでしょうね。

ドナルドダックのようなイメージ。

羽衣の色も派手で、カモの群れの中にいてもとても目立つ存在です。

カモ類のメスの識別は、比較的茶系で地味な特徴がはっきりしない種が多いのですが、同種はクチバシの形状からメスでも識別が難しくありません。

虹彩が黄色で黒目が小さいので、少しあやしげな表情に見えるのも愛嬌。

こんな風に記事を書いていて、実は写真を探し出せなくて・・・

 

過去のブログ記事を遡っても、なんと1回しか登場していないことが判明

え???

改めて、普通種をしっかり撮らなくてはいけないと実感。

普通種にもっと真摯に向き合わないといけませんね。反省。

↑しかも、まだエクリプス(非繁殖羽)が抜け切れていない

 

◆雑種

ハシビロガモ×ヒドリガモ?

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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。