【日本の野鳥#02-22】ヨシガモ(Falcated Duck) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

カモ目カモ科マガモ属

学名 Anas falcata

和名 ヨシガモ

英名 Falcated Duck

 

【分布】

インド北部、バングラデシュ、ミャンマー、タイ、ベトナム、ラオス

中華人民共和国北東部、モンゴル、ウスリー、シベリア、朝鮮半島、日本などで繁殖。

日本では北海道で少数が繁殖。

東南アジア、朝鮮半島、中華人民共和国南部、日本などで越冬。

 

【生態】

河川、湖沼などに生息し、冬季になると内湾、港内などでも見ることがある。

食性は主に植物食(種子、水生植物、海藻など)。

水の茂みに枯草などを集めて営巣。

 

【サイズ・形態】

全長オス54㎝、メス㎝ 翼開長78-82㎝。

繁殖期のオスは非常に美しい羽衣。

額から後頭、眼先、頬の羽衣が赤紫の金属光沢、眼から後頭の羽衣が緑色の金属光沢。

喉の羽衣は白や淡黄色で、黒い首輪状の斑紋が入る。

黒い下尾筒に黄色い三角形の斑紋が入る。

3列風切羽が伸長して、j鎌状の飾り羽になる。

クチバシは黒。

脚は灰色。

 

非繁殖期のオス(エクリプス)やメスは全身の羽衣が褐色で、黒褐色の斑紋が入る。

 

【その他】

英名のFalcatedや学名のfalcataは「鎌状の」という意味。

3列風切羽の飾り羽の様態を表しています。

 

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<ここから鳥の写真>

『ヨシガモ(Falcated Duck)』

日本に飛来するカモを楽しむ冬季の鳥見。

その中でも、毎年出会いが楽しみなカモがこの「ヨシガモ」

頭部の金属光沢の紫や緑の玉虫色の輝きが美しい。

体全体の羽衣の銀が混じったような灰色が味わいある色彩です。

飾り羽も。その灰色に黒の縁取りがあって、おしゃれです。

旨の縮緬模様も非常に高級な和服のようです。

オスのディスプレイ行動も下尾筒の黄色を広げて尾を立てるようなポーズが可愛らしいですよね。

私の写真では、そんな一級品の羽衣のカモの美しさをお伝えしきれないですが

ご堪能いただければ幸いです。

 

見事なオスの繁殖羽も、飛来の当初はエクリプス

こんなに地味です。

頭部の色が出始めたくらいですね

飾り羽が若干伸びているだけで、ほとんどメス色

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。