カモ目カモ科ハクチョウ属
学名 Cygnus cygnus
和名 オオハクチョウ
英名 Whooper Swan
【分布】
アイスランド・スカンジナビア半島北部からカムチャツカ半島・サハリンにかけてのユーラシア大陸北部などで繁殖。
イギリスやイタリア北部・スイス・黒海沿岸・カスピ海・中華人民共和国の太平洋岸・大韓民国・日本などで越冬。
日本では北海道から東北、日本海側沿岸北部で主に越冬。
北海道は中継地にもなる。
東北以南での越冬数は少ない。
2018年1月に環境省によって32都道府県616か所で行われた調査では、25,873羽が観察された。
【生態】
湖沼や浅い河川の周囲で植生の茂った環境で繁殖。
雑食ではあるが、主に水生植物の葉や茎・根を食べるが、昆虫や貝類などの無脊椎動物を食べる。
つがい形成されたカップルは片方が死ぬまで継続。
オスメスのつがい同士、家族間で「コォー コォー」と鳴き合う、その際、首を上下させたり、羽ばたいたりする。
身体が重いため、離陸時は助走が必要。
寿命が長く、一般的には15年程度、25年10か月の記録もある。
【サイズ・形態】
雌雄同色
全長140㎝ 翼開長205 - 275㎝
体重は15㎏にも及ぶ。現生の飛ぶ鳥のなかでは最も重い一種。
全身が白い。
個体によっては鉄分の多い湖沼で水中の水草などを採食する際に頭部や首が錆色や黄褐色を帯びる。
コハクチョウとの見分けるポイントとしてのクチバシは下記の通り。
◆コハクチョウ
Point クチバシの黄色い部分が1/3 黄色い基部の厚さがないので比較的平坦な形状に見える。
◆オオハクチョウ
Point クチバシの黄色い部分が1/2 黄色い基部の厚さがあるので、鋭角な形状に見える。
【その他】
飛来地である「小湊」は特別天然記念物に指定
「瓢湖」は国の天然記念物に指定
アイヌ語では「レタッチり・カムイ」と呼ばれる。意味は「白い鳥の神」。
世界中の国々で、童話、伝説、神話、音楽、楽曲などに登場する。
みにくいアヒルの子・白鳥の王子・レダと白鳥・白鳥の湖♪・
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<ここから鳥の写真>
『オオハクチョウ(Whooper Swan)』
学名が「Cygnus cygnus」
ハクチョウの中のハクチョウ。
このキグナスという響きから、50代の私としては、聖闘士星矢の「キグナスの氷河」を思い出します。
ブロンドの髪と青い瞳が特徴の聖闘士で、寡黙な振る舞いで、冷たい印象でありながら、内面の優しさ、母への愛情、品のある表情行動、聖闘士としての熱い闘志が秘められているのですが
どこか神秘的で、気品を感じるオオハクチョウの雰囲気に合っているんですよね~
ま、実際のオオハクチョウは迫力も、大胆さも、大雑把なイメージも感じるのですがね(^^;)
オオハクチョウはMFの信州や新潟の朝日池では比較的数が少ないので、観察できると得した気分になります。(圧倒的にコハクチョウの比率が高い)
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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。