【日本の野鳥#02-14】コハクチョウ(Tundra Swan) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

カモ目カモ科ハクチョウ属

学名 Cygnus columbianus

和名 コハクチョウ

英名 Tundra Swan

 

【分布】

2亜種に分類される。

ともに日本で観察される。

◆コハクチョウ C. c. bewickii

ユーラシア大陸北部(北極圏)で繁殖。

西部個体群はカスピ海周辺で越冬。

東部個体群は大韓民国、中華人民共和国東部、日本などで越冬。

 

◆アメリカコハクチョウ C. c. columbianus

アラスカのハドソン湾などで繁殖。

カリフォルニア半島やチェサピーク湾などへ南下し越冬。

 

 

コハクチョウは西日本でも観察できる

オオハクチョウは北日本の多く、西日本では稀な冬鳥

 

【生態】

植物食。水草や草の葉、根、種子を主食とする。

北極圏で繁殖。

ペアは片方が死ぬまで継続し、親子の関係は幼鳥の最初の冬が終わるまで継続する。

 

【サイズ・形態】

全長115-150cm 翼開張180-225センチメートル。

全身の羽衣は白い。

◆コハクチョウ

上嘴基部から鼻孔にかけて黄色い斑紋が入る。クチバシの基部から1/3黄色+2/3黒のイメージ。

 

◆アメリカコハクチョウ

眼先に黄色い皮膚がわずかに裸出する程度。全体的に黒いクチバシに見える。

 

幼鳥は越冬当初はあまり白くなく、灰色を帯びている。北帰のころになるにつれて白くなり、それとともに親子の関係も薄くなる。

 

【その他】

よく似たハクチョウにオオハクチョウがいます。

同じ場所で並んで観察できれば、大きさの違い、首の長さなど違いはあるのですが

個別に見た場合は、姿勢によって印象が変わるので、あまりあてにならない特徴と言えます。

それぞれの特徴を明確になるポイントを把握しておく必要があります。

それが「クチバシ」

 

●コハクチョウ

Point クチバシの黄色い部分が1/2より狭い

    黄色い基部の厚さがないので比較的平坦な形状に見える

 

●オオハクチョウ

Point クチバシの黄色い部分が1/2を超える

    黄色い基部の厚さがあるので、鋭角な形状に見える

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<ここから鳥の写真>

『コハクチョウ(Tundra Swan)』

コハクチョウは全国的に見ることが出来る冬鳥です(もちろん西日本や四国九州では少ない)

ちなみに私のMF信州(諏訪湖・安曇野白鳥湖)や新潟県の上越市朝日池でも、

オオハクチョウとコハクチョウのバランスは「1:9」 これより比率が高い感じです。

 

そのくらいオオハクチョウが少ないのですが

北日本や北海道では、これが逆転します。

 

自宅そばの田園地帯でもコハクチョウは毎年やって来ます。

特に数が増えるのは春先の雪が解けて、田んぼの泥が凍らなくなる頃。

大好きなイネの「根」を長いくて太い首を使って泥の中に顔を突っ込んで、剥いたバナナにチョコレートをかけたように、泥だらけになって、根を掘り出して食べています。

 

その姿のこっけいさは、見ていて飽きません。

 

もちろん、冬の雪や透明感のある空気が似合うコハクチョウも好きですよ。

 

◆コハクチョウ

 

◆アメリカコハクチョウ

 

 

2022年11月追加写真

アメリカコハクチョウ

 

コハクチョウとオオハクチョウのクチバシの違い

コハクチョウ

オオハクチョウ

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。