【日本の野鳥#01-05】キジ(Japanese Pheasant) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

キジ目キジ科キジ属

学名 Phasianus versicolor

和名 キジ

英名 Japanese Pheasant

 

【分布】

ユーラシア大陸に広く分布しているキジ(亜種コウライキジ)と別種とする説(日本固有種説)

あくまでも、亜種コウライキジと亜種キジを1種とする説がある。

 

いずれの説であっても、日本に生息している(亜種)キジは本州・四国・九州に分布

亜種コウライキジは南西諸島・対馬・北海道など亜種キジの生息していない地域に移入され野生化

4亜種に分類される

◆キュウシュウキジ  本州南西部、九州、五島列島

◆トウカイキジ     本州中部および四国

◆キジ         本州北部および佐渡島

◆シマキジ       本州(伊豆半島、紀伊半島、三浦半島)、伊豆大島、種子島、新島、屋久島

狩猟用の放鳥が毎年定期的に行われていて、亜種間交雑が進んでしまっているのが現実。

 

【生態】

地上性の鳥

山地から平地の林、農耕地、河川敷などの明るい草地に生息。

雑食。

オスは繁殖期には赤い肉腫が肥大する。赤いものに攻撃的になる。郵便局員のバイクにとびかかるということがニュースになったりする。オスは縄張り宣言のために「ケーンケーン」と鳴いた後、両翼を広げて胴体にぶつけて「ドドド」という音を立てる「ホロ打ち」と呼ばれる行為をする。

複数のメスを縄張り内に抱えている様子を見るので、一夫多妻制の鳥と思われる。

 

【サイズ・形態】

オス:全長約81 cm ・翼開長77 cm

メス:全長約51 cm  ・翼開長77 cm 

オスの羽色は、金属光沢のある緑色を胴体に、様々な色や模様の翼をもつ。

学名のversicolorは「色変わりの」という意味がある。

メスはヤマドリのメスに似るが、ヤマドリのよりも白っぽく、尾が長い特徴がある。

 

【その他】

日本の国鳥(国が法令で定めたわけではない:日本鳥学会が指定)

国鳥が狩猟鳥であることは世界的にも稀。

岩手県・岡山県の「県の鳥」に指定。ほか全国の多くの市町村の鳥に指定されている。

 

昔話「桃太郎」では家来のイヌ、サル、キジとして登場

「雉も鳴かずば撃たれまい」ということわざがある:余計なことは言わない方がいいですね(^^)

 

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<ここから鳥の写真>

『キジ(Japanese Pheasant)』

日本の個体群を種とする前は「Green Pheasant」でしたが、現在は日本固有種として扱われている

昔話にも登場したり、食肉の対象としても日本人にはとても生活や文化に密着している鳥です。

 

春先、田んぼや草地で鳥見をしていると、オスが縄張り宣言する「ケーン」という声とともに「ホロ打ち」をする姿を良く目にします。

そんなシーンを毎年のように切り取っていますが、なかなか絵になるように撮影したつもりでも

満足する写真にならないことが多く、ついつい撮影して写真の数だけはたくさんある鳥の一つですね。

 

胴体の色彩も素敵ですし、繊細な羽毛の配色、模様も本当に素晴らしいです。

目にする機会が多い鳥ですが、よくよく細かく見るとそんな羽毛の美しさも感じられる鳥なんですよね。

 

少し多めに写真を貼っておきます。

亜種分けを撮影地域で分けたいのですが、上記の通り亜種の交雑が進んでしまっているようなので今回は亜種分けしないで、「種キジ」として貼りますね。

 

白化個体

まるで「日の丸」=国鳥 にふさわしい色

 

 

メス

菜の花畑で(^^)

 

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。