【日本の野鳥#01-04】ヤマドリ(Copper Pheasant) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

キジ目キジ科ヤマドリ属

学名 Syrmaticus soemmerringii 

和名 ヤマドリ

英名 Copper Pheasant

 

【分布】

日本固有種。

日本の本州・四国・九州に分布。

亜種は下記の5亜種に分けられている。

亜種ヤマドリ(キタヤマドリ)  S. s. scintillans

亜種ウスアカヤマドリ      S. s. subrufus

亜種シコクヤマドリ              S. s. intermedius

亜種アカヤマドリ                 S. s. soemmerringii

亜種コシジロヤマドリ           S. s. ijimae

 

基亜種はアカヤマドリ。シーボルトの収集標本が基亜種となった。

 

【生態】

和名の「ヤマドリ」は山地に生息することに由来。

主に標高1,500メートル以下の山地にある森林や藪地に生息し、渓流の周辺にある針葉樹林や混合林に生息

雑食。

オスはの縄張り宣言は、鳴くことは稀で、重低音のドラミング(ホロ打ち)で行う。

地上生の鳥なので、警戒心が強いが、繁殖期前に非常に攻撃的な個体が稀に出現することがある。

その個体は撮影していても、蹴爪で蹴りかかってくることもある。

 

【サイズ・形態】

オス:全長約125 cm ・翼長20.5 - 23.5 cm ・尾長41.5 - 95.2 cm

メス:全長約55 cm  ・翼長19.5 - 22 cm  ・尾長16.4-20.5 cm

オスの羽色は、金属光沢のある赤褐色を呈す。英名のCopperは銅色。

 

【その他】

群馬県と秋田県の「県の鳥」に指定されている。

 

コシジロヤマドリは宮崎県の「県の鳥」に指定されている。

 

キジとともに狩猟鳥に指定されている(オスのみ)

亜種コシジロヤマドリは鳥獣保護法で飼育も捕獲も狩猟も禁止

 

日本固有種の中でも、探して見つけることが出来る確率が高くない鳥ですので

非常に海外Birderからは人気のある鳥の1種です。

 

百人一首の名句

柿本人麻呂の句に

足曳きの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む

があります。

ヤマドリの尾ような秋の長い夜を、一人寂しく過ごす様子を

素晴らしい味わいで表現されていますよね。

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<ここから鳥の写真>

『ヤマドリ(Copper Pheasant)』

ヤマドリの仲間は世界に目を向けるとアジア圏を代表する鳥と言えます。

ヤマドリ属は世界に5種

◆ヤマドリ:日本(本州・四国・九州)

◆ミカドキジ:台湾

◆オナガキジ:中華人民共和国の中部から北部

◆カラヤマドリ:中華人民共和国南東部

◆ビルマカラヤマドリ:タイ北東部、中華人民共和国(雲南省南東部)、ミャンマー北東部、インド(アッサム州、マニプル州)、ミャンマー北西

 

5種コンプリートはライフテーマの一つです。

残りはオナガキジとカラヤマドリ

 

さて、日本の亜種も5亜種コンプリートまで残るは亜種アカヤマドリだけ

 

では、ここまでに撮影できた4亜種をご紹介

◆キタヤマドリ

 

◆ウスアカヤマドリ

 

◆シコクヤマドリ

 

◆コシジロヤマドリ

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。