白変(白化)とかアルビノとか
野鳥の中にはそういった遺伝子の異常で本来の色ではない個体が稀に発見されます
後者のアルビノ個体は体内のメラニン生成が出来ないために色素が失われ、瞳孔も黒くないのが特徴です
視覚障害になってしまうことが多いので、目立つこととともに自然界では長期生存が難しいことが多いです
一方白変(白化)の個体は、メラニン組成は出来るので、瞳孔は黒く、視覚にも問題がなく
目立ってしまうリスクを負ってしまうことが自然界において生き抜くリスクになります
では、白変は異常なのでしょうか?
実は、生物(今回の場合:鳥)が氷河期を生き抜いてきた背景に
白変は非常に優位に働くため、遺伝的には必要な「遺伝変異の手段」といえます
ですが、氷河期ではない現在、その機能を放棄せず「隠された機能」として通常は格納されていているのです
それが、たまたま扉が開いてしまう個体が出て来ると「白変個体」として発見されるわけです
前記事や↓記事のサンコウチョウの白型(White-morph)はそのどちらでもないわけで
ブライスサンコウチョウは「2タイプ」の色彩型が出る種であるということのようです
ですが、同じブライスサンコウチョウでも、白型が比較的多い地域や、ほとんど出ない地域、比較的多く出る地域
そういった偏移もあるようですので
何か環境要因でそのスイッチが入ったり入らなかったりするのでしょうかね?
ちなみに、♀の白型はいないようです。。。
♀はやはり抱卵や育雛時に目立つためにこの色は不必要なのでしょうね
でも、白型の♂が抱卵していたら一緒のように感じますが。。。
何か、この体色に意味があるのでしょうね~
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<ここからシムル島の写真>
今回は『ブライスサンコウチョウ(Blyth's Paradise-flycatcher)』白色型
White-morph
サンコウチョウ自体が「妖精感」に溢れているのですが
そのサンコウチョウが白いわけですから
妖精感のマシマシ
非常に神秘的ですね~
妖精の舞
中国語では「寿帯」でサンコウチョウ^^
スズメ目カササギヒタキ科
学名 Terpsiphone affinis
和名 ブライスサンコウチョウ
英名 Blyth's Paradise-flycatcher
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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。