保険屋FPひろのお金の教室 -250ページ目

定期保険は本当に悪い商品ですか?―の補足

前回の定期保険は本当に悪い商品ですか? の補足をしておきますね。


というか・・・実際に現場で私が当たった実例を上げてご説明をしてみようと思います。

その方がイメージしやすいですよね?


さて、保険の見直しなど行っていると、中にはかなり家計状況が厳しいご家庭もあります。

そのような場合、将来に対する家計の備えと現状のキャッシュフローの改善を同時に行わなければならない為、出来る限り支出を抑えるという方法を考えなければならない場合があります。


しかし、万が一の備えもしっかりしておかなければ、実際に入院や、あってはならない事が起こった場合、そのご家庭は経済的にどうにも出来なくなってしまいます。


保険は『毎月いくらかのお金を支出して、本当に困った時の為のまとまったお金を確保する』為の金融商品であり、お金にゆとりが無いご家庭こそ必要なものであると思います。(実は保険の使い方はそれだけでは無いのですがそれはまた別の機会に)

現金にゆとりがあれば保険に頼る事は必要ないのですから・・・


とは言え保険に支出できる予算は僅かしかない。


その様な状況で使うのには『定期保険』というのも有りだと思います。


今はあまり見かけなくなってしまいましたが、以前は保険期間5年という定期保険もありました。



私が以前ご提案した内容は、医療保険は10年定期、死亡保障は5年定期というものでした。余計な特約は一切つけません。全くシンプルな、最低限の保障設計です。


そのコンセプトは


5年後であればお子さんも小学校に入学し、奥様のパートでの収入増も期待できるので、その間にキャッシュフローと貯蓄計画をしっかり見直して、5年後の時点でもう一度じっくりお考え頂く。だから今回はまず小額で保障の確保をしておいてはいかが?・・・というものでした。


当然それまでの保険に比べても保険料の負担は少なく出来ますし、その差額を生活費として使うことで当座のキャッシュフローは僅かながら改善できます。


確かにその保険料は全額掛捨てとなりますが、小額である程度の保障を確保するという点では、少なくともそのご家庭にとって重要なことでした。


もちろん何も無ければ払った分が勿体無いという考え方も否定は出来ませんが、もし万が一が起こってしまっては取り返しがつかない場合もあるのです。

『大事なのは何か?』考え方はそれぞれといいましたが、この場合は『少ない予算で保障を確保する』というのが大事だったということですね。


『こうしなさい』とは言いません。『このような方法もありますよ』という選択肢の提示です。

場合によっては『県民共済』でも良いという事だってあります。


いくつかの選択肢の中で何を選ぶのかは当人次第です。

ただ、その選択肢にもそれぞれキチンと根拠があって、お客さんの意向にどれがマッチするのかを一緒に考える。それがプロの仕事だと思ってます。


一つの商品上のデメリットを指して『良くない』などと言うのは全くナンセンスです。

なぜなら、全ての保険商品にメリットもデメリットもあるのですから。


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定期保険は本当に悪い商品ですか?

昨日は暖かかったのに、今日はまた急に冷えてきて・・・気温の変化に体調が追いつかなくなってきた ひろ@横浜のFPです。


さて、前回の保険の話の続き の続きです(面倒なタイトルにしてしまったな・・・)


『保険は商品で良し悪しを判断するものでは無い』とお話しましたが、そのきっかけとなった一文を要約すると・・・


【定期保険の問題は期限が定まっていて、ほとんど掛け捨てで掛けたお金が返ってこないので、例えば、60歳満期の定期保険に入ったて60歳を迎えたらそれまで掛けていたお金はすべて無駄になってしまう】


ということだったのです。


また、【定期保険は更新するごとに保険料が高くなる】というところも誇張されているように感じますね。


これは良く外資系の保険営業(って自分もそうですけど)が、「定期付終身保険」から新たな保険に切り替えさせるのに使った売り手の話法です。「定期保険っていうのはずっと保障が続くわけではなく、また更新する度に保険料があがっていく」と。確かにこの話は嘘ではありません。

私がこの業界に入ったばかりの頃は、やはり同じような事を教わり、同じようにお話していた時期もありましたし・・・


では本当に定期保険って悪い商品なのか?


と、ふと疑問に思ってしまったんです。



以前の記事で収入保障保険 について書いていますが、収入保障保険は遺族保障という点で見れば合理的な仕組みだと思っています。しかしこれも実は定期保険の一種です。

保険はあくまでもその『目的』に対して適しているか否か?なので、一概に定期保険が悪いというのはどうなのでしょう。

大抵『定期保険は掛捨てだから良くない』という方は、払った分が戻らなければだというお話をされてます。

確かに払った分が後になって戻るような保険設計も出来ますが、その保険は全ての方々を満足させる事が出来るのか?というと一概にそうだとは言い切れません。

なぜなら

まず保険料自体の違いですね。

貯蓄性が高い保険の場合は、概ね保険料も高額になります。

毎月の生活に要する支出の中で、保険をどのように位置づけるかという根本的な問題があります。

限られた予算の中で、保障を確保しなくてはならないような場合、いくら払った分が戻るからと言っても、高額な保険料を負担できない家計では、その手段を用いる事が必ずしもベストとは言い切れません。

また、貯蓄性の高い保険と言っても、保険料の構成上全てが責任準備に回ってるわけも無く・・・

(ここら辺は保険数理のお話なので、ちょっと難解な要素が多いので機会があれば触れますが、今はスルーしておいた方が良いでしょう)

他にも理由を挙げればいくらでも出てくるのですが、私は保険設計において『完璧』だとか『ベスト』というものは実は存在しないと思ってます。


『より良い』とか『現状では望みうる中でベター』というものはあると思いますが・・・


定期保険を悪者にする方々は、『終身保険が100万や200万では意味が無い』などとも仰います。

しかし、保険の役割をしっかり噛み砕いていけば、その様な偏ったことは実は言えないと思うのですよ。


このようなお話をする方々は、保険を『商品』でのみ考えているように見受けられるんですよね。


あくまでも『目的に対する手段』なのですから、それぞれの環境を考えた上で、【より良い】手段を用いる事が大事だと思います。

それが定期保険であるなら、別にそれでも良いのではないでしょうか?

(ピッタリ合うケースというのは限定されるとは思いますが)



何度も言いますが、何事においても大事なのは『考え方』ですよ。

それもご案内する側ではなくて、選択する側の。

そのための情報提供は必要だと思いますが、こちらの価値観を押し付ける事は顧客利益に反すると思いますがいかがでしょうか?



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前回の保険の話の続き

昨日はポカポカと暖かく、外を歩いていても非常に心地よかったので、つい歩きすぎてしまい、今頃になって足の痛みと闘っている 

ひろ@横浜のFPです(笑)


さて前回の続き


今回こんな記事を書こうと思ったのは、最近書店に並んでいる某通販系生命保険会社の副社長が書いた本と、もう一つ、あるFPさんのブログで読んだ記事がきっかけだったりします。


ざっと読んだだけですが、それぞれが、『まぁこんなもんだろ』って感じで、そこそこのことが書かれていましたが、肝心なところでどうもいまひとつスッキリしない。

というより、自分が保険業界に入りたての頃の外資系保険会社特有の話法を、未だに得意げに書いているところに違和感を感じてしまったからです。


どちらも旧来の日本の保険業界のあり方、商品を否定するところは共通しています。


面白いのは、通販系保険会社はそれでも旧来の日本の保険会社の主力商品である定期保険を主力商品としており(というより死亡保障の商品はそれしか用意してない)、もう一方のブログでは定期保険完全否定と、導き出す答えが全く逆である事です。


しかしどちらも非常に視野が狭く、逆に、分かっている人からは『結局保険業界の人ってレベルが低い』と思われてしまうのではないか?と心配になってしまいます。


考え方は人それぞれとは言いますが・・・


もう一つ、


彼らは保険を『商品』でしか判断していませんね。

保険を考えるという事は、商品の良し悪しを考えるということではありません。


せめてこのブログを読んでくださってる皆様(ってどんだけいるんだ?)には、もう少しマシな『保険の考え方』というのをお伝えしたいと思います。

(って相手が少なすぎないか?ってツッコミは無しでお願いします笑


前回記事

保険って難しいと思ってませんか?


つづく


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