パッシブファンドは既存のインデックスに沿ったパフォーマンスを目指すものなのでコスト、特に開発コストを抑えることができます。開発コストを抑えることができれば、ファンド運用中に差し引かれる信託報酬(運用管理費用)等も抑えることができます。恐らく、監査費用もアクティブに比べると低く抑えられるでしょう。
また、パッシブファンドは「情報が取り易い」という利点もあります。特にNYダウ、TOPIX、それに日経平均はニュース等で、一日、何度も放送されますし、インターネット等でも情報収集が容易です。

では、アクティブファンドはパッシブファンドを超えるメリットが無いのでしょうか?


もともとパッシブとは「消極的」という意味です。パッシブファンドとはインデックスファンドとも言います。「インデックスに沿ったパフォーマンスを目指す」ことから、パッシブファンドなのです。
ところで『企業の資本効率を示す自己資本利益率(ROE)、営業利益、時価総額の3つの指標を基とした定量的な指標を評点として』と定義されたファンドはパッシブでしょうか?アクティブでしょうか?
先述の定義はJPX日経400というインデックスの定義なのです。
つまり、JPX日経400に沿ったパフォーマンスを目指すのであれば、パッシブファンドなのです。それにしても、先述の定義をパッと見ただけでは、一瞬、「アクティブファンドかな?」とも思いますね。


さて、ファンドを選ぶ上で、アクティブか?パッシブか?と言う論争がなされますね。
以前は「パッシブの方がコストが安い」とか、「アクティブは一度も勝てない」等と言われていましたが、最近では「アクティブの方がパフォーマンスが良い」とも言われています。
さて、では、どちらを選ぶと良いのでしょうか?


ファンドに投資するファンドですので、「非効率の代名詞」や「高コスト体質」、それに「過剰包装」等と言う評価が多いようです。
しかし。
既存のファンドに投資をするのでしたら「開発コスト」を抑えることができるようです。
そしてブランド力を「包装」すれば、投資資金を集めやすくなりますので、営業費用やプロモーションコスト等を抑えることができ、さらに、ファンドの維持にもボリュームディスカウント効果を得ることができるでしょう。
ファンドオブファンズは一概に「非効率」や「高コスト」という評価は当てはまらないでしょう。


恐らく、iDeCoの商品メニューの中には無いと思われます。「外貨建てMMF」。
外貨建てMMFも投資信託の一つです。中身は「短期債券」で構成されています。ですので、事実上、価格変動はありません。また、中身の短期債券から生じる利息は毎月末に分配金として分配されますが、受け取らず再投資します。再投資とは複利のようなイメージですね。
なお、外貨建てですので、為替変動はありますので、為替変動による元本割れリスクの可能性は常にあります。
外貨建てMMFは円換算せず、外貨のまま解約することもできます。外貨のまま解約する場合も、課税上「円換算で損得」を計算します。ですので、外貨のまま解約する場合、為替差損益は無いはずのなのですが、課税上、円換算で損得を計算した結果、意外にも為替差益が生じて税金の分、目減りすることもあり得ます。逆に、為替差損が生じると、手取りは変わらないのに「損失が発生」することがあります。手取りは同じなのに「損失」がある。この損失は損益通算に使えますね。
ちなみに、ドル建てMMFは年利4.4%。悪くは無い年利率ですね。

外貨建てMMFは、意外と使えます。


恐らく、iDeCoの商品メニューの中には無いと思われます。「外貨建てMMF」。
外貨建てMMFも投資信託の一つです。中身は「短期債券」で構成されています。ですので、事実上、価格変動はありません。また、中身の短期債券から生じる利息は毎月末に分配金として分配されますが、受け取らず再投資します。再投資とは複利のようなイメージですね。
なお、外貨建てですので、為替変動はありますので、為替変動による元本割れリスクの可能性は常にあります。
外貨建てMMFは円換算せず、外貨のまま解約することもできます。外貨のまま解約する場合も、課税上「円換算で損得」を計算します。ですので、外貨のまま解約する場合、為替差損益は無いはずのなのですが、課税上、円換算で損得を計算した結果、意外にも為替差益が生じて税金の分、目減りすることもあり得ます。逆に、為替差損が生じると、手取りは変わらないのに「損失が発生」することがあります。手取りは同じなのに「損失」がある。この損失は損益通算に使えますね。

外貨建てMMFは、意外と使えます。


2024年から始まる新NISAの「成長枠」。2023年までの一般NISAを引き継ぐのが新NISAの「成長枠」と言われています。
しかし、新NISAの「成長枠」では、以下を投資できません。

・信託期間が20年未満のもの。
・高レバレッジ型(いわゆるブルベアファンドですね)。
・毎月分配型(未だに根強い人気がありますね)。
しかし、「金(ゴールド)」への投資が可能か否かは、未だ分かりません。「金(ゴールド)」は単なる鉱物資源で、企業や人のような「成長」はありませんからね。


さて、NISAで「金(ゴールド)」への投資は、どのように行うのでしょうか?
(なお、ここでNISAとは現行制度を指し、来年以後のNISAは想定していません)。
以下、NISAでも買付け可能な「金」です。いずれも「つみたてNISA」の対象にはなっていません。


以下は情報の提供が目的で、推奨しているわけではありません。

ETF『金の果実
ETFなので、上場株式と同じ投資イメージですね。
1000口あれば、「ホンモノの金塊」と交換もできます。

投資信託『ファインゴールド
運営管理機関によってはiDeCoでも投資可能です。

投資信託『ピクテゴールド
「為替ヘッジ付き」を選択できます。為替ヘッジがあれば、「金価格のみ」の勝負になりますが、併せて、ヘッジコスト(日米の短期金利差)が掛かりますので、その分、マイナスになりますね。

NISAでも「金」は、こんな感じですよね・・・。


iDeCoでも「純金ファンド」の積み立てのメリットは、一言で言えば「分散の効果」でしょう。
「金(ゴールド)」の価格の変動とNYダウ30の株価変動は「逆相関」と言われています。ですので、例えば、iDecoで「NYダウ30ファンド」と「純金ファンド」の両方に積み立て投資をすれば「分散効果を得ることができる」ということです。
しかし、NYダウ30も金(ゴールド)も、どちらも、ドルで投資するものです。ですので、どちらに投資しても「為替変動リスク」を負う点は共通しています。