為替が1$=140円に迫っています。しかし、ドルは「長期低下トレンドへ」等と言う見出しが躍っています。仮に円高に進んでも、アメリカの株価や金価格が上昇して、円高をリカバリーしてくれれば問題無いですし。5%を超えるドル預金も健在です。問題なのは、進んだ円高の「その先」ですよね。日本の経済情勢や今後を踏まえれば、いつまでも円高というのは考えにくいですし。とは言うものの、「ドルの価値」も下落していますから。かと言って、中国元という選択肢はあり得ない。ドルに代わる通貨ってあるんでしょうか?
来年2024年から、大きく変わるNISAですが。
今年のうちにNISAの口座開設を行っておいた方が良いでしょう。今年のNISAの投資枠120万円(=つみたてNISAは40万円)は、来年のNISA枠とは全く関係ありません。今年のNISA枠は、投資が出来るのは今年だけです・・・が一般NISAなら2027年まで非課税ですし、つみたてNISAなら2043年まで非課税です。非課税になるのは配当金と売却益です。つみたてNISAは分配金ゼロのばかりです。なので、一般NISAで高配当なものに投資をして、配当金を非課税で受け取る。その配当金を2024年以後の新しいNISAで活用する、というスタンスです。
今年のNISAの口座開設は9月末までです。
NISA口座を開くのは、やっぱり証券会社の方が良いと思います。もっとも、投資経験の浅い方ですと「投資信託(ファンド)だけで、株式には投資しない」と仰るでしょうね。しかし、上場株式とは言っても、ETF(上場投資信託)という選択肢もあります。ETFは銀行では買えません。それに投資経験の浅い方も、投資経験を重ねれば、いつかは一人前の投資家になるわけで。ETFも選択肢に加えるために、ETFは証券会社の方が良いでしょうね。
日銀の引き締め観測、つまり日銀が利上げに転換するのでは、という憶測が働いて円高という見方もあるようです。が、そういう割に銀行ETFに売りが入っています。最も、銀行ETFの売りも信用買いの決済や分配金の確定によるものかも知れません。利上げがあっても無くても・・・どちらに触れても良いようにしておきたいものです。
今朝は、ドルは(1$)138円台で推移しています。「年内の追加利上げは今月まで」という推測によるようです。
このまま、さらなる円高が進むのか、それとも、138円前後で推移していくのかが何とも読めないところです。いずれにせよ、ドルの下落分をアメリカ株価の上昇でリカバリーができるか、ですね。「積み立て投資」は積み立てを継続。一括投資の場合は、為替と共に、株価を見極めつつ、小出しに追加投資でしょうね・・・くれぐれも下手なナンピンにならぬように。
REITなら、東京都のビルオーナーになることも可能です。もっとも、登記簿に名前を連ねるという意味では無く、「分配金」という家賃収入を得られるということです。
REITが保有する(ビル以外の住宅などを含む)物件の46.4%が東京23区に所在、7割が東京を含む関東に所在しています。
REITのRは「リアルエステート」、つまり現物です。株式とは異なり、実物資産が存在するのは何とも心強いですね。株式会社は「実物」ではありませんからね。
私自身、REITに投資しているからこそ説得力があると思いますが、REITはお勧めできません。REITは、確かに、高配当額・高配当利回り・高配当性向と、配当金について3拍子そろい踏みです。
何と言っても、REITは時価総額が小さすぎ。
2021年9月時点で、REIT計62本、およそ17兆円です。現在のREITの数は60本に減っていますが、時価総額は余り変わってないのでは?
ちなみにキーエンスが16兆5千億円、ソニーが16兆円です。では、トヨタは?トヨタの時価総額はおよそ38兆円です。
REITの時価総額は62本の合計で17兆円ですからね。REIT一つひとつが、いかに小さいかが分かります。
ちなみに、時価総額とは株価×発行済み株式数です。