先日、住宅を購入をするお客様からのご相談がありました。
どんなご相談かというと、
35年固定金利のローンがいいのか
5年とか10年固定特約つきのローンがいいのか
というご相談です。
これから金利上昇局面と言われている中、
全期間固定の金利が果たして損か得かということです。
う~ん、これって5年後10年後の金利がわかっていれば簡単な話なんですがねぇ。
正直住宅ローンだけを見ると確かにわかりません。
35年間均等に返済していくのか、
それとも途中で繰上げ返済の予定はあるのか。
これだけでも総返済額って変わってしまいますね。
そもそも、35年ローンじゃなきゃダメなのかって話もありますし。
じゃあ、その借り入れ金額を払っていくとして、
ライフプラン全体を見てみることになりました。
住宅購入資金って確かに大きなものですが、
あくまで生活の中ではひとつのパーツです。
収入と支出のバランス、
これから起こるであろうライフイベントでの金額。
そういったものをひとつひとつお聞きし、
キャッシュフローを見ていきます。
期間固定金利特約つきの場合は、
あくまで予想の金利をいれてみます。
(予想なので高めに)
それと、忘れちゃならないのは生命保険。
住宅ローンを組むと、ほとんどの場合団体信用生命保険に加入することになります。
これは、返済期間中に万が一死亡や、所定の疾病になったときに、その保険が適用されることにより、返済が不要となるもの。
ということは、現在加入の生命保険が過大になる可能性もあります。
保険を見直すことにより、住宅ローンへの返済に充てられる資金もできる可能性があります。
そういったことをお話を聞きながら、人生のキャッシュフロー全体が見える形にしてみると、
その住宅が払えるのかどうか、またはローンの金利は全期間固定のほうが良いのか
前半が安いほうが良いのか、という判断もある程度できることが多いです。
今回のご相談者の方はこれからその中身に入っていきますが、
そのご家庭、その人それぞれで、決まった答えはありません。
全体を見てみると、いったい何を優先させたらいいのかという答えも見えてきます。