ご夫婦でのライフプランシミュレーション | すまーとライフプラン術

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独立系FP事務所を経営するファイナンシャルプランナーが綴る雑記。
お金に関することだけでなく、日々の出来事、趣味のことなど。
きままに綴っていきます。
(2007年3月からブログ投稿開始)

先日、初めてのライフプランシミュレーションを体験したご夫婦がいらっしゃいました。


ご主人は収入を持ってくる係。

奥様は家計を切り盛りする係。


ご主人は、

自分はそれなりに稼いでいるつもりなのに、
奥様はいつも家計費がぎりぎりだというので
充分なおこづかいをもらってないと嘆いています。

毎月頑張ってこれだけ稼いでいるのに家計がいつもぎりぎりなんて
やりくりが悪いのじゃないか。

と思ってらっしゃいます。




奥様は、

ご主人のおこづかい以外にもいろいろかかっているのに
家計のことに全く無関心で、もっと収入を上げる努力をしているの?

と思ってらっしゃいます。




そんなご家庭でのライフプランシミュレーションでした。



まずはお二人の考えるライフイベントを聞いていきます。



お子様の教育費ってどこまで考えてますか?

ふむふむ、なるほど。




奥様「そうね、長男は大学まで行ってもらってー」


ご主人「え?お前、長男は大学なんか行けないよ。せいぜい頑張って専門学校だよ。
    そんな頭いいわけないじゃん。」


と、いきなり意見が分かれることはしばしば。

まだ小学校低学年のご長男ですから、これからどう成長なさるかはもちろんわかりませんね。

あくまでキャッシュフローのシミュレーションという観点からみると、
親として、どこまで子供の教育費を面倒みてあげたいかということです。




奥様「でもね、大学行きたいって言ったらどうする?あきらめてもらうの?」

ご主人「うーん、まぁそれはかわいそうだよなぁ」



このご夫婦は、初めてこういった将来についての意見交換をしたようです。


子供が望むなら、全てのお金の面倒を見るのか、

ここまでは面倒見るとして、
あとは子供がアルバイトするというのなら、
だとか、考え方は様々です。







家計費にしても同様です。


奥様「食費はこれくらいで、通信費はこうで、だんなの小遣いはいくらで、
   そうそう、それ以外に飲み代というのが別なんですよ」

ふむふむなるほど。


ご主人「こうやって見ると、俺の遣っているお金って結構大きいな。
    やばいなー、こんなに遣ってちゃ。」


おぉ、ここのご主人は素直ですね。


ご主人が思っている家計状況と
奥様の考えている家計状況は

この機会に共通意識が生まれました。




私がすることは、お客様の望むライフプランを形にして見せることと、
叶えたい希望を叶えるためには、どういったことが考えられるかという
ちょっとしたアドバイスをすることです。

その途中で収入の柱に万が一があったときにどうなるか、
そしてその時にどこまでのリスクヘッジを用意するか
ということを一緒に考えることです。



それともう一つ。

ご夫婦が共通の目的意識を持って、人生を歩んでいくきっかけを作れること。


先日お伺いしたご家庭で、そんな事を感じました。