2013年からNISAが、そして今年から新NISAが始まり、CMなどでも良く流れることで、資産運用に関心がある人が増えてきました
私の元にも、その手の相談がよくあります
そして相談の中で多いのが
「ネット証券ってどう思いますか?」
というものです。
「どう思うか」
という私の主観はこの場では控えるとして
今回は、ネット証券のメリットデメリットに少し触れ、その中でもあまり一般に知られていない「デジタル遺品」という観点からの注意点をお伝えいたします。
メリット
①手数料が安い
②手軽に取引ができる
③自分のペースで取引ができる
デメリット
①ある程度の運用・商品知識が必要になる
②相場や商品選びなど専門家のアドバイスが受けらけない
③セキュリティリスクがある
④通信環境による機会損失のリスクがある
上記は一般的に言われていることで、ご自身でネットで検索しても出てくることですが・・・
見落とされがちなことがあります。
それは、「相続が起こった時」のことです
デジタル遺産とは
財産的価値はあるが、紙の証書や手に触れられるものがなく、電子データとして端末やネット上に存在する資産を「デジタル遺産」と言います。
具体的なデジタル遺産の例としては
①ネット銀行の口座
②電子マネーのチャージ残高(交通系やpaypayなど)
③各種ポイントやマイル(クレカポイント、デパート利用などで貯まるポイント、航空会社のマイルなど)
④ネットで取引する証券口座内にある資産
⑤暗号資産
⑥負の財産(通販サイトの未決済分、サブスクリプションの利用料金など)
ネット証券での財産もデジタル遺産
上記のデジタル遺産で⑥に挙げているように、ネット証券での運用財産もデジタル遺産になります
ネット証券についての問題点として
周囲の人に気づいてもらいにくく、遺産分割や相続税申告から漏れる可能性がある
ID・パスワードが分からず情報が確認できない、確認するまでに時間がかかる可能性がある
本人の健康時様態により管理が左右される
名義変更などの手続きに手間がかかる
など、が挙げられます。
以上のことを、ネット証券での資産運用におけるデメリットの一つして頭に入れておく必要がありますね
上記でお伝えしてきたように、ネット証券での資産運用はメリットデメリットがあります。
ご自身の資産運用経験や商品知識、健康状態、生活や仕事の環境なども加味しながら、ネット証券運用か店舗型(対面)運用を選んでいきましょう