■生命保険の無配当ってどういうこと?
先日の保険相談でいただいたご質問をお答えと共にご紹介します。
保険のご相談をいただくと、どういった保障があるのかというお話と保険の仕組みのお話をさせていただき、必要に応じてご提案などをさせていただいています。
その保険の仕組みの説明の中で「無配当ってどういうことですか?」とのご質問をいただきました。
例えば、自分に万が一のことがあった際に500万円とか、1,000万円とかの保障が受けられるという生命保険には3つのタイプがあるというお話はかなり昔にしました。「定期保険」「終身保険」「養老保険」ですね。(この3つの違いはこちらの過去のブログ をご覧ください。
しかし、この3つのタイプには、無配当と有配当という差もあるのです。文字通り配当があるか、ないかの違いです。
保険というのは、加入した時点で、保障の額や解約した時に戻ってくるお金(解約返戻金)の額が決まっています。これは加入時の金利などをもとに計算されているのです。しかし、将来金利が上がった場合はどうなるのかというと、保険会社は予定よりも多くの利益を得ることができ、これを契約者に返すか返さないかということになります。
そこで、有配当の契約者には返し、無配当の契約者には返さないとなります。これだけ聞くと有配当の方がいいと思いますが、掛金自体は無配当の方が若干安く設定されています。
よって、少しでも安く入りたいという人は無配当保険を、将来の金利上昇を考えるなら有配当保険の方がいいと思います。
ただ、ご注意点としては、有配当保険はあくまで利益が出たら配当を出すということですので、金利が上がったら出るというわけではありません。つまり、金利が上がっても保険会社が運用に失敗すれば出ないこともあり、逆に金利が低いままでも運用がうまくいけば配当が出ることもあるということです。
ちなみに我が家で将来必要にあるであろう教育費の積立に使っている終身保険は、積立利率変動型の終身保険です。
この積立利率変動型の終身保険については、近日中にご説明しますね。