お化けタマネギの恐怖・その3
※その1&2を先に読んでね♡
芽吹いたタマネギが入った野菜室の引き出しを、黙ってそっと戻した僕。
その後、1週間経ち、2週間経っても、
一向にタマネギは大きな変化を見せない、ように感じられた。
半透明のケース越しではあるが、
枯れたり腐ったりすれば、茶色っぽく変色してわかると思っていた。
でも、そうした雰囲気がなかったので、
引き出しを開けずにさらに放置。
そして、またしばらくの間、存在を忘れてしまった。
それから、どのくらい経ったろうか。
僕は、ふとタマネギのことを思い出した。
入れっぱなしにしてから1カ月は余裕で経過している。
野菜室を外から見ると、
相変わらず色には変化がない。
腐ってはいないようだ。
「さすがに、しなびちゃったかな」
野菜室を引き出すや、僕は固まった。
タマネギの芽、いや茎は、野菜室の隅に置かれた本体からニョキニョキ伸びて、
30数cm先の反対側の壁に達しようとしていた。
「タマネギが、長ネギに、なっとる…」
茎は、太さも長さも、質感も、ほぼ長ネギのそれだった。
違うのは、緑の葉? の部分がないことぐらい。
こうなると、捨てるどころか、触るのすら怖くなった。
「頼む、早く枯れてくれ~」
そう思いながら、僕は再び引き出しをしまった。
それからまた、1~2週間経った。
外から見る野菜室は、当たり前だが不気味なほどに静かなまま。
僕は、ドキドキしながら、また野菜室の中を見てみることにした。
「ん?」
グッと野菜室を引き出そうとすると、なぜか途中で止まってしまう。
そしてすぐに、僕は、気づいた。
(その4に続きますぅ)