旧いカメラ。
きょうの草野球の試合はダブルヘッダー、のはずだった。
しかし昨晩からあいにくの雨。
昨日がんばって原稿終わらせたのに。
ならどっかに出かけようと思ったが、
なんだかのどがイガイガしている。風邪っぽい。ついてない。
ヒマなので、部屋にあるカメラでもご紹介。

じゃん。
僕にとって、初めてのちゃんとした(一眼レフ)カメラ。
ペンタックスのSLというモデル。
いや、歳ごまかしてないから。
これを使うようになったきっかけは、仕事。
僕は大学を卒業後、編集プロダクションに就職した。
写真は基本的にカメラマンに依頼するものだが、
ときには編集やライターがついでに写真を撮ることもある。
写真を撮る必要があるとき、
それまで僕は自前のカメラを持っていなかったので、
会社の(というか社長の)カメラを借りていた。
当時はもちろんすでにカメラはオートフォーカスの時代になっていて、
編集部用のカメラっていうと、
たいていどこもキヤノンのEOS Kissなんかを備品として持っていたものだった。
が、僕の会社には、
なぜかニコンのニコマートという年代物のマニュアルカメラしかなかった。
こいつはいいカメラなんだが、やたら重くて、
しかも人のカメラだから、扱いに気を使う。
気軽に使える自分のカメラがほしいなと思っていたが、
当時の給料じゃ一眼レフなんてとても買えない。
そこでふと、実家に使っていないカメラがあったことを思いだした。
それがこいつ。
言ってみれば、前に紹介した時計に続く、親父の形見第2弾。
ただし、親父はべつに写真が趣味だったというわけではなく、
だから愛機というほどのものでもない。
たんに、結婚してから親父が家用に買ったカメラ。
当時は、バカチョン(焦点固定のコンパクト)カメラも、写るんですもまだなくて、
カメラっていうと、マニュアルカメラしか存在しなかった。
みんな、こういうカメラを使っていたのだ。


ペンタックスSLは、
名機と言われたペンタックスSPFから内蔵露出計をとっぱらった廉価版のモデル。
もちろんメカニカルシャッターだから、
いっさい電池が不要。入れるところすらない。


細部も余計な装飾いっさいなしの、シンプルな造り。
そのせいか、まったくメンテナンスしていないのだが、
いまでもどこも問題なく動く。
シャッタースピードを遅く設定すると、
ジーッとスローガバナーが作動する音とともに、パシャッという小気味いいシャッター音がして、
これがなんとも味があっていい。


くっついていたレンズが、Super-Takumar 1:1.8/55。
これがすごくいい。
その後いろんなレンズを使ってみてからそれがわかった。
ニコンF4を手に入れてからは、
デジタル一眼もずっとニコンを使っているが、
あんまり高いレンズは買っていないので、
もしかしたら、これが僕が持っている一番いいレンズかも。

マウントはM42スクリューマウント。
そういえば、ニコン用のアダプタがあるようだから、
このカメラ用のレンズも使ってみたいな。

純正のカバー。


さらに、取説も残っている。
僕の親父は、わりと几帳面と言われる僕ですらひれふすほどの超几帳面な性格だから、
そりゃこういうの、取っておくだろうな。
しかしこのトリセツ、時代を感じさせるね。
このカメラで写真を撮りだしたら、
妙にいい感じの写真が撮れて、
「俺ってシャシンの才能があるのでは?」
なんて勘違いしちゃって、
それから写真にはまるようになった。
写真のおもしろさを教えてくれたカメラだ。
しばらくは単体の露出計も持っていなかったから、
絞りとシャッタースピードは勘頼み。
最初のころは写真がまっくろになったりまっしろになったりすることもあったが、
おかげで基本がしっかり身についたし、
そのスキルは今でも役に立っていると思う。
細かい設定がいらない(できない)から、
余計なことを考えずに写真が撮れる。
だから、写真の練習するには、こういうカメラがいいと思うんだよな。
中古カメラ屋で2万もあれば買えるので、いかがでしょう?
フィルムとその現像が必要なのがちょっと面倒くさいけれど。
というか、こういうシンプルな一眼デジカメ、どこか造ってくれないかなぁ。
普通の一眼デジカメは、どれもごつくて、カバンに入れて気軽に持ち歩きづらい。グリップがじゃま。
ミラーレスのオリンパスペンもあるけれど、
やっぱり光学ファインダーがあったほうがいい。
ライカ(レンジファインダーだけど)は高いし、重いし。
スリムでシンプルな一眼デジカメ、需要はあると思うんだけど。
