私がまだ現場で開発をしていた時の話ですが、大変影響を受けた方がいます。
高卒で旧第一勧業銀行に入社して、同期500人(高卒は50人ほどだったそうです)の中で一番早く、支店長になられたと言う経歴をお持ちで、その会社へはヘッドハンティングで入社されたそうです。
また、旧第一勧業銀行の歴史上、最年少支店長だったそうです。
※たしか32歳で支店長に就任したと聞いています。
その方は課長と言う立場の方でしたが、実質は事業部長の決裁権をお持ちでした。
今は健康食品の通信販売を立ち上げられ、社長をされていると聞いています。
当時、私は通信販売の会社のシステム開発に参画しており、出向していました。
所属していた会社のグループ会社でした。
資本金1億程度の企業で、会員数が80万人程度の中堅企業でした。
データベースマーケティングの仕組みを開発するにあたり、営業企画一課のその課長さんと一緒に仕事をすることになりました。
課長さんは今の私の年齢だったと思います、つまり、36歳、私は3年目くらいだったと思いますので、25歳くらいでしょうか。
課長さんは、駆け出しの私に向き合って、本気でよく打合せしていただきました。
またその方は小説を本気で書いていたり、「おやじ組」という呑み会を結成されていて、その会長をしていたりと、何かと風変わりな方でした。
※おやじ組の移動手段は自転車のみで、カラオケはサザン限定だそうです(笑)
課長さんに色々なことを教わりましたが、今回は夢の定義について書きたいと思います。
ある日、一緒に食事を取りながら仕事の打合せをしていました。
私はマーケティング手法など全く知識がありませんでしたので、具体的な話をヒアリングするためでした。
いつものように、課長さんはガンガン酒を呑まれて酔っ払っていらっしゃいました。
突然、「お前の夢は何だ?」と聞かれまして私は答えました。
以下、小説風に記載します。
私 「本格的なイタリアンレストランを経営したいと思っています」
課長 「本格的とはどんなことを言っているんだ?」
私 「現地の食材で、本場の味で、しかも若い人にも食べていただけるような安価なメニューです」
課長 「それは夢じゃないな」
私 「なぜですか?」
課長 「お前はいま料理人じゃないからだ」
私 「夢を聞いたんですよね?」
課長 「夢とは叶えるためのもので、”こんなこと出来たらいいなぁー”という希望は夢じゃないんだよ!」
私 「それは違うと思います、夢は夢で、いつか出来ればいいなと言うことだと思います」
課長 「それは希望だよ、じゃ具体的な場所やメニュー、資金繰りは考えてるのか?」
私 「だから、夢でしょ?」
課長 「お前が言ってるのは何の脈絡もない空想なんだよ」
以下、省略
こんな感じで言い合いになりました。
この後も、課長さんが飲み潰れるまで話は続きました。
課長さんが仰っていたのは、計画と実力と実行タイミングを考えないものはただの空想で、夢ではない。
夢とは実現するための計画や実力など総合的なものだと言うことでした。
1年ほど課長さんと一緒に仕事をして、データベースマーケティングのシステムが完成しました。
問題(追加要求)は山ほどありましたが、達成感を感じたのを覚えています。
そして、そのタイミングで課長さんはこう言いました。
「この会社の夢をひとつ作り上げたんだ、夢とはこういうものだよ」
その時になるほど、そういうことかと思いました。
その会社にとって経営的に必要だった仕組みを、コンピュータで作れたということは、夢の実現に他ならなかったんですね。
そして、自分が出来ることのカテゴリーや範囲でないと実現しませんから、夢とはいえないと言うことだと感じました。
夢の定義は、人それぞれ捉えかたが違うと思いますが、私はビジネスの中では実現するための夢のほうが現実的で良いように感じます。
全てが当てはまるとは言えませんが、今私は夢を実現するため、この会社で実行計画やタイミングを考え、頑張っています。
うまくお伝えできませんが、これからも私が追い求める夢とは、実現できるためのもの、そして、実現させるものだと思って、これからも精進して行こうと思います。
そして、皆さんが思い描く夢を実現できるように、お手伝いをしてゆこうと思います。
ちなみに”イタリアンレストラン”の夢も死ぬまでには実現しようと思います。