この号でのインタビューでジーコが大事な事を語っているので、そこをご紹介。
クラブアドバイザーという役職なので、直接強化などを積極的に動かしていく立場ではなくなりましたが、やはりジーコならではのコメントだと思います。
コーナー「Jリーグ30周年スペシャルインタビュー~ジーコ~」
・Jリーグ30周年を迎えて、あるべき姿を示すために
Jリーグが30周年を迎え、今後さらに発展していくためには、複数の角度からクラブを見ていく必要があるでしょう。
なかでも、世界のクラブと比較して遅れを取ってはいけません。
常に国際的なトレンドを見ながら、進化しないといけません。
同時に今の鹿島の価値を下げてはいけないと思っています。
過去のタイトル獲得数にうぬぼれるのではなく、やはり常勝軍団としてあるべき姿を鹿島は常に示していかないといけません。
自分の履歴書に、このクラブの名前を記入しがたいが為にやってくるような選手ではなく、ピッチの上でタイトル獲得に貢献できる本物の選手を連れてこなければなりません。
もう1つ大事な事は、食事面の管理です。
今やヨーロッパのどのクラブも、ブラジルのフラメンゴ、クルゼイロ、パルメイラスなどもクラブハウスに選手専用の食堂があり、栄養士もいます。
プロとして取るべき食事が朝昼晩と提供され、それによって資本となる体がしっかりと機能していくのです。
ブラジルに「ガソリンが入っていない車は動かない」「何も入っていない袋は立つ事ができない」という言葉があります。
空腹の選手たちが、いいパフォーマンスを見せる事はできません。
クラブを取り巻く環境には、あらゆるモノが導入されていないといけないのです。
・愛を持って支え続けて欲しい
鹿島には伝統的にファン・サポーターとの熱いつながり存在し、それによってクラブは成長してきました。
これまでのタイトル獲得のプロセスにおいては、皆さんが支持してくれていたからこそ、熱いつながりがあったからこそ、20のタイトルを手にできたのだと思っています。
この5年間、チームは思うような成績が残せていません。
選手の入れ替わりも多く、経営陣も変わり、様々な面が変化しつつあります。
こういった変化の時期に結果を出すのは難しい部分がある一方、いつも私が言っているように皆さんにとって大切なのは、諦めてはいけないという事です。
困難な時こそ、愛を持ってクラブをサポートしてもらいたいと思っています。
今は我慢の時かもしれませんが、愛する気持ちを持ち続けて、これからもチームを支えていってもらいたいと思っています。
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鹿島というチームは、もちろんあくまでJリーグの1つにチームにすぎませんが、その中でしっかり「鹿島」というブランドを維持してきました。
アジア、そして世界と戦っていくために変化をしたり、いろいろなモノを取り入れたりしていかないといけませんが、あくまでここまで積み上げてきたブランドの価値だけは落としちゃいけないというのは、まさにその通り。
「鹿島というビッグクラブ」「鹿島に入団したい」「鹿島で優勝したい」
今まではこのワードが当たり前でしたが、今はそれが減ってきているように感じます。
ここからは、そのブランドと価値を取り戻す戦いだと思います。
"空腹の選手たちが、いいパフォーマンスを見せる事はできません。"
↑これは、選手だけでなくサポーターも同じです。
みなさんもホームタウングルメとスタグルをたくさん食べて、熱い応援をしましょう。
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