昨日の続きです。
新潟戦に勝利し、連敗脱出からの話。
続く第10節もG大阪を4-0で下し、チームは今季ホーム初勝利を飾った。
0-0で折り返した後半、48分に仲間が口火を切ると、64分に優磨、試合終盤には途中出場した聖真が2得点を決めた。
「前半は得点を奪えなかったですが、後半の立ち上がりから選手たちはギアを上げ、そこから途中出場した選手たちがさらに勢いを増してくれました。
選手は、全員が先発で試合に出場したいと思っているかもしれませんが、途中からピッチに立つ選手にも役割があり、力のある選手が途中から出てくる事で相手に脅威を与える事ができます。
先発であろうが、途中出場であろうが、チームのために全力を尽くせる選手たちの存在が、チームをさらに強くさせる事を実感した試合でした。」
第11節の札幌戦は、鹿島のCKが1本だったのに対して札幌は16本だったように、押し込まれる時間帯も多かった。
それでも21分に優磨が決めた1点を守り切り、1-0で勝利。
リーグ戦4戦連発の優磨は、フラッシュインタビューで
「良くない試合でも勝ち切れた事が良かった」
と語った。
吉岡FDも
「シーズンを通してみれば、必ずこうした試合はある。
それを勝ち切れた事は、1つチームとしての成長だと思います。」
と同調し、試合を振り返る。
「鈴木選手のシュートは本当に素晴らしかったですが、その直前に名古選手がダイアゴナルにスプリントしてボールを受け、そこに仲間選手が走り込んでいました。
結果的に名古選手のパスは繋がりませんでしたが、ゴール前でこそ怖さが発揮される鈴木選手の特徴、名古選手、仲間選手の献身的な動きとチームが目指すフットボールが整理され、それぞれの役割が明確になった事で生まれたゴールでした。」
そして、3戦連続で無失点に終えた守備についても触れる。
「守備が粘り強くなった事も勝ち点3を得られている要因です。
相手にシュートを打たれたとしても、選手は体を張って止めに行っています。
前線の選手たちのプレスバックも含め、1人1人が持っている勝利への執着心をチーム全体で体現できるようになってきています。」
第2節の川崎戦、第6節の広島戦では試合終盤に逆転を許していただけに、劣勢に立たされながらもアウェイで勝ち点3を奪ったこの勝利は、まさに成長の証と言える。
大雨によりピッチに水たまりができ、至る所でボールが止まってしまう悪条件で行われた第12節のC大阪戦は、意図するフットボールが展開できる状況ではなかった。
それでもセットプレーから関川がゴールを奪い、1-0で勝利した。
「関川選手も1試合を通して高い集中力を保ったプレーを見せてくれるようになっています。
ゼロに失点を抑えたうえで、セットプレーから得点を奪ってくれた姿を見ると、鹿島らしいCBに成長してきてくれていると感じます。」
チームは4連勝を飾っただけでなく、4戦連続で無失点と攻守共に結果を残している。
「監督だけでなく、コーチ、そして選手たちが役割を理解し練習から実行している事で、練習の質も高まっている事が状況が好転してきた要因だと思っています。
ここまで試合終盤の失点が目立っていた守備も、多少攻められても守り切れるという自信が出てきています。」
第12節を終えて、順位は5位まで浮上した。
ただし、吉岡FDは言う。
「鹿島が目指しているのは5位になる事ではなく、さらにその上にあります。
チームの目的である勝ち続ける事で、自身を持って戦う事ができるようになりました。
ここからまた自分たちのフットボールを突き詰め、さらに質を高めていけるようにプロチームとしても働き掛けていきたいと思います。」
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たしかに試合終盤などに失点する事が多かったのは事実。
選手たちもそれを分かっていただけに、この4戦連続無失点という結果に繋がりました。
要因の1つとして関川が昌子を超えたというのもあると思っています。
試合を観ていて、着実に成長していっているのを感じましたし、植田とのコンビが頼もしくすら見えました。
ただ、この4連勝はどこも鹿島よりも下のチームでした。
上の相手には差を見せつけられての敗戦。
これを何とかしないと優勝は無いですし、そこをポポヴィッチ監督と選手たち、そして首脳陣でどこまで詰めていけるかで2024シーズンの結果は、良いモノになるか悪いモノになるかが決まってきます。
「監督が代わった、さあ優勝だ!」
は考えが安易すぎますが、ただ1つ言えるのは
"成長を感じたいのと、仮に勝てなくてもその先に光が見える事"
は期待というか信じていきたいと思います。
1ヵ月半後、いよいよ始まりますね。
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