前々号のサッカーダイジェストで興味を引いた記事があったので、ここでご紹介のコーナー~パート2~!
今回は、「加部究のフットボール見聞録」という記事から。
「様変わりした浦和の再建」というタイトルの記事なのですが、自分も「たしかに」と感じました。
浦和というチームは、今まで他のチームのイイ選手を獲得したりし、強化を図ってきました。
実際はどうか分かりませんが、印象で言うと「とにかくイイ選手を獲得すれば、チームは強くなるだろう。」と、あまり方針に一貫性が無く、少なくとも鹿島のようにしっかりとした軸があるとは思えませんでした。
ここ数年はタイトルから遠ざかるなど、実際上手くはいってなかったのではないでしょうか。
そこで、2020シーズンに2022シーズンにリーグ優勝する事を目標にした「3ヶ年計画」を策定。
ただ、1年目の昨シーズンは「3ヶ年計画どこ行った?」と言われてもおかしくないような結果に終わりました。
そして、迎えた2年目の今シーズンは、徳島からロドリゲス監督を招へい。
さらには、人員を大幅に整理し、メンバーが大きく変わりました。
もちろん、マルセイユから酒井宏樹、神戸から西大伍、柏から江坂といった有名な主力クラスの選手を獲得してる一方で、
・田中達也(大分)
・明本考浩(栃木)
・小泉佳穂(琉球)
・金子大毅(湘南)
・平野祐一(水戸)
・木下康介(スターベク/ノルウェー)
という、正直「誰?」という選手がたくさん。
今までの浦和からは考えられないようなメンバーという印象です。
というわけで、ここから上記の「加部究のフットボール見聞録」の「様変わりした浦和の再建」という記事へ。
→浦和のロドリゲス監督にとって、8月に加入したばかりの平野祐一は、すでに不可欠な駒に定着しつつある。
国士舘大出身で水戸からの移籍なので、J1経験は無し。
だが、ルヴァンカップ準決勝第1戦でもポゼッションを重視する浦和のビルドアップは、大半が平野を起点としていた。
対戦相手のC大阪が前からの圧力を強めてくると、今度はセンターバックの間に入り主導。
浦和のチーム作りはだいぶ様変わりしている。
この試合でピッチに立ったベテラン勢と在籍年数の少ない選手たちを比べてみると、辿ってきた道筋が見事に対称を成している。
例えば広島のアカデミーで育った槙野は典型的なエリート。
早くから将来を嘱望され、広島からケルンへ行き、帰国する際は浦和を選んだ。
一方で、現在ピッチに立っている選手たちは叩き上げが多い。
このC大阪戦でプレーした13人の日本人選手のうち、鈴木彩艶・関根・伊藤・大久保を除く9人がJ2を経験している。
さらに、先にも書いた平野を筆頭に、今季新加入の小泉、明本もシーズン序盤から主力として活躍しているから、強化スタッフが新監督の要望を受けながら戦術にフィットする選手の補強を心掛けてきた成果が見て取れる。
J2時代の徳島で結果を残したロドリゲス監督という選択を含めて、浦和が現在地を見極め中長期的な展望で再建に乗り出した事を示している。
欧州帰りのベテランにとってもJ2からの出世組にとっても、浦和は現時点で臨める最高の良縁だ。
裏返せば、浦和が常勝を課せられるビッグクラブではなくなったからこそ可能だったのかもしれない。
浦和の適切な補強と獲得選手のスムーズな対応は、新監督がJ2の現状を熟知していたからこそ可能だったに違いない。
明確な方向性が生まれ、概ねファンも好意的に受け止めている様子だ。
しかし、西野努テクニカルダイレクターは
「我々は編成選手権をやっているわけではない。
まだ何も成し遂げていないですから。」
と語っています。
費用対効果は申し分ない。
だからこそ目標成就へ、次の一手が重要だ。←
最初の方にも書きましたが、今シーズンの浦和は今までの豪華なメンバーから一転し、かなり地味なメンバー構成という印象でした。
J1の下の方のチームからだったりJ2から選手を獲得し、その選手たちを積極起用しましたし、さらには今までだったらあまり起用してこなかったルーキーも出場させています。
でも、この記事を読んで何となく分かった気がします。
ようやく、ある程度の方針というか方向性が定まり、ただ単にイイ選手をかき集めるのではなく、文字通り「補強」を敢行。
イメージでは華やかなビッグクラブですが、中身は堅実な考え方に基づいて進むチームと言えるかもしれません。
自分は浦和サポーターではないので分かりませんが、来シーズンは現状の中で見えた弱点をしっかりと埋められるような補強などをし、個人ではなく組織で戦う浦和へと変貌を遂げる可能性があるように感じます。
派手から地味へ・・・でも1つの「チーム」として、来シーズンは今までとは違った強さを見せてきそうな気がします。
浦和というチームがさらに厄介な存在になるかと思いますが、それも含めて来シーズンも浦和との対戦が楽しみです!
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