made in USAの家具は日本国内における流通量がおそらく少ないのでしょう。。
何故そう思うかと言えば、沢山の椅子.ソファを扱ってきた弊社でも、希少だからです。。
今回はアメリカ製のドレクセル ヘリテイジ/DREXEL HERITAGE のダイニングチェアです。
名古屋市緑区のお客様、ご注文を有り難うございました。。
全部で4脚ほどあるそうですが、その内の2脚です。
アメリカ製の椅子はなんとなく独特の雰囲気があるので解るのですが、
これは言われなければ日本製かmade in italy かと、、
それではこのダイニングチェアを張り替えます。
商談時にもお客様にお話したのですが、座面パーツは非常に変わった構造です。
簡単に言いますと、合板の真ん中をくり抜くことはよくあるのですが、
くり抜いた合板を金具を使って下に固定し、下げた分もウレタンゴムを厚くしています。
解り縫い説明でしょうが 、、画像を見て頂ければ。。
それなら座面全体を厚めに作ればいいものを、厚みを薄く見せたい意向でしょうか。
日本語のタグがありました。。
張地をはがして裏表を見ていくと、左下の赤い矢印で金具が折れています。
これが原因で座面が落ち込んでしまうのが今回の一番の修繕内容ですが、、
金具を全て取り除いて、、
くり抜いた内側と周りもを面取りしていつもの様に滑らかにしてから(赤い矢印)、
布バネを張ります。この方が丈夫で耐圧分散効果もあります。
下に敷くウレタンゴムは丸みをだすためにエッジを斜めにカットして(こだわりどころ) 、
その後、チップラバー、ウレタンゴムでクッション材を成形していきます。
合板に貼り付けて、形に合わせて余分をカットして、
後ろ脚が食い込む箇所をくり抜いて、ここでフレームに合わせてみて確認、
側面に貼り付けるウレタンゴムをカットして、
細長いウレタンゴムを側面に貼り付けて、完成です。。
ここで、フレームの塗装の摩耗劣化を補色して(上段)、
フレームにこびりついて固まったホコリ汚れも取り除いてキレ~にします(下段)。
ようやく張地を触りますが、縦の絵柄生地ですので、どう裁断しようかな、
どうせなら目立つゴールドの線が沢山入った方が良いだろうと、
チョークで何パターンかを書いてみて確認 (左上)、作った型紙で裁断します。
縫製~
張り込みます。
完成
サンゲツのUP209、ミッドボーダーというグリーン地にゴールド線の絵柄生地です。
他の2脚に近い感じになれば、ということです。
お問い合わせは 竹永椅子店 まで
御見積もり御希望の方は、先ずはお写真でも送って下さい。
送り方はホームページの お問い合わせ ページを見てくださいネ。。
お近くであれば1脚だけでも見せに来て下さい。。
その際は事前に必ずお電話を~。。