ご家庭用のお仕事が続いていましたが、、
久しぶりに病院の先生からの御問い合わせです 。。
今回は名古屋市北区の内科さま、御注文を有難うございます。 。。
これが待合室です。。ピンク色のビニールレザーが黒ずんで汚れていました、、
向きを変えるだけで随分と印象が違うものです。。
その他にも、、
それでは搬出します、、
な~んも無くなりました。。
大抵、こういう時にスタッフの方が掃除されます。。
弊社の代わりのソファをソーシャルディスタンスで置いておきます。
しばしこれで御辛抱下さい。。
持ってきました。。勿論、他にもありますよ、、
それではこのボックスソファを張り替えます。。
はがします。。針を起こして(左上)、、ニッパーで抜き取ります(左下)。。
延々とこの繰り返し、、、 我々の作業はこのはがしが一番面倒、、
でも、、
弊社は張地を留めてある針を全て抜き取ります。
そこまでやらなくても仕上がりに大差はありませんが 「一事が万事」、
ここにこだわると他の事にも気を遣えますし、
やらないと他の作業もずさんになってしまう気がしますので、、
張地をはがすと、ウレタンゴムの上に敷いた白わたがありました。。
これも全て取り除きます。。
今回はクッション材があまり傷んでいないので交換はしません。
但し、気になる箇所は直します
座面のウレタンゴムを補強しようと除けてみると、、
その下のウェービングベルトの一部が切れていて(赤い矢印)、、
前面の合板とウェービングベルトを留めてある垂木の間に隙間ができています。。
これはウェ~ではよくあること。。
ウェ~は強い伸縮性があるものでして、それを少し引っ張って留めるので、
フレームに張った状態では常に縮む力がかかっているわけで、、
よってウェ~の縮む力で垂木のように頑丈な材木でも引っ張られて曲がったりわけです。。
先ず、ウェ~が切れた原因は、フレームの一部が当たっていたと考えられるので、
そこをヤスリで面取りして滑らかにします(赤い矢印)。これで大丈夫
そしてここだけは新しいウェ~を張り直します。。左の画像(オレンジの矢印)。。
右下では隙間箇所全体をを埋めるためにビスを適所に打ち込んで締めます。。
内部の補修~補強はこれでOK~
ようやく座面のクッション材の補強が出来ます。。
15mmのチップラバーを1枚敷いて、、元に戻します。。
これでクッション全体が少し盛り上がって硬めになります。
さてさて、ここが今回のこだわりどころ 。。
ウレタンゴムがはみ出た箇所(赤い矢印)をフレームに沿ってスライスするように
カットします。。右上が背面の横、右下が座面の横、、
何故って 、それはですね、クッション材が不自然にはみ出していたから。。
カットしたものがこれ、、何か甘い物に見えなくもない 、、ビスコッティ、、。。
きれいにフラットになったところで、5mmウレタンゴムを貼り付けてカットします。。
こんな状態になりました。。
これで横に密着するように並んでもキレ~に整列するはずです。。
扇形の内Rコーナーが1台ありましたが、、
これだけは何故か座面のウレタンゴムが傷んでたので交換して、やはり側面を補修します。
これはソファとしては1台だけ違うもので、、玄関ホールに置いてあるソファですが、、
これは座面の内部が合板張りでして、、座面も背面もクッション材が傷んでいるので、
替えます。。よってキレ~に取り除きます。。
クッション材をを成形していきますが、ここでも職人さんのこだわりが、、
右上の下地として敷くチップラバーの四辺を斜めにカットして、
上に敷くクッション材(左下)が自然に丸みをだすような工夫ですね
面取りの効果もあります。。ほんの少しのことですが。
最後に余分をカットして整えます。。
、、、出来ました。。
これでやっと下処理がぜ~んぶ 完成 これだけで疲れた~
でもこれが弊社の仕事であり、止められない職人さんの気質なのです。。
ようやく張地の裁断~縫製~張り込みです。。
左は玄関ホールの1台、右はコーナーです。。
スツールタイプや予備イスも、、 同様に下処理をして、
完成
再び登場、、、
納品
パステルカラーと言ってもイイ感じの 淡~いグリーンです。。
抗菌、耐アルコール、耐次亜塩素酸のビニールレザーですから
コロナ禍の今、しっかり吹き付けて拭き取って下さい。
お問い合わせは 竹永椅子店 まで
御見積もり御希望の方は、先ずはお写真でも送って下さい。
送り方はホームページの お問い合わせ ページを見てくださいネ。。
お近くであれば1脚だけでも見せに来て下さい。。
その際は事前に必ずお電話を~。。