魔法、精霊、冒険、それらが私の書く理由 | Star☆Off

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自作小説、書いてます。
ところどころに絵も載せてます、

第六話 すれ違う(1/2)

 ともかく、お店は閉店状態なのでディンはイサナギを二階の自室へと案内する。幸い、二階には誰もいなかったので誰にも見つからずに入ることができた。扉を閉めるとイサナギはディンの部屋を見て寝具近くに正座すると興味津々に寝具の下を覗く。

「何をしている…のですか」

 不可解な行動にどうしようもなく尋ねてみた。

「いや、こういう所には、思春期のお楽しみがあると聞いたので」

「すまん。そんな趣味は俺にはない」

 思わず敬語が外れてしまい、口を力強く閉じる。そうするとイサナギは頭を上げ、微笑みかけた。しかし、それが喜びの方か怒りの方か全くわからない。

「敬語など私にはいりませんよ。名前も呼び捨てで構いません」

 喜びの方だった。胸を撫で下ろすと、イサナギは寝具の下からある箱を取り出した。持ち上げると見た目と違って重く、おもわず膝の上に落してしまった。さりげなく痛みを伴い、うずくまっていた。それを見かねて声をかける。

「どうした?

「痛みを伴いました」

「いや、それは分かる」

 するとイサナギ付近に転がっていた箱を見つける。あまりにも長くしまっていたので忘れていたのだ。その箱を自分の方へ持ってくる。箱の中身を開けると中には思い出の詰まった品物ばかりだ。植物フレアの標本、折れた木刀のかけら、写真など、懐かしいものばかりで頬を緩ませる。そんな中で見たこともないようなブレスレットが見つかった。それは色様々なストーンのブレスレットで透明感ある宝石のようなものだった。手の平に載せて、光に当ててみるが、記憶にないものなのは確かだ。イサナギはそれを見て首を傾げる。

「綺麗なストーンブレスレットですね。いただきものですか」

「でも、貰った記憶がない」

 最近は開けてもいなかった箱の中から見つかったブレスレット、さりげなく左手首に通してみると見事に収まった。入れたのが幼少期だとするとこのブレスレットは今、はめるためにでも存在しているかのような運命を感じた。そんなことよりもイサナギに聞くことを忘れかけていたため、この瞬間に聞いてみることにした。

「で、何の目的で俺に近づいてきた」

 それを聞くと予想通り、と口角を上げる。そしてイサナギから拍手が送られる。

「ご理解されていたのですか。ええ、私は目的の為にここへ来ました。」

 痛みの引いた膝を元に戻して、姿勢を正す。

「実のところ、ディン・オールビー様には極秘でとある任務に就いてもらいたのです」

「とある任務?

「はい。サテラ姫の行く道の安全を確保してもらいたいのです」

 今日は驚愕の事ばかりで頭が壊れているのではないかと思うほど、体に熱がともった。

 任務の内容はそう容易なものではなかった。サテラは翌日の正午から近隣の国へ足を運ぶのだ。しかし近隣の国へ行くも広大な土地が故に片道でも1週間はかかる。もちろん食材確保の為に村にも立ち寄るとのこと。ディンは早朝にサテラの行く道を先回りし、危険を排除するということだった。今の世の中、盗賊やモンスターが現れることが多くなったための処置だそうだ。もちろん一人ではなく国の衛士がついてくれるらしい。長期の外出になる為、家族には説明してある。しかし、その任務内容に家族の皆は不満であった。

『サテラちゃんとは会えず、影から守るなんて理不尽じゃない』と、母の発言に弟も親父も頷いていた。長期の任務に行かされる息子の心配でもしないのか、と思うもその日の夜に身支度の準備を手伝ってくれた。早く寝ろ、とせかされて慣れない時間に寝具に入る。そしてふと声に出していたのだ。

「サテラ」

 サテラの名前を出しただけで体が温まり、心音が耳に鳴り響く。掛布団を頭まで深くかぶり、眠りについたのだ。





おはようございます

今、テンペストをみながら書いてます

これは面白いですよね

等価交換とか魔法とか素晴らしいです

ディン達の武器とか考えていなかった(~_~;)

戦闘するはずなのに…

まぁ、追々考えます

ではまた水曜日