心の仕組みを学ぶ  ~エリック・バーンの交流分析から~ 知って得する心理学 | ☆心のコニュミケーションルーム☆

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だんだん秋も深まって来ましたね。



先週も子どものカウンセリングのときに,秋のものを集めに行きました。



そのお子さんは,最初のころ面接室では私の尋ねたことに首を振るだけで,それでも答えられないような時には首をかしげて黙っているような様子でした。



クラスにも入れなかったのですが,私がいつも通りの慌てんぼうでハサミを忘れてしまい「どうしよう」ということ,聞き取れないくらいの小さな声で「教室にある・・」と教えてくれました。



2人で一緒に取りに行くことになったのですが,その道中が本当に楽しかったのです。



渡り廊下を通って,中庭や外を少し上靴で寄り道しながら,蜘蛛の糸を1本ずつ切ったり,中庭にある池の周りでいろいろなものを見つけたり。



本好きの私のリクエストで図書室にも行きました。



外にいるときのそのお子さんはまるで別人のように明るくて身が軽くて楽しそうでした。



私はついていきながら発見したものを「あ,こんなところに!!」と言うと,それが何か教えてくれたり。



それ以降,以前より深いところでの相互交流ができ始めたような気がしました。




少し長くなってしまいましたが(お伝えしたいことがいっぱいあるのですが),今日は交流分析という心理療法をご紹介させていただきます♪



交流分析はアメリカの精神科医のエリック・バーンによって発表されたもので,心の仕組みを記号や図式を使って分かりやすく説明したものです。



そして,大切なのは「今,ここ」での自分の意識的な判断であるというものです。(より分かりやすいよう私の理解した言葉でお伝えしています☆)



「今,ここ」での自分ということは,他の自分がいるのでしょうか。



交流分析では,


親の自分(幼少期の親の態度を受け継いだ部分)


大人の自分(「今ここ」にいる理性的な部分)


子どもの自分(子どものように自由な本能や感情の部分)


の3つの部分があり,それぞれがバランスよく存在するのが望ましいのですが,人によって強弱があります。



それが,その方の今の個性にもつながるのですが,

今の状態が居心地が悪かったり,もう少し違うように対応したいと思っておられる方が

意識してどの部分かを伸ばすことでバランスをとったり,

あるいは,今の自分の状態を知ることができたりします。



これから,交流分析を少しずつご紹介させていただきたいと思います。



自分自身を知る自分を知ることで,他者の理解につながるように思います。



他者を理解することで怒りやイライラからほんの少し離れて,よい考えが以前より早く浮かんできたり,穏やかな時間が少しでも増えるような気がします。



そして,自分自身との関係や他者との関係が優しいものになっていけばどんなに素晴らしいことでしょう。




今日もここまでお付き合いいただき,本当にありがとうございました。


みなさまとの出逢いに心から感謝していますクローバー 愛と感謝を込めて よつ葉