電波塔

電波塔

主に、ラジオにアーティストが出演した際の放送の文字起こしなんかを書いていこうかなと思っています。
それ以外はまだ考えてません。
急に呪いの言葉を唱え始めるかもしれません。

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藤田琢己(以下藤)「桃君的にはどうですか?」

桃野陽介(以下桃)「やっぱりモノブライト4人として」

ヒダカトオル(以下ヒ)「(食い気味に)マジすか!?」

桃「いやまだ言ってないでしょ!(笑)」

藤「(笑)」

桃「あのー4人として、やっぱり同級生で元々始まった」

ヒ「ねぇ楽しかったねぇあの頃は」

桃「いや居なかったんですって(笑)」

藤「(笑)」

桃「その(笑)4人のときに」

ヒ「ねぇ女の子と出会ったりしてねぇ」

桃「いや違う違う!(笑)」

藤「もういい桃野君言って!言って!(笑)」

桃「もうこれズバッといくべきですよね!(笑)旦那としてね!(笑)」

ヒ「(笑)」

桃「あのー4人としての活動があったんですけど、その中でやっぱり面白いことを常に毎年やってこうっていうのがあって。そういう中での、『ヒダカトオルプロデュースっていうのが面白いんじゃないか』っていうのが2転3転して、『やっぱりメンバー加入っていうのが面白いんじゃないかって』ってなって、お願いしたっていうのもあるんで。やっぱり面白いことを突き詰めてく中で、2010年の結婚があって、そして2012年、今年の離婚がある、またこの新たに面白いことをやってくっていう上で、出した結論なので。」

ヒ「面白すぎちゃったんだよね(笑)」

全員「(笑)」

桃「そうなんですよ(笑)ガッツリ面白いことを2年間でギュッッとやっちゃったんで。」

藤「サウンド的にもアイデア的にも、ホントにドラマチックにというかね、変わっていくところをみんな聴いていたと思いますけどね。」

桃「で、やっぱりMONOBRIGHTとしてはレーベルの大先輩ということでBEAT CRUSADERSが存在してて、僕らもポップミュージックで面白いこと何が出来るかっていうのを探してる中、やっぱりビークルはもう先に、そういう面白いことをやってたんで。そういうのを、背中を追いながら音楽をやってたっていう部分では、やっぱり最初の頃からずーっと知ってるヒダカトオルが入るっていうのは、やっぱりMONOBRIGHTにとってすごい自然なことだったし。そこで得たものがあって、でまたお互いの持ち場に戻って活動をするっていう、自然な流れだなと、思います。」

藤「なるほど。でも、スムーズに受け入れられるのは、やっぱりそれぞれがやっていたバンドを元々知っていた人も多いので。でもどうなっていくんだろうっていうところも、たぶんそれは作品だったり...ダカさんだったらもしかしたら次.....次何で来るんすか?(笑)」

全員「(爆笑)」

桃「ズバリいきましたね(笑)」

藤「例えようと思ったんですけど(笑)」

ヒ「はいはい。まずBEAT CRUSADERSでバツ1、ヒダカトオルとフェッドミュージックでバツ2、MONOBRIGHTでバツ3なんで(笑)」

桃「3バツのミュージシャンはなかなかね。」

ヒ「もう再婚はしないわもう(笑)」

全員「(爆笑)」

桃「再婚しない(笑)」

藤「再婚しないでいきますか(笑)」

ヒ「次はまぁ、女優として?(笑)」

桃「女優!?(笑)」

藤「ピン女優としてね(笑)」

ヒ「2丁目あたりなんかで女優として(笑)」

桃「そっちの方向で(笑)」

藤「ということで(笑)例えば『ヒダカトオル』っていうのとは違うバンド名的なところに固執したりっていうことは無いんですね?」

ヒ「んーまぁそれはゆっくり考えようかなと。もうこの2年間全然休み頂けなかったのでモノブライトさんから(笑)」

桃「(爆笑)」

藤「以外にソロプロジェクトもちゃんとやってたじゃないですか(笑)」

ヒ「俺がツアー回ってて動けないときあったもんね(笑)ヒダカフェッドのツアーあったときね(笑)」

桃「そしたらとりあえず何やるかっつったら各々でーさん(Ba.出口博之)がDJやり出したりとか(笑)」

全員「(笑)」

桃「僕は弾き語りで回ったりとか。」

藤「まぁでもそういう意味も含めて、いろんな時間やポジションのとり方だったり、それこそ音楽的ことも、もうとにかくいろいろ経験した2年間を経て、ちょっと落ち着いて何やるかを見るダカさんがいて、MONOBRIGHTは逆に『また4人になったらパワーダウンした』と言われたらいけませんからね!」

桃「もちろんそうですよ!」

ヒ「え~解散しちゃうのぉ~?」

全員「(爆笑)」

桃「しないですって!(笑)」

藤「(笑)」

桃「1番不安なのはMCですよね」

藤「あーなるほどね。」

桃「そこはもうやっぱり僕のね、全く進歩しない饒舌さ(笑)」

藤「(笑)」

ヒ「でもそもそも5年前くらいのライブのMCはね、今見ると面白いっていうことに最近気がついて。」

藤「おっ!頑張ってこう!」

桃「(笑)」

ヒ「昔の映像たまたま見たら、『(高い声で)んんんんん水飲むっ!』っつってた(笑)

全員「(笑)」

藤「それは初期の頃?(笑)」

桃「これは初期の頃(笑)『水飲むっ!』ってやってたんで(笑)」

藤「...もういいやそれたぶん(爆笑)」

桃「えええええええ!!!!!!!!!マジで!!!!!?(笑)」

ヒ「わざとやられると面白くないんだよね(笑)」

桃「ちょっとねぇ自然さに欠けるよね(笑)」

藤「これに関しては皆さんからアイデアを募集したいと思います(笑)」

桃「いやいやいやいや!!!!!(爆笑)」

藤「方向性も含めてMCもどうしていくべきかをね(笑)」

ヒ「モノブライト会議をね(笑)」

桃「まぁでもMONOBRIGHTとしてもやっぱり、ヒダカトオルが抜けて、受けた、吸収したものっていうのは沢山あるので。それを経て、改めて4人のスタンダードが『新造ライヴレーションズ』として出来上がって、また次は何出すかっていうことで1個軸になったんですね、今回のアルバムが。」

藤「だから、あんまり心配はしてないです(笑)むしろ楽しみにしてます。」

桃「そうなんですよ。実は僕ら自身もワクワクしてて。実はもう曲も作り出したりとか。」

ヒ「えっ!?あらー早い。」

藤「あ、というわけであっちゅー間なんですけ」

ヒ「夜も早い(笑)」

桃「夜も早い(笑)子作り早いみたいなね(笑)」

藤「このまま4時までいける気がするんですけども(笑)」

桃「はいはいいけますいけます!いっちゃいますか!?いっちゃいますか!!!?」

ヒ「いっちゃおいっちゃお!」

藤「いやあの」

桃「いっちゃおうぜぇ!!」

藤「そろそろお別れの時間なんですよぉぉ(笑)」

桃「えぇぇぇええぇえぇぇぇえぇえ!!!!!!!!!!!(笑)」

ヒ「もういいよ今晩細美君出なくていいよ(笑)」

藤「(笑)」

桃「離婚!!離婚って結構でっかいテーマだよ!!!!!!!!!?」

藤「そうなんですけどもそろそろお別れの時間なんですよぉ(笑)」

ヒ「えー終わっちゃうのー?(笑)」

藤「この次の曲を聴いてお別れということになります...(笑)どれいきますか?」

桃「えーじゃあ、最後に出す、ヒダカトオルとの5人でのラストシングルとなる、このナンバー」

ヒ「さよならの向こう側?」

桃「さよならの向こう側(爆笑)」

ヒ「山口百恵?」

桃「違う違う!(笑)」

藤「もう早くいっていって!(笑)」

桃「いきます!!(笑)MONOBRIGHTで!!!"ムーンウォーク"!!!!!!!!!」

藤「この時間は桃野君、そしてヒダカさんに来てもらいました!(笑)」

ヒ「どーもでーす。」

桃「ありがとうございました!」

ヒダカトオル(以下ヒ)「てん♪てけてけてけてん♪てん♪てけてけてけてん♪ほげぇぇえぇえぇ(お正月に流れるアレ)」

桃野陽介(以下桃)「何がほげぇだよ(笑)」

藤田琢己(以下藤)「季節違うから(笑)」

ヒ「(低い声で)この度、MONOBRIGHTより、離婚を表明いたしました、ヒダカトオルでございますぅ。」

桃「(低い声で)そして、MONOBRIGHT G.Vo桃野陽介です。」

(BGMにお正月のアレが流れる)

藤「ホントに流した(笑)」

桃「なんで準備いいんすか!(笑)」

藤「そんなの用意する人たちだったっけ?リアライズの人って(笑)」

全員「(爆笑)」

桃「なんで知ってるんすかね?(笑)」

ヒ「ほら、俺代理でね、DJやったこともあるから(笑)」

藤「あーそうか!(笑)」

桃「もう打ち合わせできてるんすね!(笑)」

藤「その節はホントにお世話になりました!(笑)」

ヒ「いえいえどうもどうも(笑)」

桃「(笑)」

ヒ「ほら、オッティー(落合隼亮)も居たんでね。ただもうオッティーは次回いらねえなと(笑)」

全員「(爆笑)」

ヒ「俺1人で充分だったなっていう感触(笑)」

藤「この椅子危ねえんだって話ですよ!(笑)」

桃「狙ってる(笑)」

ヒ「欲しいなみたいな(笑)」

藤「すいませんそこの話は...(笑)」

桃「あ、これじゃない(笑)」

(お正月のBGMが急に止まる)

藤「あ、止まりましたね(笑)」

ヒ「急に切れたね(笑)」

藤「話変わりますよ?(笑)ということで、ダカさんがMONOBRIGHT脱退のニュース。これもう」

ヒ「1週間前。」

藤「そうですね、ちょうど1週間前発表と。これ、ホントにいろんなリアクションがあって。ぶっちゃけ『え!?』っていう人と、『うん、そうかもね(笑)』みたいな人の両方が(笑)」

ヒ「まぁありますよありますよ。」

桃「だからまぁ匂わしてたとこもあったんで、お気づきの方もいらっしゃったと思うんですけど。」

藤「実際に...まぁ、ねえ、発表が出てるので、理由はそこかっていうのは皆さんお伝えしてるっちゃお伝えしてるんですけど」

ヒ「浮気?浮気?」

桃「いや、まぁ嫁と旦那がMONOBRIGHTっていうことで」

ヒ「嫁の不倫?(笑)」

桃「嫁の不倫が著しく激しいということでね(笑)」

ヒ「音楽的不倫(笑)」

桃「音楽的不倫がね(笑)」

ヒ「俺もねぇ、不思議なことにMONOBRIGHT入った途端もの凄いプロデュース頼まれて(笑)」

全員「(笑)」

ヒ「益若つばささん、栗山千明さん、SCANDALちゃん」

桃「言われてみるとそうですね。」

ヒ「特に女子からのねえ、不倫願望?(笑)」

桃「これなんなんすかね?」

藤「じゃあ逆にモノブライトに入らないで、『プロデュース業ばんばんやりますよ』って言われるよりも(笑)」

ヒ「なんかね、むしろね。」

桃「でも我々モノブライトがすごい先手切ってたんで。3回タイミングで。」

藤「(笑)」

桃「もうすぐ求婚したんで。」

ヒ「そうですね、助けていただきました。ありがとうございました。」

藤「でもこれ逆に、プロデュースっていう仕事も、元々そういうのは見えてたじゃないですか、ダカさんといえば。」

桃「そうですね。」

ヒ「ちょこちょこやらせてもらってました。」

藤「で、ちょいちょいっていうともの凄い失礼ですけど、モノブライトやりつつっていうのはダメだったんですか?」

ヒ「...あ、なるほどね。うん、ダメでしょう!とか言って(笑)」

桃「いやいや(笑)」

ヒ「そんなことないですけど、今回ね、『新造ライヴレーションズ』、先週発売になりましたアルバム。これがね、もの凄いんですよ。自分たちで言うのもなんですけど、全部の新曲をね、まぁ琢己先生には当日にMCで参加してもらってたので言わずもがなと思いますが」

藤「はい」

ヒ「ライブなのに新曲を録って、ライブなのにレコーディングの体でやって、しかも出来上がった作品はそのどちらでもないみたいな。俺たち自身もね、聴いてて不思議な感触ですからね。」

桃「そうですね。」

ヒ「まぁひとつの区切りというか、満足感?到達点みたいな、『もう俺教えられることないんじゃない?』ぐらいの。」

桃「いやいやいや(笑)」

ヒ「『逆にいろいろ教わっちゃった』みたいな。」

桃「でもまぁそうですね、本人の中での、到達点ということで。」

ヒ「で、俺も最初入るときにイメージしてたのは、まぁ例えば...おこがましいですが、東京事変の亀田さんとか、髭のアイゴン(會田茂一)みたいな。あぁいう各自の活動がありながらも、そこのバンドに入って何かのエッセンスを残すみたいな、だけどあくまでメインのソングライターやボーカリストはいるみたいな。あの立ち位置は俺もすごい研究させて頂いて。まぁなかなか亀田さんのレベルには追い付かず、アイゴンには並んで抜かされてたまに抜いてまた抜かされてみたいな(笑)」

全員「(笑)」

桃「競争みたいになってる(笑)」

ヒ「一応同い年なんでね(笑)まぁでも、そういう意味でのこの2年間の中で俺がMONOBRIGHTとしてやれることは十分やれたし、逆に『え!?もう別れちゃうんですか!?』っていう人はハッキリ言うけど聴いてないよね(笑)」

全員「(爆笑)」

桃「ズバッといきましたね(笑)」

ヒ「琢己とかは俺らの傍にいたからこの2年間全然早いとは思ってないだろうし」

藤「濃いっす(笑)」

ヒ「むしろ濃すぎて『え!?もう2年経っちゃったの!?』っていうそういう速さでしょ?」

藤「うんうん。」

ヒ「むしろ『まだ2年だったんだ』っていうくらいの感じでしょ?だからそういう意味でネガティブな人の発言はあんまり気にならないというか。だって聴いてないじゃんみたいな(笑)どうせオリジナルのHPも見ないでニュースのタイトルだけ見て『えーもう辞めんの?』みたいな」

藤「はいはいはい(笑)」

ヒ「そういう人の言うことは別にこっちも当てにしないし、そっちもだってこっち当てにしてないんだし。っていう意味では全然気にならないし、そういう人たちの予想を遥かに超える音楽的な勉強が俺は出来たなと。」

藤田琢己(以下藤)「そして、今この瞬間だと、FEEDERとのツアーっていう話ももしかしたらいろんなところから聞かれるかも知れません。」

細美武士(以下細)「あぁ、うん、FEEDERですね。言わずともみんな知ってると思うけど、イギリスの。」

藤「またそういう人たちに呼ばれて、『イギリス来てよー』『アメリカ来てよー』『ライブやろーよー』みたいな、お誘いはありますか?」


細「『ライブやろうよ』の御誘いは、うん、無くもないし、あるけど日にちが合わなくて行けないとか、結構泣く泣くなんですけど、なんとなく、アジアはいっぱい行きたいですね、来年は。なんかね、良い話があって。まぁメール貰ってとか言ってるとどうやってメール送るんだって思うかもしれないけど、俺HPからメールが届くようになってるんですよ。そこにロシアの女の子からずーっと『ロシア来て!』っていうメールをハイエイタスで貰ってて『行きてえんだけどまだちょっと目処が立たねえ』みたいな、『今ちょっとこっちはこういうスケジュールで』みたいなやりとりを何回かしてたときに、今度俺韓国にソロで行くんだけど、グランドミントフェスティバルっていうのにね、ソロで出るんですけど、そのロシア人の女の子から『今私韓国に語学留学してるんです』ってきて、『見に行きます!』みたいなのがあって、『おぉ~これは嬉しいぞ』って、燃えました。」

藤「そっか。すごい偶然だけど。」

細「なんかでも、良い感じを感じますね。その垣根は全然無くなってきたなぁ、自分は。その、だから韓国にアコギ1本で行ってフェスに出るとかも、なんか大仰なことでは全然無くなって、『いい歌その日歌えるかなぁ』とかの方が気になりますね。」

藤「そのバウンダリーはもう感覚的には無い?」

細「うん、無くしてやってきたいし、早くハイエイタスもそういう当たり前の活動が出来るようになりたいですね。」

藤「それはやっぱり今の時代だからこそっていうのはあるんですか?昔出来なくて今出来てるっていう感じ。」

細「たぶんミュージシャンの側ってあんまりそういう垣根が無くて、俺がデビューの頃から英語で歌ってることとかも、よく最初はめちゃくちゃ聞かれたもん、『なんで英語で歌ってるんですか?』って。『なんで英語でって言われてもなぁ』って、『説明の使用がないな』と思ってて。ミュージシャンは結構そういう、あんまり何事にも境界線は感じない人種だから、それが見る側の境界線が影響するというか。『お!海外進出ですか!』みたいな、そんな感覚は特に持ってる訳じゃないので。それが、ネットがこれだけ普及して、簡単にいろんなやりとりが出来るようになって、元々人の頭の中にしかなかったバウンダリーっていうのはどんどん崩壊してて。じゃあいよいよ肉体的バウンダリーも越えられたらなって、最近思ってるだけです。」

藤「でも、いきなりロシアからメールくると(笑)ドキドキするよね。」

細「いや結構ね、世界のいろんな国からきますよ。」

藤「でも、ホントに地球の反対側じゃないけど、遠い行ったことない国からもくるわけですよね。」

細「全然。あの、琢己君知ってるか分かんないけど、俺バックパッカーやってるから、未だに。地球の裏側、真裏まで20時間かかんないで行けるんですよ、飛行機乗れば。だからね、そんな大したことではない。あと旅話になったから思いつきで喋っちゃうけど、俺アフリカにそろそろ行きたくて。見てないからさ、ちゃんと見て来なきゃなぁなんて最近、思ってますね。いろんなことを聞いたことしかないから、ちゃんと見て来たいなと思ってるだけなんだけど。まぁ去年はもちろん日本を1日も離れたくないと思ってたから、旅行かなかったけど、来年...まぁ再来年くらいかな、行きたいなぁと思いますね。」

藤「生で見ていくものの大切さっていうのはすごく分かります。」

細「うん、でもホントそうだよね。自分の目で。なんだろう、あんまり自分の目で見た物以外は、すごい確実そうな情報でもやっぱどこかしら嘘かもなっていうか、まぁ嘘かもなっていう言い方すごい悪いね、そういう情報は自分が見た物とは違う箱に仕舞ってる感じはあって。まぁもっと、いろんなものを自分の目で見て確かめたいなって、思ってます。」

藤「うん、分かりました。また新しい解釈であったりもっと違うもの、もっと深いものを感じ取れればいいなと。ありがとうございました。The HIATUS 細美武士さん来てもらいました。ありがとうございました。」

細「ありがとうございました。」
藤田琢己(以下藤)「the HIATUS、細美武士君にいろいろお話伺いたいと思います。」

細美武士(以下細)「はい。」

藤「六本木ヒルズで、こちらは矢野顕子さんの呼びかけで、いろんなアーティストやミュージシャンがコラボしてくれて、パフォーマンスをしてくれて、っていうところでもソロで出てもらっているので、細美君のソロのライブだったり、パフォーマンスをご覧になってる人も結構いると思います。」

細「そうですね。」

藤「結構活発っすね。」

細「いや、なんかね、最初はもちろん弾き語りでステージに立ちたいっていう感覚も全然無かったから、なんだろう...福島にとにかく飛んでってなんか一緒に時間を過ごしたいと思ったから去年。そんときに、バンドを動かしてとかスタッフがいっぱいいてだとフットワークが重たいので、とりあえず明日行きたいっていうタイミングで、HIPSHOT(郡山のライブハウス)さんとか仲良くさせてもらってたから、電話して、スケジュールが空いてる日だったので、『明日俺休みなんで行って弾き語りしていいっすか?』みたいなこと言って、『全然やってくれ』って言ってくれたから、ホントにTwitterだけで、ゴッチとかが結構広げてくれて。で、ホントに翌日いきなり行って、っていうので『すいませんこれしかできないんですけど』って感じで弾き語りをやって。それがだんだんあちこちに弾き語りで行ってるうちに、複数回行く場所があるじゃないですか。例えばいわきとかも4、5回行って弾き語ってるんだけど。毎回同じ曲じゃ申し訳ないなと思って、どうにか1人でもライブ中飽きないで楽しめる手はないものかと思って、今みたいなスタイルになっていったんですよ。で、嬉しいことにオファーを頂いたりするじゃないですか、バンドにね。オファーがきたりしたときに、みんな忙しい面々だから、ちょっと埋まっちゃってる人いますっていう状況のときに、『1人だったら行けますけど』みたいな(笑)」

藤「(笑)」

細「そういうところから、普通の音楽イベントにも1人で呼ばれたら出ていくようになったので、なんとなく俺としては気づいたらこうなってるなーみたいな感じです。」

藤「そうなんだ。でもとはいえ、リアクションだったりとか、例えばエルレの曲をやったりっていうところでのお客さんがまた違うリアクションっていうのかな?受け止め方がまた変わってきたりとか、またハイエイタス、バンドでやるのとは全然違うものが、たぶん刺激として感じ取れてるとは思うけども。」

細「うーん、あんまりそういう目線では活動してなくて、ソロのときは。まぁずっとそれでっていう感覚も無かったんだけど。最近ね、1人でやってるのを見てくれたりした人の中に、新曲書いてやってるから、1人用の曲を。で、それとかを『ぜひ音源にしてください!』みたいな、言ってくれる人がいて。最近だから、『ソロでやってるやつをCD化してくれないですか?』っていうのを、みんなから結構メール貰ったりしてて。やってみるのもいいかもしれないなとは思ってるけど、まぁあくまで、流れとしてはそんな感じでやってます。
藤「なるほど。そうなってくると、音楽を届けるとか、音楽をどう聴いてもらうか....あのこれ全然否定してもらっていいんだけど、自分が音楽を表現したり届けたりする方法が限られ過ぎてるって思ったことはありますか?」

細「いや全然。だって公園でも歌えるし。道端でも歌えるし。全然そう感じたことは無いです。うん、難しいね。ただ、昔から思うんだけどさ、歌うたいたくて祭があって歌ってたら周りの人が『お前の歌いいね』みたいになって『歌ってくれよ』って言われてたのが、そのうち『家でも聴きたいからカセットに吹き込んでくれないですか?』みたいになって、『いやでもちょっと俺さ、今日仕事があるから出来ないですよ』みたいな人が『いやじゃあそのカセットに俺お金払うから、あんた仕事しないでそれ作ってくんない?』って、いうのがたぶん、元々の成り立ちだと思うので。今回みたいな『CD作ってほしいです』って言われて、それを録ろうっていうのは俺の中ではめちゃくちゃ釈然とするというか、当り前な感じにはなってきてるかもしれないです。」

藤「うん。待ってます(笑)」

細「作品をね。」

藤「ざっくりと言うと待ってます。」

細「っていうかまぁ作ろうと思ってるんだよ、こういうことをラジオで話してる時点で(笑)だけどそれがいつになるとかも分からないし、どういう形で、全部1人で録るのかとかも何にも決まってない内から喋っちゃうとさ、『最初言ってたのと違うじゃん』みたいになっちゃうから、今決まってることだけで言えば、聴きたいって言ってくれてる人がいるから録ろうかなって思ってます、っていうくらいかな。」

藤「待ってます。...言っとこう俺も(笑)」

細「(笑)」

藤田琢己(以下藤)「the HIATUS 細美武士君にいろいろお話伺いたいと思います。お久しぶりではございません!(笑)」

細美武士(以下細)「お久しぶりじゃないですね(笑)」

藤「番組登場はすごくお久しぶりです。」

細「お久しぶりです。」

藤「実際には、BAYCAMPで」

細「この間ね。川崎で...川崎でいいんだよね?」

藤「川崎です。東扇島、オールナイトのロックイベントで会いました。」

細「会いましたね。楽しかったですね。」

藤「楽しかったですねー。夜明けを、音楽好きと共に迎えられるっていう不思議な気分。」

細「うん。俺やっぱなんかオールナイト好きだなぁ。遊びに行くのも結構朝まで飲んでたりするから。なんかライブって、ほら、時間早いじゃないですか。7時に始まって8時半に終わるみたいな。あれもちょっと変えていきたいと思って頑張ってるんですけど、なかなかねぇ日本の文化的に変わってってくんないんですよ。」

藤「深い時間へのシフトってこと?」

細「晩御飯食べてからでも良くない?って思うから。だから9時くらいに始まってとか、ぶっちゃけライブの内容によっては11時くらいに始まって、カップルとかで来る人はご飯食べ終わって1杯飲んで映画観てから来るとかでもいいと思うし。なんかそういう風になってかないもんかなぁって何年間かやってはいるんですけどね。いきなり愚痴で始まってすいません(笑)」

藤「いやいやいや(笑)愚痴というよりは、音楽の楽しみ方が『こっちじゃなきゃいけない』とか『あっちじゃなきゃいけない』って問題じゃないと思うので、いろんなスタイルでいろんな方向性があって」

細「そうそうそう。夜中に大きい音で音楽聴こうと思うと基本クラブに行くしかないでしょ?それが同じくらいライブがあってもいいのになって思うんですけどね。ミュージシャンみんな夜行性だから基本。」

藤「そうだね(笑)」

細「逆に夕方6時入りとかは楽だろうなぁって思うんですけどね。なんかだから、そう、早いライブがヤダってんじゃなくて、それは勿論あって良くて、ガチガチになんない感じのあのフェスは俺は楽しかったですね。」

藤「フェスそのものから感じ取れる自由な音楽の接し方みたいなのもすごく近年感じていて。大きくなってくるし集客も多いから、なんかどうしてもビジネスで考える人も多いかもしれないけど、そうじゃなくて、ずっとビール飲んで、遠くで聴こえてる音楽を「わぁー」って言いながら楽しんでるのもすごく音楽の楽しみ方の1つとしてアリだと思うし。そんな風に感じてます。」

細「そうだねぇ。」

藤「フェスやイベントの方なんですけども、キュッと、クローズドのところで僕は感じた、ハイエイタスの映像作品があります。これはもうリリースにもなってるのでお家でという人もいると思いますが、『The Afterglow –A World Of Pandemonium-』、わたくし試写会でも観させてもらいました。なんか映像で観るドキドキ感があって、観客の皆さんの緊張感、しかもいわゆる僕らの知っているツアーのファイナルの何がしかの会場のカメラを通して観ている、ではなく、いわゆるリハーサルというか。これをやろうとか作品になるっていうのは、どういう経緯があったんですか?」

細「なんか、ハイエイタスあんまりライブDVD出してなくて。最初のツアーのときに1つ作っただけなんですよ。なんかもうその頃からホントに、全然正直な話ね、ライブってお金とってる訳じゃないですか。お客さんにチケットを買ってもらって、公演したものを、横から撮ってそれをまた売るっていうのが、俺の中ではどうしても腑に落ちなくて。いやいいんですよ?俺もライブDVD買うし好きだし(笑)全部に対してアンチテーゼがあって言ってる訳じゃなくて。あとしかもライブやってるときは映像に向かってこう...アプローチが無いというか...単純にライブのドキュメント映像じゃないですかあれって。でも、結局俺たちがハイエイタスの看板のもとに何かを発表するってことは全部自分たちの作品であって、その視点でいくと俺は作品性があるDVDを思いつくまでは、出したくないんだってずっと思っていたんですよ。だからなんか、面白いアイデアは無いのかな、例えばすごい好きな映像作家さんがいて、その人に好きなように、ちゃんとコンセプト立てて撮ってもらうとかならいいんだけど、なんかライブをカッコ良くPV風に編集しましたっていうのはもういいやって思ってたとこはあって。で、ちょうどホールツアーの話が先にあって、だったらどうせそこに曲をリアレンジしていくし、プリプロもやるしリハーサルもやるんだから、その過程を全部収めるっていうのは、俺は、自分の好きなバンドがやってたらすごい観たいって思ったから、作ろうって話になりました。」

藤「ドキドキ感はその、観てみたいっていう我々の本心を、そのまま表現したものだったからかもしれないですね。要するにスタジオに入ってくる姿とか」

細「なんかね、見ちゃいけないところを」

藤「そうそう(笑)」

細「着替えシーンを見るみたいな(笑)」

藤「ホントにね、ふとした、作ってない表情というか、正面向いてお客さんだと思ってないそのふとした表情が見えてしまっているから(笑)」

細「気まずさみたいなものがあるのかな(笑)」

藤「実は、だから映像作品であり、ホントにドキュメント。っつーかスタジオを影からこっそり見てるみたいな(笑)感覚を、少しカメラのアングルによってはあって、楽しませていただきました。カメラがすごい近くに入るっていうのは大丈夫なんですか?」

細「いやもうぶっちゃけこのDVD撮ってるときは四六時中いたんでカメラが。何台もいたんですよ。ドキュメント撮ってるときから。だからねぇ、気になったとしても最初の2日くらいだったなぁ。あとはもう、慣れちゃって。カメラで撮られてるっていうことも一切考えてなかったですね。だから、ギターのマサ(masasucks)の寝ぐせとかもすごいじゃないですか。」

藤「(笑)色もそうだけど寝ぐせもすごい。」

細「うん、だからそういうところを逆に観てほしいってずっと思ってたから、やれて良かったです。」

藤「あと、これを観て、ひとつモヤッとしたところがあります。実際のステージでライブが見られない。この段階ではね。なので、『あ!からの!?』みたいな(笑)『リハーサル映像からの!?本番!?』っていうモードにもうなっちゃってるっていうね。映画館を出たときには。」

細「あーなるほどね。」

藤「『あ!まだ観れてないんじゃんこれが実際にどうやってステージ上で見られるか!』っていう。そこだけ、モヤッとしました(笑)」

細「全然ね、曲も多いし、実際のツアーの方が。倍ぐらいになるし。あとは...もうこれに収録されてる曲でも、結構変わると思う。」

藤「あ!そうなんすか!?」

細「うん。まぁドラスティックにすんごいテンポが変わるとかは無いかもしれないけど、収録されてる曲に関しては。もうちょっとね、ミュージシャンが増えるんで。面白いと思いますけどね。」

藤「じゃあ1曲ここで。この作品、まさにそのバージョンで、お届けしたいなと思っております。では曲紹介、お願いします。」

細「はい。the HIATUSで、"Bittersweet/Hatching Mayflies"」