細美武士 (the HIATUS):10/19 TOKYO REAL-EYES Part1 | 電波塔

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主に、ラジオにアーティストが出演した際の放送の文字起こしなんかを書いていこうかなと思っています。
それ以外はまだ考えてません。
急に呪いの言葉を唱え始めるかもしれません。

藤田琢己(以下藤)「the HIATUS、細美武士君にいろいろお話伺いたいと思います。」

細美武士(以下細)「はい。」

藤「六本木ヒルズで、こちらは矢野顕子さんの呼びかけで、いろんなアーティストやミュージシャンがコラボしてくれて、パフォーマンスをしてくれて、っていうところでもソロで出てもらっているので、細美君のソロのライブだったり、パフォーマンスをご覧になってる人も結構いると思います。」

細「そうですね。」

藤「結構活発っすね。」

細「いや、なんかね、最初はもちろん弾き語りでステージに立ちたいっていう感覚も全然無かったから、なんだろう...福島にとにかく飛んでってなんか一緒に時間を過ごしたいと思ったから去年。そんときに、バンドを動かしてとかスタッフがいっぱいいてだとフットワークが重たいので、とりあえず明日行きたいっていうタイミングで、HIPSHOT(郡山のライブハウス)さんとか仲良くさせてもらってたから、電話して、スケジュールが空いてる日だったので、『明日俺休みなんで行って弾き語りしていいっすか?』みたいなこと言って、『全然やってくれ』って言ってくれたから、ホントにTwitterだけで、ゴッチとかが結構広げてくれて。で、ホントに翌日いきなり行って、っていうので『すいませんこれしかできないんですけど』って感じで弾き語りをやって。それがだんだんあちこちに弾き語りで行ってるうちに、複数回行く場所があるじゃないですか。例えばいわきとかも4、5回行って弾き語ってるんだけど。毎回同じ曲じゃ申し訳ないなと思って、どうにか1人でもライブ中飽きないで楽しめる手はないものかと思って、今みたいなスタイルになっていったんですよ。で、嬉しいことにオファーを頂いたりするじゃないですか、バンドにね。オファーがきたりしたときに、みんな忙しい面々だから、ちょっと埋まっちゃってる人いますっていう状況のときに、『1人だったら行けますけど』みたいな(笑)」

藤「(笑)」

細「そういうところから、普通の音楽イベントにも1人で呼ばれたら出ていくようになったので、なんとなく俺としては気づいたらこうなってるなーみたいな感じです。」

藤「そうなんだ。でもとはいえ、リアクションだったりとか、例えばエルレの曲をやったりっていうところでのお客さんがまた違うリアクションっていうのかな?受け止め方がまた変わってきたりとか、またハイエイタス、バンドでやるのとは全然違うものが、たぶん刺激として感じ取れてるとは思うけども。」

細「うーん、あんまりそういう目線では活動してなくて、ソロのときは。まぁずっとそれでっていう感覚も無かったんだけど。最近ね、1人でやってるのを見てくれたりした人の中に、新曲書いてやってるから、1人用の曲を。で、それとかを『ぜひ音源にしてください!』みたいな、言ってくれる人がいて。最近だから、『ソロでやってるやつをCD化してくれないですか?』っていうのを、みんなから結構メール貰ったりしてて。やってみるのもいいかもしれないなとは思ってるけど、まぁあくまで、流れとしてはそんな感じでやってます。
藤「なるほど。そうなってくると、音楽を届けるとか、音楽をどう聴いてもらうか....あのこれ全然否定してもらっていいんだけど、自分が音楽を表現したり届けたりする方法が限られ過ぎてるって思ったことはありますか?」

細「いや全然。だって公園でも歌えるし。道端でも歌えるし。全然そう感じたことは無いです。うん、難しいね。ただ、昔から思うんだけどさ、歌うたいたくて祭があって歌ってたら周りの人が『お前の歌いいね』みたいになって『歌ってくれよ』って言われてたのが、そのうち『家でも聴きたいからカセットに吹き込んでくれないですか?』みたいになって、『いやでもちょっと俺さ、今日仕事があるから出来ないですよ』みたいな人が『いやじゃあそのカセットに俺お金払うから、あんた仕事しないでそれ作ってくんない?』って、いうのがたぶん、元々の成り立ちだと思うので。今回みたいな『CD作ってほしいです』って言われて、それを録ろうっていうのは俺の中ではめちゃくちゃ釈然とするというか、当り前な感じにはなってきてるかもしれないです。」

藤「うん。待ってます(笑)」

細「作品をね。」

藤「ざっくりと言うと待ってます。」

細「っていうかまぁ作ろうと思ってるんだよ、こういうことをラジオで話してる時点で(笑)だけどそれがいつになるとかも分からないし、どういう形で、全部1人で録るのかとかも何にも決まってない内から喋っちゃうとさ、『最初言ってたのと違うじゃん』みたいになっちゃうから、今決まってることだけで言えば、聴きたいって言ってくれてる人がいるから録ろうかなって思ってます、っていうくらいかな。」

藤「待ってます。...言っとこう俺も(笑)」

細「(笑)」