GOERZ ANGO を使ってみる | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

アンシュッツアンゴーと言われるカメラで、シャッター幕にアンシュッツのサインが入っているものもありますが、このカメラはそのサインがありませんでした。その上膜の劣化が酷かったので交換してあります。



実は巻き上げキーも紛失していたので、アルミで代用品を作って取り付けてあります。真鍮で作りたかったのですが、必要な厚みの板がなかったのでとりあえず間に合わせです。このシャッターはセルフキャッピングなので巻き上げる時に露光することはありません。



ただ今回は純正と思われる乾板ホルダーを使っているので、撮影直前まで遮光板が入っているので、セルフキャッピングの恩恵は受けていません。シートフィルムを使おうとして手持ちのシースを試しましたが別のブログで書いたようにフィルムが大きくて平らに装填できなかったので、自作シースを使いました。自作シースというと大げさで、ただの手札判サイズに切った真鍮板です。そこに粘着力の弱い両面テープを貼ってそこにシートフィルムを固定しました。




シートフィルムは手札判なので、シースとフィルムの間に両面テープを貼ってもピント面は移動しないので心配ありません。今回使ったカメラはヤード表示だったので、目測で撮影してい流のであまり近くは撮影しませんでした。装着レンズは残念ながらダゴールではなくドグマー150/4.5で、4-4構成の当時としては比較的明るいレンズです。4枚撮影しましたが、1枚目はピント確認をした後、モード切り替えレバーをTからIにし忘れてシャッター幕が途中で止まってしまい失敗してしまいました。その上、動揺して引蓋を最後まで押し込まない状態でカメラから外してしまいそこも露光して全く使えないネガになってしまいました。2枚目以降は特に問題なく撮影はできましたが、例の如くレンズを綺麗にしないで試写したのでなんとなくスッキリしないネガになってしまいました。アンゴーはカメラ本体の大きさに比べかなり軽量で丈夫なので、昔新聞社などプレスでよく使われていたというのがよく理解できます。



カメラの操作も非常にシンプルで、それでいて1/10〜1/1000までシャッター速度を選べます。ゴム球を使うとスローシャッターも切る事ができる優れものです。シャッターボタンが操作面についているので、レリーズする時には側面から横押しすることになり慣れないとちょっと押し難いかもしれません。

ネガを取り込むのにエプソンは手札判を認識してくれないのでb強引の69用に入れて取り込みました。結果画面がかなり切れています。


こちらももっと上まで写っているのですが取り込む機械のせいでこんな感じになってしまいました。


上にも書いたようにレンズの清掃を怠ったためにコントラストが低めになっています。ドグマーはもっとコントラストがありメリハリのある像を結びます。