念願のアダプター発見 | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

まだ大学生だった頃だと思います。東京銀座の三原橋に三共カメラがあり、国産の面白いカメラが並んでいました。値段も他店に比べると東京銀座にしては私でも買えそうな設定で、よく見に行っていました。この店は、ここから少し言ったところに本店と思われる海外製のカメラを置いてあるお店があったのですが、さすがにこちらは手が出ない品ばかりで時々除く程度でなかなか敷居が高くて入れませんでした。そこで見たのがハッセルブラッド1600/1000fに取り付けられるように改造したフジタ52/3.5レンズでした。ハッセルブラッドにはDISTAGON 60/5.6という広角レンズしかありませんでしたので、このレンズを見つけたときにすごく魅力を感じました。ただハッセルブラッド用に改造してあるということでフジタ52;3.5の値段としてはかなり高価で全く手が出ませんでした。その時の記憶ではマウント改造レンズとなっていました。ただフジタのレンズはねじマウントでアダプターを作れば改造しなくても済むのではという考えが浮かびました。ただハッセルブラッドのマウントはネジですがちょっと特殊で私の持っている旋盤では作れそうもなくて結局作るのを諦めてしまいました。それから数十年、全然姿を見なかったこのレンズを手に入れるチャンスが回ってきました。それも当時の数分の1の値段でです。早速購入してみました。このレンズが当時私が見たのと同じものだとは思いませんが、当時フジタのレンズをハッセルブラッドや他のカメラ用に改造したものが多く出回っていました。きっと改造業者が存在して、わずかかもしれませんが同じようなものが流通していたのだと思います。そしてハッセルブラッドマウントのフジタを実際に確認したところ、私の想像通りマウントを改造したのではなくマウントアダプターを製作してレンズに取り付けていたのでした。つまりレンズは改造せずにマウントアダプターを作って取り付けてあったのです。



アダプターにはJAPANの刻印があるので、最近制作された中華製アダプターというわけではないようです。なんとなく覚えている当時の姿に似ているので、これが多分私がずっと欲しかったものだと思います。手に入れるまでかなりの年数が経ってしまい、ハッセルブラッド1600を使うこともなくなってしまいました。というのもせっかく動いているので壊したくないからです。1000fも同じです。フジタ52/3.5を使うだけなら本来のふじた66や大口径マウントのついているレフレックスビューティーに取り付ければ済んでしまいます。ただせっかく手に入れたアダプターなので、ほぼ同じマウントのKIEV88に取り付けるか、ペンタコンシックスマウントに変換するアダプターを介してPENTACON SIX かKIEV60に取り付けるかして試写だけはしてみたいと思っています。