ENSIGNのフォーカルプレーン | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

FOTH DERBYを代表とするフォーカルプレーンシャッター装備の蛇腹カメラがいくつかあります。FOTHの場合はいかに自社製品でカメラを作りコストを下げるかが目的だったはずです。これはレンズシャッターを社外から購入するとそれだけコストアップにつながるからの対策だと思います。ただそれ以外のメーカーでもフォーカルプレーンを内蔵した蛇腹カメラが発売されていました。レンズの交換もできないカメラになぜか?グラフレックス社(コダックに吸収されていた時期のグラフレックス部門も含む)はもともと自社で開発したスリット固定式フォーカルプレーンを活かしたカメラ作りをしていたので、色々なカメラに応用していたのはわかります。ただENSIGNはグラフレックス社よりももっと幅広いカメラをラインナップしていてレンズシャッターも使っていたのにフォーカルプレーンをかなり活用していました。蛇腹カメラだとAUTO-SPEED CAMERAという製品がありました。沈胴式カメラだとマルテックスがありました。どちらもレンズは交換しません。それ以外にも懐中時計型カメラのチッカにもフォーカルプレーン式モデルが存在しました。なぜそこまでフォーカルプレーンにこだわったのか謎です。ただ一つ考えられるのが大型一眼レフをグラフレックス社同様に作ってきた経験があるのでフォーカルプレーンのノウハウがありそれを利用したかったからかもしれません。もしくはフォーカルプレーンの技術を継承したくて搭載するカメラを出していたのかもしれません。今となってはマルテックスもチッカもオートスピードもなかなか見られないカメラになってしまいました。