あなたならどちら? | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

135/2.8というと距離計連動カメラの時代から望遠レンズの代表とも言えるほどほとんどのメーカーが製品化してきた焦点距離と明るさです。カメラファンだったら135/2.8と聞くと平凡すぎてほとんど魅力を感じないと思います。私も最初に一眼レフを買うときに、135ミリは避けて105/2.5を選んだ覚えがあります。ただ135;2.8の中にも面白いレンズは存在します。それらのうちの2本が今回紹介するレンズです。一本はこのところよくブログにも書いているSIGMA YS 135/2.8 TELEMAXです。



もう一本は私の大好きなSTEINHEIL製のMACRO-S-TELE-QUINAR 135/2.8です。



どちらもEXAKTA マウントです。ただしSIGMAはマウント交換式なのでEXAKTA マウントを装着しているだけです。この2本の共通点はどちらもマクロ撮影ができることです。そしてヘリコイドを2つ装備していて、通常撮影はレンズ根本のあるフォーカスリングを、マクロの時は、レンズ先端にある専用リングを使います。どちらも最初は先端のリングがロックしていて、根本のリングだけしか操作できないようになっています。ただしSIGMAはマクロ時は前群だけを繰り出す方式なのに対し、STEINHEILは全群繰り出し式になっていてその点が大きく違います。この影響で、鏡胴の長さを比較すると、SIGMAは無限大時が85ミリで最短時には100ミリとあまり多くは繰り出しませんが、最短撮影距離はSTEINHEILの65センチと比べて70センチとわずかに長い程度で済んでいます。



それに対して全群繰り出し式のSTEINHEILは、無限大の時約80ミリが165ミリまでになります。



ただし描写を考えると、前群繰り出し式の方が収差などの影響が出やすく不利だと思います。根本のヘリコイドだけだとSIGMAの最短撮影距離か2メートル、STEINHEILは0.85メートルです。



多分現在の中古価格を比較すると、80-150倍くらい違うと思います。SIGMAならちょっと探せば2000円以下で簡単に手に入りますが、STEINHEILは現在高騰している上にマクロモデルなのでとんでもない価格になってしまいました。あなたならどちらのレンズを選びますか?