不思議な感覚 | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

第二次大戦前後の古いカメラ雑誌を見ていると、カメラ店の広告にはドイツ製など海外製のカメラの中古がたくさん掲載されています。もちろん雑誌には載せずにお店で新品は売っていたはずですが、庶民が目にする雑誌に中古カメラを載せているということはそれだけ需要があったからだと思います。私の子供の頃はこの時代からずっとあとでしたが、やはり新品と一緒に中古の外国製カメラもたくさん掲載されていました。それほど外国製のカメラは人気だったのです。それが時代とともに国産の中古に変わり、雑誌自体が廃刊になっていきました。日本人にとってなかなか手の届かない外国製品を手に入れるには中古が一番可能性があったわけです。今は生活も豊かになり、国産のカメラが世界の体制を占めているのでこのようなことはほとんど目にしなくなりましたし、欲しければ新品のドイツ製のカメラも買える時代になっています。この現象に似たことがアメリカなどで今起こりつつあるのに驚きました。品物はカメラではなくて車ですが、わざわざ日本の中古車をアメリカ人など海外の人が買っているということです。いぜんからこのけいこうはみられまsじょたは、それはどちらかというと国内市場向けの車種でスポーティーな車が、海外のファンからのラブコールで25年ルールをクリアーした結果中古で流れるという構造でした。これはどこの国でもありそうなことで、手に入らないものを手に入れたいというマニアの心理で納得がいきます。ところが最近そうでない流れが起こってきています。単純に便利だからとか自国にはないカテゴリーだからと、カーマニアではない人まで日本から運んだ日本車の中古を購入しているのです。以前なら日本車は馬鹿にされたりケチをつけられたりで、絶対に中古で海外に流れるなんて想像できませんでした。まして白人至上主義とまではいかなくても、敗戦国日本つまり貧しい日本の中古をわざわざ買うことなど裕福な国アメリカのイメージからは全く予想できませんでした。ある意味それだけ世界が一つになりかけているのかもしれません。また彼らにとっては中古という概念よりもアメリカに正式に輸入できて胸を張って乗れる車という意味の方が大きいのかもしれません。いくら欲しくても新品はアメリカには輸入できず、乗ることもできないので中古を買うしかないのも事実です。きっと裕福だからできる中古車購入なのでしょう。ほとんどが遊びに使うために購入しているようです。カメラに例えれば、メインのカメラを持っていて、遊びで気楽に使えるカメラを中古で買ってみようという感覚だと思います。それにしても海外の動画などで軽自動車がよく話題に上がっているのを見ていると、いつでも手に入る日本に住んでいることが嬉しくも感じます。日本製の中古カメラも、車のように海外に流れ始めているような気がします。