気になる重さ | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

旧東ドイツのレンズメーカーといえば、カールツアイスイエナーとメーヤーゲルリッツが有名でした。旧東ドイツのメジャーなカメラには必ずと言って良いほどこの両社のレンズが準備されていました。ツアイスのレンズは自動絞りになっているものが多く、メーヤーのレンズは自動絞りとマニュアル絞りの両方がありました。そのマニュアル絞りのレンズは、ただ単にコストを下げる目的でマニュアル絞りにしているわけではなくてそれなりの理由があったのです。それはレンズマウントが交換できると言う、何種類かメーカーの違うカメラを一緒に使っている人には非常に有効な機能です。ただ焦点距離によってマウントアダプターの大きさが違うので、135と200、300と500というように分かれていました。こんな風にツアイスとメーヤーがうまく住み分けていたので、同じ焦点距離のレンズもありました。そこで私が気になったのが両社のレンズの重さです。日本でツアイスのレンズはといえば、性能重視で大きさや重さは全く気にしていないという無骨で巨大なものを想像してしまいます。ところが旧東ドイツのツアイスは軽合金を多用して、比較的軽いレンズを実現していました。それに比べてメーヤーの望遠レンズは、鏡胴の色も艶消しの黒でまるで軍用レンズのような体裁を誇示していました。それだけではなくて、初期のニッコールのように砲金を使っているような重さでした。特にその重さの違いを感じたのが、ペンタコンシックスマウントのゾナー300/4とメーヤー製のペンタコン300/4でした。ゾナーも十分思いレンズですが、メーヤーはそれをはるかに超える重さで持って歩きたくないような重量です。もしこれが逆だったら性能重視で仕方ないと諦めるのですが、そうでないのでメーヤーのレンズに出番が確実に減ってしまいました。なんでメーヤーはこのような設計にしたのでしょうか?もしかすると本当に旧東ドイツでは軍用に使っていたのかもしれません。それくらい丈夫な鏡胴を採用しています。実際のところどんな理由でこんなに重たい共同にしたのか知りたいところです。