これからのカメラコレクション | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

フィルムカメラからデジタルカメラに時代は移行して、カメラコレクションがどうなるのかちょっと気になっています。というのも初期にデジタルカメラはすでに過去のものになって、ある意味博物館に入って良いくらいの時代の先端をいく革命的なものでした。博物館は時代の流れを変えたものを保管して展示するのが使命なので特に問題ありませんが、一般コレクターにとってはどうでしょう?展示するだけで良いのであれば博物館同様問題ありません。ただ私のようにコレクションしているカメラで撮影を楽しむものにとって写せないカメラはジャンク同様に感じてしまうのです。ここで問題なのが①電源、②データを処理するソフト、③使うメディア、④故障した時に修理です。フィルムカメラ時代と比較すると、①電源は電子シャッターになる前までは必要なかったので問題ありませんがデジカメは専用電池がほとんどなのでなくなったら撮影が不可能になってしまいます。ただ器用な人であればアダプターや改造でなんとかなりそうです。②処理ソフトについては、フィルムカメラはアナログなので処理ソフトは必要ありませんが、現像する薬品は必要です。ただ基本的には簡単に手に入る薬品なので問題ありません。デジタルに場合処理ソフトと同時にそれを動かすOSが必要です。それらが使えなくなってしまうと画像が取り出せなくなってしまいます。③記録するメディアですが、フィルムカメラはフィルムが製造されてさえいればオリジナルサイズにこだわらなければ可能です。また大きなフィルムから切り出せばオリジナルサイズでも撮影はできます。デジタルカメラはメディアが製造中止になっても、一つでも持っていれば撮影は可能です。データをパソコンに取り込んで繰り返し使えるからです。④問題は故障した時です。これはフィルムカメラが電子シャッターを用いるようになってから発生している大きな問題です。つまり性能が高くなって基盤ごと交換しないと直せなくなってしまったからです。デジカメで電子基盤を使わないものはありません。つまり経年劣化で基盤が破損してしまうとごく一部にプリなら直せるかもしれませんが大変な手間と時間がかかり、一般のコレクターや多少電気のことがわかる人では手が出ません。機械式カメラに場合、ほとんどが修理可能です。最悪パーツ交換であっても別の個体から取り出したり自作したりで修理できる場合がほとんどです。ところが電子カメラは同じカメラから基盤を移植しても、経年変化はどれも進んでいるわけでいつまで持つかわかりません。これらを総合的に判断すると、デジカメのコレクションは可能だと思いますが、常に撮影できる状態にキープするには膨大な資金と周辺機材のストックが必要です。私にデジカメのコレクションは資金的にも技術的にも不可能だとわかりました。やはり急速に発展したデジタルカメラは、全ての変化が激しすぎてコレクションにはまだ早すぎそうです。とはいえ消えていってしまうものもあるので買えるうちに買っておく必要はあります。ゆっくり発展して頂点まで辿り着いたと思えるフィルムカメラは、紆余曲折して色々なものが作られたのでその分面白さもあるように感じます。