デジカメが主流になりはじめた頃からフィルムカメラの値下がりが続いていました。特に中判カメラやコレクション向けにカメラの値下がりが酷かったのをはっきり覚えています。比較的安定していたのが実用のカメラで、コンパクトカメラやライカなどでした。極端に下がったと思えたのがアンティークカメラとも言える戦前のカメラたちで、それ以外にもニコンの距離計連動カメラや戦後のドイツ製カメラたちでした。ところが最近ではデジカメ時代になる直前頃の値段に戻ってきているカメラが多くなってきたように感じます。大型一眼レフや中判一眼レフは数年前から底値と言えるような状態でしたが、最近では以前と同じような価格で売れています。またコレクターズアイテムと言えるようなカメラも、一時は買い手がつかず値下げするかいつまでも売れ残っているのが普通でした。ところが最近では入札が続いて予想以上の値段まで上がっています。この現象はどうして起こっているのでしょう?海外では有名カメラはデジカメ時代になっても昔の価値を維持していました。ところが日本ではクラシックカメラブーム時に世界中から珍しいカメラを高額で仕入れて国内で販売しました。そのため海外ではなかなか目にしないものまで日本では普通に出回っていました。そのためブームが過ぎて、その頃買っていた人たちも高齢化した結果、後継者がそれらをリサイクルショップ等のカメラ専門店以外で処分したものと思われます。そのため珍しい品がよくリサイクルショップから出品されていました。そしてそれらのショップやそこから買い入れたカメラ専門店が海外のオークションに海外に相場で出しはじめました。当然日本より高価です。ただ海外のコレクターはそれでも海外の相場で売られているので買う人がいるわけです。結果として日本でもその相場に近い値段で売りはじめたのだと思います。結果として国内のフィルムカメラの相場は上がってきてしまったわけです。ただ高くなったと言っても買取などで売るのにはそれほど有利になってきたとは思えません。売るとしたら自分でリスクを承知でネットオークションに出すことでしょう。特にeBayに出せば結構な値段で売れる可能性があります。ただ絶対とは言えなず可能性としか言えません。ただ海外にバイヤーは日本よりもクレーム等も多いことが予想されます。やはりカメラで儲けようとせずに、欲しいカメラを買うために不要となったカメラを売って資金の一部とできれば良いという考えが良いと思います。まだ欲しいカメラがそれなりにあるので、これからの値段の推移が心配です。
テーマ:カメラ
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