大手ネットサイトで販売されているワイドコンバーターレンズの中で、カメラメーカー純正ではない汎用のワイコンの話です。中国製だと思われるのですが、本体にはJAPAN OPTICと書かれています。もちろんMADE IN JAPANとは書いてなくて、日本で考えた光学系か日本製のガラスを使っているということなのかもしれません。ところでこのレンズの本体には×0.45と書いてありますが、実際には×0.75倍あるかないかくらいで、手持ちのコーワ製ワイコン(0.75倍)のものより画角がわずかに狭い状態です。日本語で書いてあるネットの広告の最後に、このレンズは18〜55に取り付けると効果がありますみたいなセリフがあります。つまり標準ズームレンズ用のフロントコンバージョンレンズで、ズームレンズの広角側でも使えますというのが本来の説明のようです。実はここがミソのようです。このレンズにはケースとキャップとクロスしか入っていませんでした。取説のようなものは何もありませんでした。APSサイズで18〜55は標準レンズを基準に考えると約0.6〜1.8倍のズームということです。つまり広角側を15ミリにセットした上でこのコンバージョンレンズと組み合わせると標準レンズから見ると0.75×0.6＝0.45ということで標準レンズの0.45倍になるということのようです。上記のズームレンズで言うと焦点距離が13.5ミリになるという意味です。決して9ミリになるわけではありません。レビューを見るとみんな良いことばかり書いています。ただレンズ自体について書いている人は非常に少ないようです。フロントレンズを外すとマクロレンズになるというのも売りですが、値段相応(3000円台)のレンズだということで倍率のことを正しく理解していれば接写レンズくらいに値段で買えてお得かもしれません。くれぐれもこのレンズを取り付けただけで0.45倍になるとは思わないでください。マクロレンズにフロントコンバージョンレンズがおまけについてくると思えば、損をした気持ちにはならないと思います。商品を誹謗中傷するつもりではないので写真や購入サイトは書きません。私自身はこのフロントレンズだけを外して、加工してファインダーを作るつもりだったので損をした気持ちは全くありませんでした。