シリアルナンバーKの謎 | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

日本のメーカーがシリアル製作したレンズにはよくPREFIXと言われる数字の前に文字の入っている物が見受けられます。FTは藤田光学、Kは興和、Hはトキナー、などがよく知られています。Yはズノーだと思われますが、鏡胴は藤田のものを使っていると思われる物もあります。ところで数字の後にKが付いているレンズもあるのをご存知だと思います。明らかに同じKを使う興和と間違えないように付ける位置を変えてあると思われます。

私も28/2.8と35/2.8を持っていますが、その鏡胴の側面に会社名が開いてあることに気づきました。

そこにはKOEISHA Co.Ltdと書いてあります。これだけでははっきりわかりませんが、多分読み方は(株)こうえい社というメーカだと思います。1960年代のカメラ年鑑を調べましたが該当するメーカーは見当たりませんでした。ネットでもヒットしませんでした。そこで少し遡って1958年のカメラ年鑑を見たら光影社(株)というメーカーが出てきました。ただここも商社的な感じのメーカーでレンズメーカーではなさそうです。もしかすると表舞台には名前を出していない「こうえい社」というメーカーがあったのかもしれません。とにかくはっきりわかったことはKが数字の前につくと興和、後につくとこうえい社ということです。まだ気になっているのが、Mのつくレンズと数字の後にEのつくメーカーです。特に数字の後にEがつくメーカーは途中から韓国製になっています。ここら辺を参考に、国内生産を韓国生産に切り替えたメーカーを調べていくとわかるかもしれません。このメーカーは結構後からカメラレンズに参戦してきたようで、Kマウントを始めいろいろなマウントを出しているようです。早い時期には見られないレンズです。このような記号については業界に方なら絶対知っているはずなのになかなか情報が入ってこないのが不思議です。