2ヶ月に一回のミラノ詣
ユルトミリスの日です。
早くも13回目か……我ながら慣れたもんだ
体調も至って順調、
ユルトミリスの最中、後も全く変わりなく、元気いっぱい!
ヘモグロビンも10.7と過去最高記録。
白血球も基準値内も本邦初
数値も上々
ありがたいことです
病院と道挟んでお向かいはミラノ大学で旦那さんの母校。
ずっと修復していて幕がかかっていたんだけど最近取れてレンガ作りの美しい校舎がお目見えしたので
ちょっとぐるっとお散歩
さて、いつものように午前中で終わって今日はブレラ絵画館に行って来た。
何回か私は行っているんだけど、旦那さん行ったことないと!
しかも火曜日と水曜日は65歳以上なんと1ユーロ!
私は残念ながらまだなので15ユーロ払って入場。
実は今月の末、日本から友達がやってくるんだけど、ミラノでブレラとダビンチの最後の晩餐を見たいというので下調べに・・・。
ちなみにブレラのチケットは3ヶ月間有効なので友達と来た時も今日のチケットが使えるのじゃ。
ブレラ久しぶりだけど、全く変わってない。
この美術館の良いところは絵画が古い順から年代別にと展示してあって、特に古典からルネッサンスに移り変わり現代まで絵画の進化?退化?がわかりやすい。
さすが前進が美術アカデミーだけある!(現在も一階が美術学校で2階が絵画館になっている。)
で、いざ2階へ
マンテーニャの祭壇画
同じくマンテーニャの
「死せるキリスト」
多分この美術館で一番大事な絵かも…
まだ遠近法が確立する前の短縮遠近法で書かれている。
近くで見ると顔が大きく寸詰まり感半端ない
でも離れてみるとあら不思議⁉️ちゃんと横たわって縦長を感じる。
あとたいがい若く書かれるマリア様が老婆の様に、また亡くなったキルストの体の色がもう生きていない感じを描いて今までにない。
ルネッサンスまであと少しって言う夜明け前の絵って感じがするんだわ。
こちらはブラマンテのテンペラ画
「柱に繋がれたキリスト」
キャンバスじゃなく木に直接書いてある。
ブラマンテは建築家っていうイメージが強いけどローマのサン・ピエトロの設計とかミラノでは最後の晩餐があるサンタマリアデレグラッツェ教会とかミラノにある騙し絵の教会「サンタマリア プレッソ サン サティロ教会」も彼の建築。
サンサティロは5分で見れるし、ミラノのドオモからも5分の距離、ミラノを訪れたらぜひ行ってほしい!ブラマンテがいかに天才かわかります。
絵画もこの通り
ルネッサンスの巨匠たちは本当になんでもできたのね…
こちらは私が結構好きなカルロ クリヴェッリ
緻密で正確で何より美しい
写真ではわかりにくいけど左の聖ペテロの持っている鍵はホンモノが絵にぶら下がっているし、聖母のブローチもそこだけ立体的だったり、楽しい絵なのです。
一応有名なので
ラファエロ
「ヴァージンマリアの結婚」
右下の杖を折ってる人がいるけど、天なる神がマリアの旦那さんには今持っている杖の先に花が咲いた者と言って大工のヨセフが選ばれたのにムカついて💢杖に八つ当たりしてるのね!(笑)
彼の上でこっち向いている人がラファエロ本人。彼はよく自分を作品に書き込むナルシスト?!
光と影の作家カラバッチョ
「エマオの晩餐」
この暗さ、彼の骨頂だね。
特にこの作品は彼がローマで人を殺して逃げていた逃亡中に書いたものなのよね。
カラバッチョは好きな作家
新しい所でモディリアーニも数点あります
この人もカラバッチョと同様にちょっとイッちゃってるひとだけど、彼の絵を見るのは好き
アイエツ
「接吻」
この絵も有名なんだけど、なぜかアイエツはあまり好きじゃない
最もアイエツはブレラの美術アカデミーの講師でのちに校長になった人なので彼の作品は結構あります。
もしブレラに行ったら建物内で、特に図書館が素晴らしいのでここも立ち寄るのをおすすめします。
たまたまBAJ(エンリコ バジ)展をやってた。バジは好きじゃないので素晴らしい図書館が隠れてちょっとがっかり🤷♀️
たまにはゆっくりいいもんだ。
こういう美術館が身近にあるって、イタリアに住んでる特典だね。
今月の終わりにお友達が来た時迷子にならずに連れて行けそうだ。
よかった