自閉症の育児のつまづきが、「眠育」につながる原点でした | +Sleep(プラススリープ)快眠セルフケアを学ぶ

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「ねむりをプラス、輝くあした」をコンセプトに、幅広い世代へ向けた「睡眠講座」や、個別相談を行っています。
睡眠を整えることからあなたの健やかで幸せな生き方がはじまる。
+Sleep(プラススリープ)がお手伝いします。

こんばんは!
Sleep 女性と子どもの眠育サロン
代表 鶴田名緒子です。

昨日のブログは勇気を出して書いたのですが、Facebookやブログのコメントでたくさんの温かい励ましのコメントをいただいたり、新しい機会につながりそうなご縁も何件かあり、本当に嬉しかったです。
ありがとうございました!!

5月開催予定の睡眠講座は、今月中にはきっちり答えを出してお伝えしたいと思います。

今日は日曜日ということで、相模原公園と麻溝公園へおでかけしました。
本当にお花や自然がすばらしくキレイで・・・。



なんて言ってる場合では全然、なく!!!
今日も事件がおきました。

自閉症っ子の息子くん、実は1秒たりとも、じっとしていられません。
多動の上に超が100個ぐらいつく、多動っ子です。

手を離したら最後、猛烈に走り去っていなくなります。
でも、いつもは戻ってきてくれるので、夫と二人で5分ほど、のほほんと歩いていたんですけど。
息子が走り去った方へ見てみると、忽然と姿を消しているではないですか!!
ちょうどこの辺(写真下↓)でいなくなり。

私はパソコンを使うことが多いのですが、視力は野生児並みにずばぬけているため、これぐらい遠くでも、息子を選別できるくらいの視力があります。
なので、公園のど真ん中に立って、目からレーザービームを出すがごとく、息子くんを探してみたんですね。

でも、いない・・・。

この広大すぎる公園。
2つの大きな公園がつながっています。

麻溝公園に戻ったの?
それとも、ドッグランのある相模原公園に行ったの?
道路に飛び出して行ったの?



私と夫、二手にわかれて、1時間探しまくりでした。
息子くん、基本的に困って泣いたりしないので、迷子とも気づかれない。
そして、言葉を話せないし、自分の名前すら言えない・・・。

今までは抵抗があったのですが、休日も小学校の名札をつけるしかないなと後悔して、息子くんが行きそうなところを推理して、走り回りました。

「もう、放送してもらうしかない。 」と思ったころ、ばったり息子くんと遭遇。
かなり困った感じで、一生懸命階段を登ってきました。
私に気づくと、さすがにほっとしたみたいでした。

「だから、いつも手をつないでっていってるでしょ!!ママとパパ、うんと探したんだよ!怖かったんじゃない?」
と聞くと。「よ」と言って抱きついてきました。

基本一文字しか発しないんですが、これは私にしかわからない。
「(こわかった)よ。」なんです。

で、今度はパパに連絡するも、つながらないし、LINEは見てないし。
なんと、今度はパパ迷子。
母子で途方にくれました。うちの男子たちときたら・・・。



すっかり体力消耗しました。
日の光を浴びたので今日はいっぱい眠れそう。

我が家の育児って、どこかにおでかけしても、走り去る息子くんを追って終わり。
いつでも、ぜいはあ息切れしている感じです。
それでも、ただ元気なだけでも幸せかもしれません。

昔はちょっと疲れると次の日は発作で倒れてしまって入院ということが日常茶飯事。
小児集中治療室には寝たきりの子どもたちがたくさんいて、その子たちを隣のベッドに見ながら、息子を看病していました。
息子を病院に残して、車で運転して帰る道すがら、私はいろんな思いが込み上げて、辛すぎて現実感がない日々を過ごしてきました。
クリスマスを集中治療室で過ごしたときは、親として切なく、自分を責めて仕方なかったですが、病院のスタッフのみなさんがクリスマス会をしてくださったりと、心やすらぐこともありました。

当時は、あまりに心がささくれてしまい、健常児の子どものみなさんが、入院の心配もなく元気に走り回れること、会話できること、正直、辛すぎて目を背けたくなる時期もありました。
だから、健康な子どもを持ったママのことが眩しくて仕方がありませんでした。

それでも。
人はみな、様々な感情を持ち、種類は違うかもしれないけれど、重い荷物を持ちながらも生きている。
自分だけが辛いわけじゃないんです。

そういう感情を受け止められるようになってから、息子だけに注がれた「眠育」は初めて外への活動へ向いたのだと思います。
だから、この私の一連の「眠育」の活動は、始めるまでにかなりの勇気がいる行動だった、という訳です。

私は健常児も障害児も等しくかわいくて、大切なんだ、と思う気持ちを抑えることはできないことにも気づきました。

せっかく恵まれた体で生まれた健常児が、睡眠で健康や可能性を損なうのが本当にもったいなく思って、助けたいと思ったこと。
また、障害のある子も、もしかしたら、睡眠を整えることで生活しやすくなったり、ママも子育てしやすくなることもあるかもしれない。
我が家がそうであったように。

だから「眠育」は希望かな、とも思います。



美しいメタセコイアの並木。
昔から大好きな木です。最後は、この木々に気持ちが救われました。



我が家は、どちらかというと、かなり重度の自閉症だと思っています。
母として、直感を働かせることはできても、気持ちを聞いたりする会話は成り立たないので、息子の気持ちを筆談以外で聞いたことがないんです。

言葉を話せないって、苦しいことだと思います。
気持ちを相手に伝えることでストレスを発散したり、すっきりすることがあると思いますが、それができないって本人も相当辛いでしょう。

今年は相模原市自閉症児・者親の会の「相模原やまびこ会」にやっと決意して入りました。
保育園に通っている頃から、実はずっと迷っていたんです。

当時は、毎日の仕事の通勤と保育園に加え、療育や通院で私も夫も心身共にすり減らし、自分のために時間を作ることすら全くできなかったくらいなので、物理的に無理でした。

今は小学校生活にも慣れ、私もフリーで仕事をし、療育と通院も昔ほど頻繁でなくなったので、入会してみました。
自閉症の子育てのヒントや、交流を深める場、学びの場として活用させていただきたいと思います。

その間も今も共通してやっていることは「眠育」ですね。
それは、自信を持って言える子育て方法だと思っています。

私のブログ、毎日長くてすみません。