■連載■赤ちゃんの睡眠② 生後2ヶ月からは赤ちゃんも昼夜のリズムで | +Sleep(プラススリープ)快眠セルフケアを学ぶ

+Sleep(プラススリープ)快眠セルフケアを学ぶ

「ねむりをプラス、輝くあした」をコンセプトに、幅広い世代へ向けた「睡眠講座」や、個別相談を行っています。
睡眠を整えることからあなたの健やかで幸せな生き方がはじまる。
+Sleep(プラススリープ)がお手伝いします。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

Sleep 女性と子どもの眠育サロン
代表 鶴田名緒子です。

昨日は、「赤ちゃんの睡眠①生後1ヶ月までのママの過ごし方」の記事の反響が思った以上に多く、子育てママさんの関心の高さがうかがえました。
読んでいただき、ありがとうございました。

今日は、生後2ヶ月からの赤ちゃんの過ごし方について、お伝えしていきます。

まず、人間のリズムについて基礎的なことを書いてみますね。

地球の自転は24時間というのはみなさんご存知のことと思います。
では、人間は?というと、少しずれがあって諸説ありますが、約25時間くらいと言われています。
これを、サーカディアンリズムといいます。

人間と地球との時間の誤差が約1時間ありますので、放っておくと、毎日少しずつ体内時計がずれていき、日本にいながらにして時差ボケみたいな症状になってきます。

人間も地球と同じ時間を過ごせるように、時計を合わせる必要があります。
その時計合わせに必要なのが、朝の太陽の光なんです。

太陽の光が人間の脳の視交叉上核というマスタークロック(体内時計)に届くと、24時間にリセットすることができるんです。
これを、毎朝きっちり行うのがポイントです。

生後1ヶ月の赤ちゃんは、まだ昼夜のリズムがつかめません。
でも、2ヶ月を過ぎたあとからは、徐々に赤ちゃんにも昼夜のリズムを教えるために、ママも戦略的に動きはじめましょう!

そうです
赤ちゃんの体内時計を整える、「眠育」における英才教育を行うということ、なんです。

でも、特別難しいことはありませんのでご安心ください。

赤ちゃんも3ヶ月にして、大人と同じような夜中心の睡眠リズムに自然に体が整っていきます。
でも、赤ちゃんが昼夜の手がかりを理解するためには、ママの手助けが必要になります。

赤ちゃんも小さいながらも、全身で学ぼうとしているんです。
本当にすごい能力ですよね!

タイミングは、2ヶ月すぎた頃 から始めてみましょう!

朝はちょっとつらいかもしれませんが、赤ちゃんも一度7時に起床させるようにしてください。
眠っていたら、びっくりさせないように、やさしく声をかけて起こしてあげます。

目を開けたら・・・。
明るいリビングに一緒に連れていってあげましょう。

おむつがえ、着替えなどの一連の儀式をして、「おはよう~、朝だよ! 」と声をかけてあげて、赤ちゃんの目をちゃんと覚ませてあげましょう。
そして、明るいお部屋でおっぱいを飲んでもらったり、お顔を拭いてあげたり、赤ちゃんにとって心地よく満たされた時間を作ってみてください。

朝のこの習慣で、赤ちゃんにも「朝が来たんだな。 」ということをわからせてあげます。
毎日同じ時間に起床させ、同じような朝の儀式を行います。

日によって遅く起きたり、早く起きたりさせたりと、一貫性がないと、赤ちゃんもなかなかリズムをつけることが難しくなって、うまく学べなくなってしまうので、ママは踏ん張りどころです。

ママもこの時期はまだ大変かと思いますが、それでも徐々に体力も復活してきているはず。
そして、赤ちゃんとの向き合い方もなんとなくコツがつかめて来る頃かと思います。

とりあえず、この朝習慣だけでも取り入れてみてくださいね。

「眠育」を始めるのには、2ヶ月すぎた頃はちょうどいいんです。
早すぎるということはありません。

日中は、カーテンを思い切り開けて、部屋は明るめにしておきましょうね。
最大のポイントは、昼寝も明るい部屋ですること  です。

それは、昼夜のちがいを赤ちゃんにはっきり理解してもらうようにするためです。
昼寝もぐっすり何時間も眠ってもらいたいから、カーテンを引いて薄暗くしないとかわいそうだと思いがちですが、昼夜のメリハリをつけると、早く赤ちゃんが夜中心の睡眠に移行してくれるので、のちのち、ママも赤ちゃんもラクなんです。

日中は、抱っこしながら、お外を散歩してみるのもいいでしょう。
徐々に外の世界を教えてあげて、赤ちゃんの世界を広げます。



(写真は今日お散歩した公園に咲いていた白い木蓮の可憐な花です。

光、音、風、におい・・・。
五感をフルに働かせて赤ちゃんは社会的手がかりを知ろうとします。

日中は、赤ちゃんに明るくて、にぎやかで、たのしいんだよ 、ということを伝えてあげてくださいね。

これは、のちのちの育児を通じても、同じことが言えます。

子どもの年齢によって、お出かけの仕方や遊び方、かかわり方は変化するものですが、明るい場所で体をつかって元気いっぱい楽しく過ごすことは、キホン。

むしろ、大人にも言える、日中の過ごし方でもあります。

日中を活動的に過ごすことで、夜は疲れて自然に早く眠れるようになり、夜の睡眠が安定しやすくなってきます。
早めに「眠育」を始めると、いいこといっぱい!

次回は、赤ちゃんの夜の過ごし方について書いてみたいと思います。