■連載■赤ちゃんの睡眠① 生後1ヶ月までのママの過ごしかた | +Sleep(プラススリープ)快眠セルフケアを学ぶ

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Sleep 女性と子どもの眠育サロン
代表 鶴田 名緒子です。

今日から少しずつ、赤ちゃんの睡眠について連載をしていきたいと思います。
本日はその1回目。

「赤ちゃんを授かりたい。」この思いが叶って、突入する悲喜こもごもの10ヶ月の妊娠期間。
女性はこれまで経験したことのないような、体の変化にショックを受けるのではないでしょうか。
私は少なくともそうでした。

つわりやら、お腹のはりやら、ぎょっとするような色素沈着やら、妊娠線はでるわで・・・体に起こるいたるところの変化にめちゃくちゃ戸惑います、よねぇ。。

そして、産後1ヶ月は、怒涛の体の変化に加えて、赤ちゃんと24時間一緒の生活が始まり、正直わからないことばかり。

どうわからないかというと・・・。
それまでは頭で考えることが中心でしたよね?
勉強にしろ、常識にしろ・・・。

なのに、子どもを妊娠出産する段って、そういう今までの常識の範疇を完全に超えて、体中の細胞を総動員して感覚で考えるようになるというか・・・。
端的に言うと、「動物になっちゃう感覚」というか・・・。
理性と本能のはざまを行ったり来たり。
男性にはわからない感覚だと思うので、説明が歯がゆいのですが。

それが、女性としての本能、つまり「母性」の目覚めなのかな、と今振りかえってみればわかることもあります。
ただ、初めての出産ともなれば、母性のなんたるかについて考える心のゆとりはまるでありませんよね。

私の場合を振り返ってみると、臨月の頃が人生最大のメルヘン期間だったと思います。
実際、春色、ピンクの世界を生きていました・・・。

とにかく、毎日が希望に満ち溢れていました。
息子が生まれたら、何を話そう。
どこに遊びに行こう。
一緒に何をしよう。

息子とは私と誕生日が4日しか違わないので、私が生まれた季節もこんなに優しい季節だったんだろうな、と振り返ってみたり。

妊娠期間を経て、無事出産。
まあ、無事出産と一言でいえばそうですが、実際、壮絶出産。

そして、出産後、そこに待っているのは、メルヘンではなく、現実でした。

息子が産まれてみると・・・。
余韻にひたれたのは、その日くらい?
あの希望に溢れて夢いっぱいだった臨月の頃が遠い昔に感じられるくらい、産後1ヶ月はとにかく怒涛の洗礼の日々でした。

 

とくに、生後1ヶ月というのは、赤ちゃんの睡眠のリズムはバラバラです。
まだ、地球の自転の24時間のリズムになっていないから当たり前です。
でも、母初心者マークの私。
そんなことは、わかっているようなわからんような。
とにかく、産まれたての赤ちゃんを目の前にあたふたと戸惑いまくり。

過去の記事でも少し触れましたが、赤ちゃんは多相性睡眠という、睡眠と覚醒を繰り返すパターンの睡眠です。
1日のほとんどを眠って過ごしています。

まだ、大脳もしっかり発達していませんし、昼夜のリズムもわかりません。

この1ヶ月がとにかくママは大変だということ。
パパやご実家、サポートなどのサービスを利用してママの負担を極力減らすように、出産前から体制を整えて、積極的な準備をしておくこともおすすめです。

出産後のママは、ホルモンバランスの急激な変化で、へろへろです。
骨盤がまだ開いていたり、子宮の収縮もあります。
髪の毛も尋常じゃないくらいごっそり抜けたり・・・。
本当に満身創痍・・・。

パパさんはママの見た目ではわからないと思いますが、ママの体の中ではどえらい変化が起こっているのをどうか、忘れないでほしいです。

その上、赤ちゃんの慣れない授乳、おむつ替えと、母としてのとまどいはもちろんのこと、赤ちゃん特有の睡眠と覚醒のリズムで、疲労困憊・・・。

私は、里帰り出産でしたが、産後の肥立ちをとても過保護に母に心配されて。
なんと、1ヶ月外に出なかったんです。

そのときは、知識がなかったのですが。
あんまり太陽の光を浴びなさすぎても、NGなんです。
精神的にきつくなる・・・。

人は光を浴びないと、抑うつ傾向が強まってしまうんです。
人と光の関係って、結構重要なんですよ!!
心が落ち込んでネガティブなスパイラルに入ってしまうと、産後うつにもなりかねません。
そうすると、前向きに赤ちゃんの育児ができなくなってしまう・・・。

大変な時期ではありますが、ママが朝、体内時計をリセットしておくことは本当に大切です。

赤ちゃんのリズムに合わせた生活で大変だとは思いますが、なるべく朝6時~9時までの間に、カーテンを開けて日の光を浴びてみてください。
ママの体調も整えると言う意味で、なるべく、ママの一日のリズムを意識して普段と同じように心がけるようにしてみてください。

そして、赤ちゃんに栄養のある母乳をあげるためというのもありますが、ママ自身の体内時計を整える意味でも、3食きっちり、それも決まった時間に食べることを守ってください。
これは、できれば、妊娠中から心がけたい生活習慣でもあります。

夜間勤務や交代勤務の方にも言えることですが、人は完全に昼夜逆転になることはあまりなく、日中起きて、夜は眠るという基本的な体内リズムは持っているわけです。

ママも同じで、最初の1ヶ月で睡眠リズムが赤ちゃんのために完全にバラバラになってしまうと、体内時計はもちろん、自律神経も乱れて、そのあとの育児が余計辛くなってしまいます。

ご実家や、周囲の協力を得ながら産後1ヶ月は乗り切ることを心得てください。

問題は、もし、そういう身近な人へのサポートが期待できない場合はどうするのかです。
人に頼ることができなければ、外部サービスを使ってみるのもアリかと思います。

今は、宅配で食事を届けてくれるサービスをする会社もあります。
栄養のバランスやカロリーが計算されていて、メニューも豊富だったりします。

1週間単位で注文できたり、途中でやめることもできます。
(会社によってサービスが異なりますので、ご確認くださいね。)
宅配サービスの食事は、ご年配の方が利用されるイメージですが、赤ちゃんの子育て世代にこそ、使えるサービスだと感じています。

実は、私も一時、仕事と育児と療育、通院で心と体がクタクタになってしまったときに、利用していました。
家政婦さんを雇ったり、ベビーシッターを使うことはやっぱり少し敷居が高いんです。
家事ができない罪悪感もあります。

でも、スポット的に家事サービスを使って、ママの子育てをいかにラクにできるかを考えてみるのも、今のような核家族社会にあっては必要なニーズだったりするんです。

だから、最初の産後1ヶ月は、ママは赤ちゃんとの時間以外の家事は、とりあえず大人は生きていける範囲でゆるくやる。家事が完全にできないと、ママは自分を責めなくていいんです。

赤ちゃんの睡眠のリズムは3ヶ月ごろから、大人のような夜の睡眠が中心の単相性睡眠のリズムができてきます。
赤ちゃんの睡眠は、いつまでもバラバラなわけじゃないので、安心してくださいね。

私は、ママの育児不安は、これからどうなっていくかがわからないという先が見通せない漠然さにもあると思っています。
「睡眠」に関しては、コツさえつかめば、早く赤ちゃんの睡眠を安定させることは可能なんです。

できれば「眠育」を妊娠期間の間にやるのがベストです。
実際、赤ちゃんを産んだあとは、精神的な余裕もありませんし、何かを学ぶ時間をとることは難しいですよね。

だから、妊娠期間中に赤ちゃんの睡眠の知識を予習しておくんです。
そうすると、産んだあとに赤ちゃんの睡眠のリズムをつけるコツがわかっているので、赤ちゃんをはやく大人の睡眠のリズムに近づけることができるんですね。

そうすると、ママも子育てがちょっとでもラクになると思います!

これから連載で、書いていきますので、赤ちゃんを子育て中のママに届けばいいな、と思います。