■学び■要約筆記者の体験説明会に出席してきました その1 | +Sleep(プラススリープ)快眠セルフケアを学ぶ

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みなさん、こんばんは!
Sleep 女性と子どもの眠育サロン
鶴田名緒子です。

今日は要約筆記者の体験説明会に出席してきました。
要約筆記者とは何かということは、また明日書いてみたいと思います!!

私は、言葉によるボランティアに興味を持つようになったのですが、どういったものがいいのか模索しておりました。
自閉症の息子とは言葉によるコミュニケーションが難しいので、文字を書くこと、パソコンの筆談など、いろいろ試しています。

そういう経緯があって、障がいを持った人のコミュニケーションを手助けできたらという思いを持つようになりました。

私は耳も聞こえる、もちろん相手の言葉を理解することができる、そして、声を介して会話というコミュニケーションもできますし、文字を書くことができる、パソコンでのキーボード操作も得意です。

でも、私の息子のように、言葉を理解しても、脳の障がいで話すことができない人もいます。
病気のため、後遺症のため、息子のように、気持ちと行動が思うように一致せずに、思うように手が動かなくて文字が書けない人もいます。

そして、今日知ったのは、難聴の方の生きづらさでした。

そういった方の中にも、大きく2つのケースがあるということを知りました。
途中から聴覚を失った人、生まれつき聴覚に障がいのある人もいる。

また、聞こえにくさ、聞き取りやすさには個人差があり、音として認識できても言葉として耳に届くことはなかったり。周囲の音は感じても、明瞭ではなかったり。
音の高低によっても聞こえ方が変わるそうです。

補聴器は音を大きくしてはくれるけれど、言葉として認識させるくらいに明瞭にするわけではないので、大きい音を聞き取ろうと調整すると、頭がガーンと痛くなってしまうそうなんです。
それでも、周囲の音を感じたいから、補聴器はなくてはならないそうです。

ところで、「手話」について、みなさんどんな印象がありますか?

私も自閉症以外の障がいはよくわからなかったのですが、今回、難聴当事者の方の声を聞いてみて、障がいに寄り添うことはやはり大切だと思いました。

私たちは、「聞こえが難しい方々は、手話をみんなできる。」そんな錯覚にありませんか?

私も、そのあたりが正直よくわかっていませんでした。
でも、実際は手話は外国語と同じように難しく、文法も独特だということです。
覚えるのもとても大変なので、実際に使える人はごく限られた人だけだそうです。

だから、本当は筆談がとてもわかりやすいそうです。
でも、筆談で説明してもらうときも、何度も聞き返すことは相手の方に悪いので、本当は理解できなかったとしても、笑ってごまかしてしまうそうです。
たとえば、「一度聞いたことを、二度聞き返すのは申し訳ないな・・・。」という遠慮です。

そこまで、相手に気を使ってしまって、本当の自分らしさを出せない時、笑顔になるそうです。
わかっているふりをしてしまう。

当事者の方々は、情報を欲しがっています。
外に出るようになるまで、相当悩むそうです。障がいを受け入れようと思っても、なかなか自分自身、障がいを受け入れることができない。
もし、途中で聴覚を完全に失ってしまったとしたら、なおさらショックですよね・・・。

もう、参加しているだけで、私は違う障がいを持つ息子を持っているけど、切なくて、気持ちがわかりすぎて、涙が溢れそうになったんです。
でも、ぐっとこらえました。失礼すぎると思って。
そういうことじゃない、この人たちが求めていることは。
同情ではない。
情報が欲しい、会話をしたいという、社会参加したいという、切なる術(すべ)なんです。

私も息子と会話できないことが辛くて仕方ない。
本当は叫びたいですよ。本当は一番会話をしたい人と、会話できないなんて。
これに何の意味や感謝を持たなければいけないんだろう?
気持ちがやさぐれていた時期もありました。
今でも、母として、私の本当の使命が何なのかわからず、戸惑うこともあります。
言葉の表出が難しいなら、筆談はどうか?と私たちも勉強しています。

私の息子は声を発するという言葉を持たないけど、この人たちは、反対に言葉を聞くことができない。

話すことを一生懸命がんばって相手に伝えることができても、自分の声が聞こえないという切なさ。相手の答えを聞き取ることができないもどかしさ。
いかばかりでしょう。

そして、ご自身の努力で話される言葉は、全く耳が聞こえないということがわからないほど、完璧で明瞭に私たちに届くのです。
だからこそ、理解されにくい障がいであるそうなんですね。

要約筆記者は今とても求められているそうです。
息子を見ていてもそうですが、いかに社会参加できるか、それはすべてコミュニケーションの選択肢を増やすことなんですね。
たどっていけばすべてシンプルな「ことば」に行き着くのです。

会話は声でするものでなく。
文字を書いたり、パソコンで打ったり、絵で表したり、手話であったり、サインであったり。
ボディランゲージであったり、ハグかもしれない。
いろんな方法があるんだということ。

だから、私は言葉にこだわりを持ちたいです。

+Sleepは眠育で、シンプルな睡眠という方法でみなさんを幸せにしたい一方で、ライフワークとして、言葉と関わりあう活動も続けていきます。

私らしいありかたで。

次回は要約筆記者の体験について、もっと突っ込んで書いてみたいと思いますよ!
これは、かなり私流のズッコケ話満載なので、お楽しみに。

会場の1階ロビーに展示してあった、社協のかわいい手作りパペットのお雛様。
かわいいなぁ。