シマノDi2のファームウェア書き換えの失敗?でのご相談が増えています。どうにも動かなくなると、充電器としても使用するユーザーさんが持っている方ではなく、PCE01もしくはPCE02というアダプターを使用して各部を個別にチェックすることになります。
多くのユーザーさんが持っているほうのやつ SM-BCR2
ただの充電器ではなくPCとの接続にも使用します。
ファームウェアの書き換えはこちらでやるほうが安定します。
PCE01もしくはPCE02はDi2を販売する上では必須の部品なのですが、シマノが販売店に購入を義務付けしていないのでお店ごとに有無がちがうようです。当然ですが、うちにはあります。無いお店は買おうよ、無理だよコレ無しでDi2売るのは。。。
PCE02 こんな2万円ちかくするものをわざわざ買わなくていいですよ。
マニアな人は御発注下さいませ。使用頻度は個人では稀です。
何らかの理由でファームウェアに不調が出た場合、部品ごとに個別でE-TUBEポートから矯正書き換えをするための道具なので、内蔵バッテリーは車体のポスト部分とか他の部位の分解が必要です。このため、有料かつ予約順になります。費用はケースバイケースですが、最短で改善しても当店では2000円+税の設定となっております。バラす箇所が増えれば工賃も上がります。基本的には、部品を単体にして個別に書き換えていきますので、少しの手間ではあります。
動かなくなっちゃった場合よりも、それ以前の動かなくならないようにするための用意のほうが大切ですので、今日はそっちの話を。
「ファームウェア書き換えようとしていたら動かなくなった」
とご相談頂くお客様の90%が、スマホとバイク側のアンテナである”ワイヤレスユニット”を利用したファームウェアの書き換えに失敗していることが多いです。10%は原因不明というか、お客さまのほうで状況がわからない場合です。
で、失敗の原因ですが、
①書き換え中にスマホのバッテリーが切れた
②書き換え中にDi2側のバッテリーが切れた
③書き換え中にスマホのE-TUBEプロジェクトをスワイプしてプログラム終わらせた
が大半です。①と②の原因のさらに奥には、通信環境が悪いせいで書き換えが終わらずにいる間にバッテリー終了、、、というパターンが隠れています。
レース会場なんかは通信状態悪いところが多いですが、そこでレース直前になぜかファームウェア書き換えの誘惑に誘われ、バイクが沈黙みたいなケースもありえますね。レース直前にファームウェア書き換えるメリットは現状ほぼ皆無です。
ワイヤレスユニットのファームウェア書き換えだけはスマホ版E-TUBEプロジェクトから無線通信を利用しての書き換えになるはずですが、各変速パーツやバッテリーなどのファームウェア書き換えはPCを利用して実行するほうが安全です。外装のボックスバッテリー世代の方はショップでの書き換えが必要になることも多いですが、最上段の画像のBCR2をお持ちの方はPC接続を可能な限り優先して下さい。
特にバージョン混合状態でもとりあえず動いている構成を最新にしようとする時にはエラーが出やすいので、バイクを組み上げたあとにはPCを使用してファームを最新にしておくべきでしょう。(当店では実行後に納車しています)
シマノのE-TUBEプロジェクトはちょっとした手間だけであとは動作は安定していると思います。スマホ版で時間がかかるからといって、プラグアウトしてしまうとトラブルになることも多いです。
余談ですが、動作が安定してない、、、とは言いませんが、レザインやブライトンなどのGPS系のファームウェア更新は「おいおい、沈黙してねえか?」って不安になるくらい長時間終わらなかったりします。その場合も接続を外したら即アウトです。
っていうか、レザインのファームウェアの矯正書き換え時の長時間ぷりは知っていても恐怖を感じるんですが、そんなに遅いPCじゃないのに。
この類のご相談はお電話でおっしゃって頂いても対応しきれません。御予約の上、車体をお持ちいただきたいと思います。他店様の御購入者でも有料にてお手伝いさせて頂いております。
梅雨の最後に多い(みなさん夏本番の準備をするので)ご相談なのでブログに書いてみました(^_^)b