女性道(女は花であれ) -19ページ目
コイバナ
恋花
「恩師の言葉」
彼と出会い初めての恋をして
自分なりに大切に育んで
幸せになる覚悟をして
一歩ずつ前へと進むことが
できました
「幸せになる覚悟」
これは恩師の言葉から
でした
高校生の頃の私は
周りの人達からは
落ち着いていると
よく言われていました
でも私は落ち着いている
のではなく
自然のことやもの以外
殆ど興味がありませんでした
友だちが心をときめかす
芸能人や恋愛にも。
ですから友だちの話しを
静かに聞いている事が
多かったように思います
多分そんなことから
私は落ち着いているように
感じられていたのかも
知れません
でも高校の恩師だけは
違いました
事あるごとに
よく話しかけてくださり
気遣って下さいました
先生は女性で
化学の授業はとても楽しみ
でした
ご家庭をお持ちでもあり
お子さんの小さい頃の話や
不思議体験などを交えた
授業でした
たとえば
つかまり立ちのお子さんと
お風呂に入っている時
一瞬目を離した隙に
湯槽に落ちてしまい
そして直ぐに浮き上がった
それはなぜか、などと
いう話しなどをしながら
授業に入って行くのです
ドキドキしながら
興味を持って
集中できる授業でした
先生はいつも
楽しい工夫を凝らして下さる
素晴らしい教師でした
私の家庭環境もご存知の上で
きっと私の物事に対する
希望の無さに
気付いておいでだったと
思います
進学の時も
とても親身になって下さり
今の私への指針にも
なりました
その先生のお言葉の1つに
毒あるものは
刺激的で
魅力的でもあり
食べ物も人も
美味しく感じるが
でもそれは
あくまでも毒であり
愛にはなれない
誠実こそが
愛を生む
というものでした
高校生の私にはまだ深くは
理解出来てはいません
でしたが
進学をして就職をして
社会を知り世間を知る内に
時々この言葉を
思い出していました
ある時
この言葉の逆を考えることを
思いつきました
毒の無いものは
刺激もないから
魅力的にも感じない
体にも心にも
良いものと分かっていても
美味しいとは感じにくい
でもそれはいずれ
本物のうまみを醸し出す
誠実こそが
愛を生むからである
というように。
そしてまた先生は
このようにも仰いました
ダイヤモンドの原石は
研磨機にかけられてこそ
素晴らしい輝きを放つ
人も幸せになるには
研磨機にかけられる
覚悟が必要
どの言葉もすぐには
深い理解が
出来ずにいましたが
心が痛いと感じるとき
思い出す
とても大切な言葉です
今もなお
感謝を深めております
そして
私は彼に対して一生
誠実な人でありたいと思う
私が生まれていることに
気付くのでした
つづく
**・*・*・*・*・**
どんな言葉に響いて
どんな事に結びつけて
どんな行動をとるのかは
人それぞれだけれど
それがその人の
人生にもなるのですね
女は花であれ
賢く優しい花となれ
**+.° ♡ °.+**
恋は一瞬
愛は一生
コイバナ
恋花
「恋から愛へと向かうとき」
仕事中に彼を想うことが
ないように
チャンネルを切り替えて
いるつもりでしたが
思わぬことで
彼の優しい笑顔が
不意に思い浮かんで
しまいました
いつも可愛がって下さり
彼との事をご存知の
Y先輩が
「京子さん嬉しそうね」と
微笑んで優しくおっしゃり
私は耳が熱くなるのを
感じました…♡
(〃-〃)
*
彼とお付き合いを始めて
程なく遠距離恋愛となり
その殆どの時間が
文通と電話でしたが
その距離や時間が
彼と私に多くのものを与え
更に気付かせながら
ゆっくりと二人の気持ちを
育むことが出来て
遠距離恋愛は私たちには
向いていたように
今でも思います
親友のM美ちゃんが
「京子たちは山口百恵さんの
冬の色みたいだよね」
といつも言っていた事も
思い出しました
彼と私の思いは
ただ、ただ、
お互いを大切にしたい
それが同じだったと
思います
恋を大切に育みながら
結婚に向けて
一つ、一つ、
丁寧に進めていました
挙式の日取りも決まり
お仲人を立てて
結納が行われました
結婚指輪を二人で選びに
行ったとき
お互いを愛し
お互いを慈しむ事を
神様に誓い
その証に
指輪を交換するのだと思うと
結婚指輪は
恋から愛へ向かう力でも
あるのだと思いました
恋することは
彼との出会いから
3年半の歳月の中で
ときめく気持ちや
心待ちにする思いなどで
教えてくれたように
思います
愛することは
彼と共にする長い道のりで
学び育んでゆくものだと
思いました
挙式まであと半年と
なりました
つづく
**・*・*・*・*・**
運命の人というのは
運ぶ命の人と書くから
人生を共に生きる相手の人が
それぞれに
運命の人
なのですね…♡
女は花であれ
賢く優しい花となれ
**+.° ♡ °.+**
恋は一瞬
愛は一生
コイバナ
恋花
「彼のお母様と私」
母は彼が料理を
しっかりと沢山食べる姿を
見ると
安心したかのような
表情を見せました
私は彼が嫌な思いを
するのではないか
お料理が口に合わない時は
無理しないで欲しいとも
お願いしていましたが
彼はどれも本当に
とても美味しかったし
料理を作って下さって
とても嬉しかったのだと
言ってくれました
母と彼に心から
感謝しました
そして
私は美味しい料理を作り
家族みんなで
賑やかに食卓を囲みたい
という思いがまた強くなり
ました
*
次の彼の外出休暇の時に
今度は私が彼のお母様と
お会いさせて頂く事に
なりました
彼のお母様とは
地域のお祭りなどでも
何度かご挨拶をさせて
頂く機会もあり
初めてお目にかかる分けでは
ありませんでしたが
とても緊張していました
*
お茶を出されて
ご挨拶をしましたら
「ぜんざい好き?」と
聞かれました
私は「はい、好きです」と
答えました
すると彼のお母様は
「それは良かった
たくさん作ったから
遠慮しないで食べてね」と
気軽な感じでおっしゃり
お話しをしている間に
とても気さくなかただと
思いました
電話が鳴り
彼が席を外しました
お母様が
「Mは優しいでしょう?
とっても良い子でね。」
と仰ったので
私は「はい」と答えました
すると
「でも、あなたのような
お嬢様を選ぶなんてねぇ…
うちは親戚も多いし
おさんどんが大変よ、
嫁として大丈夫?」と
おっしゃり
私は「お教えください。
努力いたします。」と
答えました
するとお母様は
黙っておられました
彼が席に戻って来ると
「話しは弾んでる?
お母さん、京子ちゃんを
よろしくお願いします」と
彼が言いました。
お母様は
「はいはい、」と
おっしゃいました
そこへ
おばあちゃまがいらして
「あら、いらっしゃい。
可愛いお嬢さんねぇ」と
優しい笑顔をくださり
彼の小さい頃の話しや
アルバムを出して
見せて下さったりと
場を和ませて下さいました
一緒に食事の片付けを
済ませて挨拶をし
彼の実家を後にしました
私が気を使って
疲れたんじゃないかと
送ってくれる車の中で
彼が言いました
私は
「おばあちゃまにも
お会いできて
とっても嬉しかった」
と言いました
彼が駐車場に
車を取りに行っている時に
玄関先で一緒に
待っていて下さった
おばあちゃまが
「Mは京子さんを
とっても好きなのよ。
あの子の嬉しそうな顔を
見せてくれてありがとう。
Mを宜しくお願いしますね
何か思うことや
困ったことがあったら
何でもおばあちゃんに
言ってちょうだいね」と
おっしゃって下さり
心の中が温かくなりました
そして私は
彼のお母様とお会いした事で
嫁になるという覚悟も
出来たのでした
つづく
**・*・*・*・*・**
どんな時にも
寄り添う気持ちがあれば
もうそれだけで
優しく強くなれるから♡
女は花であれ
賢く優しい花となれ
**+.° ♡ °.+**
恋は一瞬
愛は一生

