隠された暗黒の日本の歴史 | 輝くあなたを取り戻して

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「アヘン帝国という日本の麻薬の歴史が隠されて来た。日本は世界一のアヘンの生産国だった。戦争の資金を得るために、植民地でアヘンやモルヒネを蔓延させて、麻薬中毒者を増やして行った。」

731部隊の変質の理由を探るうえで、明治維新から第二次大戦までの間、日本が何をして来たかを知る必要があります。そこには、決して日本の学校では教えない隠された闇の歴史が存在していました。

端的に言うと「日本が台湾、朝鮮半島、中国大陸の植民地を麻薬で食い物にして来た」ということです。植民地において、資金を得るためにアヘンやモルヒネを蔓延させ、麻薬中毒者を増やしていたのです。

主な情報取集先は《アヘン帝国・・・汚れた歴史》(2017/8/26 新聞と嘘、あるいは誤報道)です。真実を追求するために、古い英語文献やネット情報を収集して緻密に記述している優れた記事です。

「アヘンというと、一般的にはアヘン戦争の英国を思い浮かべる人が多いと思います。 しかし、アヘン帝国と呼ばれる国があるとすれば、これは戦前の日本です」

「一時期、日本のアヘンの生産量はほぼ世界のアヘン生産量に匹敵しました (1937年には全世界の90%)」と記載されています。日本が麻薬によって植民地を支配をするきっかけが1894年に起きた日清戦争です。

1894年の日清戦争から1945年の日本降伏までの約50年間の黒い歴史が、現在の日本の大きな闇の仕組に反映されていると感じています。日清戦争後の下関条約で日本は、台湾を植民地として得ました。

日本は最初から金儲けのためにアヘンを広めていたのではありませんでした。英国が行っていた植民地でのアヘン政策の前例を知ったことで、戦費と植民地政策の金を得るために、深く麻薬に染まって行ったと感じます。

「日本のアヘン帝国の興隆」は、植民地としての台湾から始まります。「日本政府の公式な統計によると 1900年には台湾に169,000人のアヘン中毒がいた」とされます。

当初、台湾では、アヘン吸引は非公式に認められ、 日本が軍事拡大のために多額の予算が必要となった時にアヘン政策が変化しました。日本は台湾人がもっと多くのアヘンを吸うように奨励しようとしたのです。

台湾統治時代、「日本の阿片王」と呼ばれたのが「二反長音蔵(にたんちょうおとぞう)」です。二反長音蔵をバクアップした協力者が「後藤新平」と「星一」です。

後藤新平(1857年7月-1929年4月)は、日本の医師、官僚、政治家です。台湾総督府民政長官、満鉄初代総裁、逓信大臣、内務大臣、外務大臣、東京市(現東京都)第7代市長、東京放送局(現NHK)初代総裁を歴任しています。

実質的に、台湾でのアヘンを取り仕切っていました。星一(ほしはじめ:1873年12月-1951年1月)は、星製薬の創業者であり、星薬科大学の創立者でもある実業家、政治家です。

長男はSF作家の星新一です。星一は、外科手術に不可欠なモルヒネの国産化に成功して「東洋の製薬王」と呼ばれました。台湾総督府に納められたアヘンを使って、モルヒネを製造していました。

二反長音蔵(1875年7月-1951年8月)は、アヘンの材料となるケシの日本国内栽培に尽力した農民・農業技術者です。台湾総督府要人の後藤新平のバックアップを得て、福井村(現大阪府茨木市)でケシ栽培を始めました。

以後、ケシの栽培技術と品種の改良に努め、モルヒネ含有量が従来品種の数倍多い三島種のケシを開発しました。日本国内や植民地でのケシ栽培の技術指導に努めるとともに阿片販売にも携わったといいます。

昭和戦前期に日本は満州、朝鮮、内蒙古などの植民地、占領地でケシを栽培してアヘンを製造し、これが軍部の収入源となっていました。アヘンの原料はケシの実です。

ケシの実から採取される果汁を乾燥させたものがアヘンです。ケシの果実(ケシ坊主)に傷をつけて、アルカロイド樹脂を採取します。アヘンからモルヒネやヘロインといった純度の高い麻薬が作られます。

後藤新平、星一、二反長音蔵に対して、魂を上げるワークを行いました。後藤新平は、自分と深い縁があることが分かりました。3人は、比較的、純粋さを持っていたと思いました。

特に、天皇派と感じる二反長音蔵は、世のため、人のためという思いが強かったようです。台湾統治時代のキーパーソンたちは、必要な資金を得るための手段として麻薬を利用して来たと感じます。

人間は、金、地位、名誉に安住して行くと、我欲に溺れる傲慢な心を持つようになります。日本は、満州国を通じて、エゴの闇に覆われたアヘン帝国に変貌していったのです。(つづく)
 
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